見出し画像

2020年を振り返って~入籍・地方移住・転職~

noteで振り返ろうと思いついた時点で2020年は残り2時間くらいだった。
そこから書き出せばまだ間に合ったかも知れないけど、私はEpic Games(ゲームのDL販売サイト)が無料配布したゲーム数本をこの年末年始でプレイするためにダウンロードすることに必死だった。
(ゲームが面白かったらそのレビューもしたい。)

浴室でこの記事を書き出した時点では残り15分くらい。
間に合わないことを前提として、のぼせた頭とふやけた指でこの2020年を振り返ろうと思う。
あ、いま明けた。

振り返りのアジェンダ 
  (1)入籍した
  (2)退職して引っ越した
   ①人口流出ランキング常連の町
   ②暇で孤独だと人間、碌なことにならない
   ③読書とお笑いしか勝たん
   ④やっぱり友達しか勝たん
  (3)転職した
   ①公務員試験落ちた
   ②民間企業への転職
  (4)なりたいビジョンと新年の抱負
   ①地方でバリバリ働くおしゃれババアに、俺はなる
   ②2021年の抱負

※別に見易くもないアジェンダの意義はただのネタの洗いだしにあります。

※本記事は長く、自身の記録のために書いたので娯楽性に欠けている自負があります。。

(1)入籍した

地方で働く恋人と春に入籍した。
この入籍は引っ越しや退職を伴い、生活のすべてを変える一大決心だった。
転居と退職については後述するので、一旦入籍や結婚についてのみ語らせてほしい。

結婚について、一番しっくりくる表現は、同じく2020年に結婚したtofubeatsがQuick Japan WEBに載せた知人の言葉「人生が1人プレイから2人プレイになる」というものだろうか。

tofubeats、結婚を語る。「お相手は“一般女性”ですか?」と聞かれてわかったこと https://qjweb.jp/journal/24424/

2人で今後について話して、やるべきことをTimeTreeで共有したりなんかして、どっちかが忘れてることをどっちかがリマインドしたりする生活は、確かにゲームの2人協力プレイ感がある。

もっとラブっぽい場面を挙げるなら、片方が悲しんでいれば寄り添って話を聴くし、片方が緊張していればリラックスできるようお茶を淹れてあげたりマッサージしたりする。

もちろん良いことばかりじゃなくて、普通に別の家庭で育った他人と暮らしているのでストレスが溜まるし、余裕がないときに相手を労れないことだって多い。
悲しみは半分、喜びは2倍なんてそんなハイコスパで上手い話ではないと感じる。

それでも2人プレイを自分で選んだ。ソロでも楽しい人生というゲームを、マルチでも試してみたいと思った。

まだマリオなら1-1のステージクリアもしてない気もするが、現時点、このマルチプレイには満足している。

逃げ恥でいう人生の共同経営責任者として夫以上のひとは私にはいないと思っている。
真面目だが頭の堅い、素直だけど世俗に疎い彼に足りない部分を、自分が埋めていきたい。
そして、私に足りないものを彼が持っていると確信している。

生活を共にするうちに、恋人的ときめきはちょっと自分でも引くくらいの速度で目減りした。
それでも、結婚して同居生活をはじめて2ヶ月くらい、2人同じベッドで寝ていると彼が私の足が冷えていないか確認したり、毛布や布団を整えているのに気づいたとき、私はこの人と結婚して良かったと心から思った。

私を産んだ訳でもない、ここ数年で知り合っただけの他人である彼が、私の幸せを願い、生活を共にしてくれていることは、滅多にない幸せだ。

もしいつか2人が別れるようなことがあっても、その夜のことを思えばきっと結婚したことを後悔することはないだろう。

(2)退職して引っ越した

①人口流出ランキング常連の町
夫の働く土地は私に縁のない片田舎で、義実家からも私の実家からも離れている。
人口流出が喫緊の課題である地方自治体の中でも、とりわけ人が流れ出ている火事場のような自治体だ。(直近5年間で総人口の5%以上が転出し、その数値は全国でワースト5位以内に入る。雑な推定だと2100年までにこの町は消滅する。)

