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365日、彼らは愛宕山に登る:佐世保相浦【2019年12月25日執筆】
眠い。
朝6時。いつもなら布団でスカスカ惰眠をむさぼっている時間だが、この日は登山の約束をしていたのでなんとか這いずり出なければならなかった。365日、晴れの日も雨の日も風の日も雪の日も山に登る人たちの集まりにちょっと参加することになったのだ。半ば勢いでOKしてしまったことを悔やみつつ、のっそりと外に出た。
連日続いていた攻撃的な真夏日も朝だけは休戦しているようで、山鳩の声が心地いい。穏やかな
明治から昭和初期を生きた「三角コレクター」徳田真寿について書く【2019.9.30執筆】
マルもいいけど、サンカクもいい。
優しく見守ってくれていそうな満月がマルなら、目を細めてじっと見つめてくる三日月が三角だ。どちらかというと、わたしは後者が好きだ。シャープでスタイリッシュでミステリアス。ピラミッド、オルゴナイトなどのイメージが強いためかもしれないが、どことなくスピリチュアルな香りすらする。
“三角”には、そんな魅惑的なパワーが備わっているのだ。
そんな“三角”の魅力にとりつか
しゃべるのが苦手なのにラジオの1時間番組の代打をした話
その場の空気やテーマに沿って話を組み立てて話す、または進行するのが本当に苦手なのに、なぜか地元のFM局に出入りしている。
著書「佐世保の自由研究」を局の番組内で取り上げてもらったことをきっかけに、市役所提供の番組アシスタントをやってみないかと声を掛けられた。本来、この役職は観光大使が務めるのだが、今期がたまたま適任がおらずわたしに白羽の矢が立ったのだ。「お芝居してるから大丈夫ですよね」なんて言わ
閉館した井元コレクションについて【2020.2.25執筆】
平戸市崎方町に〈井元コレクション〉というコレクション館があった。
平戸焼(三川内焼)をはじめとする陶器や磁器、平戸らしいオランダやキリシタンゆかりの品々、それに加えなぜかインドの神々の彫像や春画など、非常にアクの強いアイテムの数々が展示されていた。
当時、管理を行っていたのは91歳のおじいちゃん。もちろん館長でありコレクターだ。元特攻隊で、平戸ではかなり幅をきかせた有名人だったそうだ。町を歩く