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証券会社の花形職ディーラーから経営企画に転身。経験業界は証券、投資顧問、不動産、デジタルマーケティング、IT。 モットーはプロ総合職。合言葉は一生働きたい。 文房具好きで10年来の万年筆ユーザー。

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誰が正社員か分からなかった

「皆の発言を聞いていると、誰が正社員か分からなかった。正直、驚いたよ。」 私の部署の会議に初参加した、お偉方の所感です。 これを聞いたとき、マネジメントの答え合わせがひとつ出来た!と思いましたね。 私の部署は、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトと、あらゆる雇用形態のメンバーがいます。 全員参加の会議で、誰が発言するか? ふつうは正社員が発言すれば良いところ。それも大抵、自主的にというよりは、名指しで促されて一言二言っていう流れになりがちよね。 本当に意見がないなら

    • 買い叩かれるマネジメント

      「マネジメント」とか「管理職の仕事」って、軽く見られすぎじゃないですか? その立場になったら誰でもできるでしょ、って。 と言った傍から矛盾して聞こえるかもしれませんが、わたし自身はマネジメントってそんなに難しいことではないと思ってます。 ただ、難しくはないけれども、マネジメントをやり遂げるのは大変だし、 多くのマネージャーはやり遂げられずに中途半端で終わっている気がします。 (或いは、そもそもやる気がないパターンもある) 私が気をつけているのは、究極的には2つだけです。

      • マネジメントの言語化について

        「マネジメント」「管理職の仕事」って軽く見られすぎじゃない? 転職の笑い話で 「あなたは何ができますか?」 「部長ができます!」 って、ありますよね。 それから、「プレイング・マネージャー」なる存在も。 つまり、世の中では「マネジメントに専門性は無い」ことになってるよね。片手間にできる仕事だと。 経営層と会話するとき、マネジメントや管理職の仕事ってその程度と認識されているんだな、と感じるんですよ。 そう思われたままで、良いの? そんな「マネジメントもどき」と一緒くた

        • 人材再生マネジメント

          これまで何人もの上司に仕え、私自身も管理職として部下をマネジメントしてきました。 ヒューマン・マネジメントを振り返って気付いたことは「優秀なメンバーを集めるマネジメント(以下、即戦力採用マネジメント)」が上手い人は沢山いるけれど「くすぶっている人材を戦力化するマネジメント(以下、人材再生マネジメント)」ができる人は極めて希少、という事実でした。 人材再生マネジメントの必要性 米国のようにレイオフが容易であれば、即戦力採用マネジメントだけで事足ります。しかし日本のように一

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          19_部下マネジメントは顧客マネジメント

          私がヒューマン・マネジメントで役立つなぁ、と実感しているのもののひとつが『社内顧客』という概念です。 はじめて知ったのは、新卒で入った証券会社で本社へ異動したときです。 他部署に所属するスタッフは、同じ会社の社員であっても社内顧客として位置付けていました。 社外のお取引先よりもフランクではあるけれど、自部署スタッフに相対するよりも遥かに礼節をもって接するべし、という心得のようなものです。 相手がお客様であれば、こちらの都合を優先した短納期の依頼をする前に、相手のスケジュー

          19_部下マネジメントは顧客マネジメント

          18_仕組みというものは、導入した傍から陳腐化していく

          私は仕事で、オペレーション構築を担う機会がよくあります。 いわゆる社内コンサル的な立ち位置で、他部門や子会社に対して、システム導入とセットで運用フローを構築したり、上手く回っていないオペレーションをゼロベースで再構築する、といった仕組みを作る仕事です。 仕組みの真価は、導入後に問われます。作って導入して、はい終わり!ではありません。 短期的な視点で見れば、まずは継続的に運用されること、運用する過程で「顧客が求めていた結果」が得られることが重要です。 そして忘れられがちです