関西の都市部出身で東京に5年在住しただけの私に、退屈でしょ、と会う地元民全員が自虐する。

確かに駅を見たときは駅真ん前に建つ居酒屋でさえ潰れていたことに驚いたし、その土地がその後も全然売れずに居酒屋が廃墟然として残り続けている光景にはカルチャーショックを覚えた。

映画館は隣の自治体まで出ないと無いし、奇跡的に建っている近所のスタバはいつ見ても満席で、地域の憩いの場の枯渇を感じさせる。

ただ、私はこの町を気に入った。

カルディも成城石井も無印良品も無いが、車でコストコには行けた。大容量の食品をもて余して近隣住民と分け合う生活も、アメリカの農村地帯に移住したと思えばそれはそれで楽しかった。

若者が居なさすぎて町をぶらぶらするとご老人にやたらと話しかけられるのも、客がいなさすぎる紳士服屋で何着でも試しなさいと言ってセール品ばかり勧める店員の寛容さも、嫌いじゃなかった。

何より海が近くて、海岸線をランニングするのが大好きだった。
意外と蔵書の豊かな近隣図書館のことも気に入っていた。

②暇で孤独だと人間は碌なことにならない
ただ、どうしても耐えがたいのは孤独だった。
町が悪いというよりは、コロナ禍ですぐに再就職するわけでもなかった事情ゆえ、人と接する機会が無いのは仕方なかった。

はじめは走ったり家事に励んだりと余暇を楽しんでいた。
健康的な生活になり、転居前と比べて5キロ以上の減量に成功した。
それが次第に自堕落な生活に陥り、詳しくは語れないが、多くの時間を不健全な遊びに割いた。
法に触れるものではないが、決して大っぴらに話せる類いの遊びではない。

③読書とお笑いしか勝たん
そんな生活でも健全な喜びが確かにあって、それは読書とお笑いだった。
いずれも物心がつく頃からの趣味だが社会人になってからは少し遠退いていた。
走ったり料理をしたりする元気もなく、自己嫌悪に陥るときこそ、図書館に本を選びに行って、YouTubeで気になる芸人のネタを観た。
そうすると、小学生の頃から続く自分らしさを取り戻せるような感覚がした。
昔好きだったものを大人になっても好きでいられることで、下らない遊びにかまけてしまっても自分の芯は変わっていないぞと肯定できた。
誰にも後ろめたくないことに夢中でいられることは、本当に救いになっていたと思う。

時折友人と電話もしたが、そういうときにあまり話題がないということも地味に私を傷つけていた。
本来アクティブかつおしゃべりで、仕事も人並みに真剣に取り組んでいたから、転居前はいくらでも話を続けていられて、そのおしゃべりこそ生き甲斐だった。
もし本もお笑いもなかったら、「今の私はつまらない、今の私の日々はコンテンツが詰まってない、精々刺激と言えば人に言えない悪い遊びで、誰とも話すことがない」そういう想いが余計に募って、より孤独になってしまっていたんじゃないかと思う。

④やっぱり友達しか勝たん
何より自分の孤独期を支えたのは、同じく家にいるという環境の友達や、通話やたまの外出で話を聞いてくれる離れた地にいる友達だった。
本やお笑い、ゲームや映画、ネットのおもしろ事件、自分が面白いと思ったことを一番に伝えたいと思う相手がいて、その相手が自分を疎まず会話に応じてくれた。
(夫とはそういう趣味方面の話は嗜好が合わないのであまりしない。)

きっとどんなに面白い本や画期的な笑いがあっても、それを伝える場や相手がいないとなかなか自分を保てなかったのではと思う。

私の暴走を咎めてくれる友達も、面白がりながらも見守ってくれる友達もいて、道を踏み外し続けて自分を見失ったら、夫は勿論、友人も皆失うのかという恐怖が、虚空を彷徨う正気を呼び戻した。

自分の人生にこれからも必要なものが何なのか、忘れる度に思い出したい。
そして、身近な誰かが忘れたときは、私がしてもらったときのように自分なりにその人を励ましていきたい。

