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小2娘との対話にこどもニーズカードを使ってみた

紙に書くと、納得度が高まる

あれこれ口うるさく言いたくないけど(言ったところで聞かないし)、ちょっと最近おかしいなぁ、良くないなぁという子どもの様子とか、あるいは、何か困りごとがありそうなとき、私は紙に書いて子どもと話すようにしています。

たとえば、うちでは通信教育をやっているのだけど、なかなか手を付けず、どんどんたまっていき、ついに「やめたい!」と言い始めた時。あるいは、「新しい習い事をしたい」と言い始めた時。なぜやめたいのか理由を整理したり、新しく習い事を始めることで、生活にどんな変化が起きるのか、書いて話したりしました。

どちらの時も、口で同じことを伝えているのですが、紙に書くと思考が整理されるのと、「聞いてもらった」感じがするのか、納得して前に進めるようです。ちょっと険悪だった私との関係も丸くなっていい感じに。

書いて対話をするだけでも十分だったのですが、もっと自分の気持ちを言語化できるようになるといいかなと思い、導入したのが子どもニーズカードです。

青がニーズカード
ピンクが感情カード

子どもニーズカードとは、NVC(非暴力コミュニケーション)を元にして作られたカード。自分が大切にしたかったこと=ニーズカード、そのときの感情=感情カードとして、自分の気持ちに近い物を選ぶことで、自分の内面を表現することを手助けしてくれるものです。

使い方例
1.エピソードを話す
2.感情カードから、その気持ちを選ぶ(聞き手が疑問形で推測してもよい)
3.ニーズカードから、そのとき大事だったものを選ぶ
4.選んだニーズを大切にしながらできることを考える

子どもニーズカード付属の「使い方例」より抜粋

最初は興味なし。むしろこじれる。

実はかなり前から持っていたのですが、前に「意気揚々」と出したら、上手くいかなくて「意味わかんない!」と怒られてしまいました。

これは私が原因で、子どもの話を「聞く」ことより、カードを使うことに意識がいってしまったから。初めて見るカードに子どもが戸惑ってるのに、「いいから選んでよ」みたいな態度だったんだと思います。いや、本当にどっちが子どもやねん、ていう感じですね。

まず「聞く」。そして対話を味わう。

先日、ちょっと重ための困りごとがあったので、久しぶりにカードを引っ張り出してみました。「またこれ?わかんないよ」と言われたけど、無理に誘導することはせずに、カードを並べつつ、話をまず聞くことにしました。聞いたことは紙に書き留めるようにもしました。

すると、一通り話したところで、子どもがニーズカードを手にとって話し始めたのです。それは「これ変だよね」みたいなことだったり、エピソードとは関係ないことだけど、子の気持ちがほどけてゆくのを感じたので、そのまま続けてみました。

このカードを味わう時間が大事だったんだなぁ。

そこから、「その時ってこんな気持ち?」と私がカードを手に取ると、「ちがう。こっち」と返してくれたり、やっぱりカードを介すことがイラ立ちに変わるようだと、またカードから離れたり、ゆっくりゆっくりと対話。

最終的には、大事にしたかったニーズカードを選ぶところまでたどりつきました。なんだか温かい時間だったなぁ。娘もいい顔になって。

解決しないけど、何かが変わった

でもこれで、娘の困りごとが解決したわけではないのです。むしろその後数日は、自分の思いが言語化できたことで、さらに混乱してしまった感じがありました。

大人も辛さの正体に気づくと、すっきりする半面、立ち向かう覚悟を問われたりしますよね。そんな感じだったのかなと思います。

それでも、解決しなくても確実に前に進んでる。

あれから数週間経った今、娘は娘なりに問題に立ち向かっているように見えます。それはすごく頼もしく、愛おしい。そして側には私がいる。娘が一人じゃないと感じていてくれたら嬉しい限り。

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