【再掲】読まれる恥が、書く快楽に負けた日

誤って削除してしまった記事の再掲です。

わたしは不本意ながら無職である。

昨日、専願していた地方自治体から不採用通知を受け取ったばかりである。

なんなら先日、この僻地での生活には必須となる普通自動車免許の取得においても学科試験に落ちている。

見事に生活に躓いている。

要するに、noteを開設して、一銭の足しにもならない文章をチマチマ打ち込んでいる場合では全然ない。

ちっとも生産的でないと自覚はあるが、それでも試してみたいことが、「書くこと」だった。

「書くこと」は気持ちがいい。

「書くこと」で自分に気づき、「書くこと」が自分を慰める。

学歴も仕事も結婚も交遊関係の広さも、「書くこと」をはじめとした創作活動で得られる、この独りよがりな快楽を与えてはくれない。

この古典的で密やかな趣味を通じて、普段の自分と切り離した社交を望む気持ちはあるけれど、それ以上に、わたしは存分に自分から吐き出される文章と、その変遷を味わい尽くしてみたかった。

無職には時間という資産がある。

これまで、労働に充てていたその資産を、贅沢にも自分のこの欲に注ぎ込んでみたいと思う。

継続することを目標として掲げたりはしないけど、可能な限り、この快楽の虜で居続けたい。

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