千尋草

日本茶販売店勤務。

千尋草

日本茶販売店勤務。

    最近の記事

    美味しいお茶の淹れ方。 まずは、充分に沸かしたお湯を用意する。 次は、新鮮な茶葉。これがなければ始まらない。 店で使っている便利な茶葉の計量スプーン。 すり切り1杯でちょうど5グラム。2人分に丁度良い。 沸かしたてのお湯を湯冷ましに注ぎ、2つの湯呑みに注ぎ分ける。 80度のタイミングを見計らって、湯呑みから急須に注ぐ。 抽出時間は50秒。 均等の濃さになるよう、2つの湯呑みに交互に注ぎ分ける。 最後の1滴までしっかり注ぎ切ったら完成だ。 慣れた手付きで湯呑みを並べながら、千尋

      • 星野店長の前に並んだ明日香と千尋。 「星野さん。私たち、今度お茶の初心者教室をやってみようと思っていて」 「あら明日香ちゃん、それ面白そうじゃない。どんな内容?」 「リバーヒルズのカルチャースクールで、お茶の淹れ方を教えるんです」 「あ〜二階堂さんのところね」 「お知り合いですか?」 「あそこの所長さん。二階堂さんって言ってね。去年はうちもイベントやったのよ。」 「どんなイベントだったんですか?」 「知り合いの管理栄養士さんがいてね。その人といっしょに『お茶の栄養と健康につい

        • 【お茶に合う】 きんつば

          寒天で固めた小豆などの餡を四角に切り、小麦粉をまぶして焼いたもの。 餡は小豆以外にも、かのこ豆、手亡豆、さつまいも、かぼちゃなど様々な種類がある。 中身に栗やくるみなどを入れて作ることもある。 江戸時代に京都で人気のあった銀鍔(ぎんつば)というお菓子が起源と考えられている。 元々は日本刀の鍔(つば)を模した丸い形状だったものが、時代を経て四角になり、金鍔(きんつば)と呼ばれるようになり現在に至るとされる。

          • 三 明日不期

            「ねえ千尋、ちょっと相談があるんだけど」 「何の相談?」 少し身構えた千尋に明日香は笑顔で言った。 「お茶の教室できないかと思ってさ」 「明日香の唐突には慣れたつもりだけど、今度は何するつもりなの?教室って何を教えるの?」 「お茶の淹れ方だよ。最近若い人で急須持ってないって良く聞くから、こういうイベントで興味持ってもらえたらなって」 「いいんじゃないかと思うよ。…でも誰がやるの?」 「もちろん私!」 あっけに取られる千尋をよそに明日香は続けた。 「研修から今までに100回

            • ニ 主人公

              「いらっしゃいませ!新茶のご予約のお客様ですね!」 5月の新茶のシーズンを迎え、店内は活気に満ちていた。 今日も新茶を求め、朝から来客が絶えなかった。 「明日香ちゃん!包装5箱頼める?」 「大丈夫です!」 元気良く答えた明日香は、急いで包装台に向かった。 寺尾明日香(てらおあすか) 今年からこの店で働き始めた新入社員だ。 入社して1ヶ月、依然慣れないことばかりだが、包装のスピードには自信があった。 「星野さん、包装できました!」 「ありがとう!千尋ちゃん帰ってきたら交代

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              • 一 夢

                「おばーちゃん、どう?美味しい?」 「うん、とっても美味しいわよ」 「・・・ほんとに美味しい?」 「うん。何でかしら?」 「何だか自信がないの。 どうしたらおばーちゃんみたいに美味しく淹れられるかな?」 祖母は笑顔のまま少し考え、 「あなたさ、世界で一番美味しいお茶って何だと思う?」 「なんだろう?玉露?抹茶?」 「そう思う人もいるかもね」 「違うの?じゃあ何が正解?」 「わたしにとって世界で一番美味しいお茶はね・・・」 ブーン、ブーン、ブーン・・・・・ 携帯電話のタ