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なめこ ちゃん

なめこから、いつしか、なめとなり、
なめから、いつしか、なみちゃんとなった

なみちゃんとは、付き合いが長い

深くて、深くて、ゾッとするほど深い

だから、なんとなく、わかってしまうのだ

いつも、面白い、なみちゃん
いつも、変顔が得意な、なみちゃん

みんなの事を笑顔にできるのに、
意外と人見知りな、なみちゃん

リーダーに向いている、なみちゃん

正論をズバッと言える、なみちゃん

私はそんなに、強くないから、
いつも、ハッとさせられる

なみちゃんは、好き嫌いがハッキリしている
私は、押しに弱くて、流されやすい

だから、なみちゃんの言葉のパワーに
いつも、ハッとして、目が覚める

大人になってからも、そう

なみちゃんの言葉には、パワーがある
なみちゃんの存在には、オーラがある

私にはできない事を、飄々とできて、
頭の回転が早くて、
目がクリクリの可愛い顔をしている、
なみちゃん

そんな子が近くにいたから、
私は、ずっと霞んでいた

大人になって、話してわかったのだけれど、
なみちゃんは、学生時代は黒歴史だと言っていた

私には、キラキラしているようにしか見えなかったが、
なみちゃんにとっては、辛い時期だったみたいだ

話してみないと分からない事が、たくさんある

話さなくても分かる事も、たまにある

そういうのを含めて、
大人って感じがする

大人になりたいと焦っていた、私は、
大人になってからも、焦っている

忙しなく、動き回り、いつも空回り

自分のコップは欠けたり、割れたり、
いつも、白湯が溢れたり

どうして、どうしてと、
尋ねられても、
分からないのだ

きっと、それが、私なのだ

私には、アイデンティティが、ない

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