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よもぎなら我が街にもある。名古屋でも楽しめる保存食を探して。

東北地方には、昔から冬の寒さを利用してつくる保存食があります。「凍みもち」もその一つで、気温が氷点下20度前後になる頃、もち米とうるち米粉と「ごんぽっぽ(オヤマボクチの葉)」を混ぜて餅を作りました。「ごんぽっぽ」の長くて細い繊維がつなぎとなって、滑らかな食材となり、餅が乾燥した時も割れません。また、米を節約するための増量材にもなり、ミネラルの補強にもなります。

「米のおやつともち」農山漁村文化協会

郷土の特性に合わせた、人の知恵に強く惹かれます。例えば、凍み豆腐、凍み大根、ごんぽっぽ(オヤマボクチの葉)を入れる凍みもちなど、寒い国で昼夜の温度差を利用して作る保存食を知った時、とても感動しました。


海や山が近かったり、寒冷地だったりすると、保存食が発達するんでしょうね。私の住む名古屋は、大都会でもなく、田舎でもなく、山もなければ漁のできる海もない。だけど、私にもできる保存食のお楽しみがあるんです。


名古屋でも楽しめた保存食

<よもぎ茶>
洗って天日干しするだけです。カリカリになったらお湯を注ぐと、良い香りがします。よもぎは道路の脇や公園にもたくさん生えています。ただ、車通りの多い場所や、ワンちゃんの散歩コースのよもぎは避けています。

<干し柿>
渋柿を干しておくと甘くなるなんてビックリです。しかも、焼酎やドライアイスで渋みを飛ばす方法も。名古屋では柿は珍しいモノでしたが、岐阜出身の夫に聞くと、小さい頃から柿の季節はなぜか柿が家に集まってきたそうです。干し柿が吊るされているのも日常の風景だったそう。
詳しくは、柿どころの岐阜県揖斐JAさんのサイトで。

<干し椎茸>
スーパーで買った椎茸も、天日に干しておけば本当に干し椎茸になります。当たり前のことなんですが、ちゃんと旨味の凝縮された干しものになるんです。大袈裟に言って5分の1くらいの大きさになっちゃいます。

息子が椎茸好きなので、干し椎茸はどれだけあってもありがたい。

<切り干し大根>
大根の安い時期は、1週間に1本のペースで大根を消費します。ピーラーで皮を剥いておいて、庭の干し網に入れておいたらどんどん溜まってしまいました。カリカリになっているのでそろそろ食べ頃です。

パンパンに入れても、数日後には目方が減っているので継ぎ足しながら使いながらしています。

<自家製味噌>
大豆と米麹から作る味噌作りをしています。一人で作るとどうしてもテンションが上がらないので、皆で集まって作っています。村人たちが協力しあって暮らしを楽しむような、そんな風景に。味噌のわの活動をご覧ください。

豆を煮る時間が長かったり、力仕事も多いので仲間同士おしゃべりしながら作業するのが楽しいです。


名古屋でも楽しめるということは、きっとどの地域の方にも身近な保存食なのではないでしょうか。保存食というほどの大袈裟なものではないかもしれませんが、少しだけ暮らし賢くなったような満足感もあり楽しいです。
これからも、いろいろなものを干していきたいと思っています。





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