(3)転職した

①公務員試験落ちた
文字通り落ちた。
厳密には、筆記と二回の面接を終えると定員の次点という評価で補欠要員とされた。
実際に定員から内定辞退者が出たらしくもう一度面接しないかという電話を受けたが、そのタイミングでは民間の第一志望から内々定が出ていたため、あと少しの実力と運がなかったのだと思った。

公務員試験を受けたのは、まちづくりに携わりたかったからだ。
せっかく地方に転居したなら、もし子を授かったときに生まれ故郷を好きになってほしかった。
つまんねー町に住みやがって!東京がよかったわ!と子供に思わせたくなかった。
私が幼少期に転校した経験があり、行動範囲が狭い子供時分にとって住む地域の影響はとんでもなくデカイのだと実感していたこともある。

公務員試験を落ちた以上、絶対にこの町に住みたいというわけでもなくなり、わたしは住みやすい隣町へ例に漏れず転出することになる。

②民間企業への転職
結果として、前職と職種は近いが業界が全く異なる企業への転職となった。
元より文系だが手に職が欲しいと思って就いた専門職だったので、新卒当初のねらい通りまた食いっぱぐれることのない仕事にはありつけた。

就職を決めた会社の面接では、とんでもない量の質問を浴びせられたが、その全てに納得のいく意図を感じた。
歴史が長く規模のデカイ会社なので社風として保守的なところはあるだろうが、ナイスミドルの管理職のおじさま達がみなフットワーク軽そうで意思決定が早いところに好感がもてた。

転職活動は筆記や面接の度メンタルにきたが、振り返れば自身のキャリアを見直すいい機会だったと思う。
客観的に自分がやってきたことを価値あるものとして社外にアピールし、それを評価して内定を獲得していくことで、自分が前職でやってきたこと、これまでの人生の意思決定がすべて間違いではなかったと改めて納得することができた。

そして、自分の夢も改めて認識できた。
わたしはサラリーマン的な能力を培った前職での経験に価値を感じている一方で、専門職として、技術者として胸を張れる業績はないことに負い目を感じた。

次の職場では、20年30年かけてでも、この世に新しい価値を生みたいと思った。
部署、会社、国、世界と少しずつフィールドを広げて、その業界で活躍し続けたい。
いいものを作って、いい技術者を会社に集めたい。
こんな地方で、バリバリ働くなんかすごいやる気のおばさんになりたい。

(4)なりたいビジョンと新年の抱負

①地方でバリバリ働くおしゃれババアに、俺はなる
2020年は、人生で一、二を争う迷走具合でもあったが、改めて自分が何を大事にしてきたか、何を得てきたのかを見直す一年でもあった。

結局わたしは「なんか面白!」と思うものや人に助けられてその面白さのために生きてきたし、人生って悪くないなと思わせられるだけの人間でありたいな、と思った。

公務員としてまちづくりをする未来は今のところ消え去ったが、ただこの地方にせっかく越してきたのだから、この土地を謳歌して、もし産むなら子供には地方で生きる選択肢もありだな~くらいには思わせたい。
地方でもバリバリ働いて、年取っても相応におしゃれで、子供がいてもガッツリ趣味楽しんで、友達と爆笑してるおばさんになりたい。

逃げ恥でゆりちゃんが言っていたが、歳をとるのも悪くないと、こんな生き方もあるのだと自分が証明できたらいい。

いつか死ぬ人間に生まれたなら、それが私の一番やりたいことかなと思う。

②2021年の抱負
長い目で見てなりたいビジョンが固まったので、次は2021年の抱負を決めようと思う。

以下、優先度高い順に並べる。

・仕事に慣れる。出社時に心の余裕がもてるくらいには。
・心許せる友達をひとり作る。
・ギターを買うか、バイクの免許をとるか、それに匹敵する新たな挑戦をする。仕事とかと絡まない趣味で。
・自室をいけてる部屋にする。
・TOEIC600か業務の関連資格を1つ取得する。

以上。
自分の人生の満足度、納得感を重視した優先度になっているが、心が死ぬ。無理。と思ったら勿論逃げるのもありとする。

変化しかなかった2020年を経て、2021年、自分の良さをより伸ばしていけますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?