          18_仕組みというものは、導入した傍から陳腐化していく

          17_爆速1週間で派遣社員を採用する方法

          採用に携わっている人なら強く実感していると思いますが、派遣社員の時給はこの半年ほどで更に上昇しています。個々人の保有スキルはさほど変化が見られないにも関わらず、です。 加えて、この8月前半は連休が控えていた影響もあり、応募者数がグッと減る傾向にありました。 採用側にとっては苦しい状況です。 その中で、私の部署(以下BPOチームと称する)は相場よりも低い時給レンジでの募集にも関わらず、要件にフィットする人材を、求人公開から1週間、正確には5営業日で採用することができました。

          17_爆速1週間で派遣社員を採用する方法

          16_今日の嬉しかったこと

          私のチームは変革の真っ只中。 前任マネージャーの時代は、いわゆる単能工だったメンバー達ですが、私の着任後は多能工化を推し進めています。 そのなかで新たにスタートした、オンライン漫画の編集アシスタント業務。 作家さんや制作スタジオから納品された作品を校閲していくのですが、誤字脱字やイラスト上の抜け漏れ、フォントのミスなど、指摘事項のオンパレードです。 指摘事項データを可視化して、依頼元である編集チームへフィードバックしたところ、編集長の反応は『うちの編集者よりも仕事のクオ

          16_今日の嬉しかったこと

          15_育成をサボっちゃいけない

          派遣社員から正社員へ雇用転換したメンバーの育成は、気を抜きがちになるのだなと、マネージャーSさんを見て気付きました。 正社員にと望まれるくらいだから、ひとりで2人分くらいの仕事はできる人だし、組織へのカルチャー・フィット感も高いんですよ。 派遣社員で働いていた期間に、その組織固有の事情に対する理解が進んでいるので、仕事を任せるにも安心感があります。 なまじ『良い具合』にできているから、マネージャーも『まぁ、そこまで育成の手をかけなくても大丈夫そうだな。』と思ってしまうんで

          15_育成をサボっちゃいけない

          14_マネージャーだから出来ること

          『マネジメントなんて、誰がやっても同じやん?』 自分のチームが有機的に動いているのを見て、そう思うことがあります。 『あなたじゃないと困ります。』部下やグループ会社の経営陣からそう言われても、いまいちピンとこなかったりして。 日常の多岐にわたる実務を実行しているのは部下たちであって、私ではない。 そりゃあ、チーム全体のパフォーマンス最大化のために、チャレンジの機会になる新しい仕事を取ってきたり、育成カリキュラムを考えたり、複雑な仕事を実運用できるように業務フローを構築した

          14_マネージャーだから出来ること

          13_部下は解ってくれないとボヤく上司

          マネジメントにも慣れたと思っていたけれど、まだ半人前やなぁと思い直した出来事があります。 部下は自分(上司)の苦労をちっとも理解せずに、好き勝手言う。遅々として進んでいないように見える物事も、裏では根回しやら妥協点の調整やらで、自分たち(上司)は頑張って動いているのに、なんで部下は解ってくれないのか。 こんな愚痴を、何度も聞いてきました。私も、何度も同じ思いを抱いてきました。 そんなある日、ふと当たり前のことに気付いたのです。 『こっち(上司)の考えも苦労も、部下に伝え

          13_部下は解ってくれないとボヤく上司

          12_採用活動で「優秀だからお見送り」は存在する

          自分が人を採用する側になって、気付いたことです。 転職活動をしていた頃は、不採用=自分に至らない部分が多かった(能力が低かった)のだろう、と落ち込む事が結構ありました。 今でも記憶に残っている企業があります。 最終面接が終わったあとに役員から呼び出しがあり、私のモノの考え方やそれが育まれた環境について話をする機会がありました。役員は熱心に聴き入り、私の入社は周囲の社員にも良い影響を与えるだろうと褒めてくれました。 内定が出るだろうなと、帰り道の足取りが軽くなったことを覚え

          12_採用活動で「優秀だからお見送り」は存在する

          11_制度を統一する本当の理由

          2つの会社が合併するとき、必ず出てくる課題のひとつに「2社がバラバラに運用している制度の統一」があります。 では、なぜ制度の統一が必要なのか? よく言われる理由は、運用の効率化です。似たような効果をもつ制度が2つ存在している場合は、統一したほうが運用コストを低く抑えられます。 制度は、創設したから終了、ではありません。導入後が本番なのです。この辺りはシステム導入と似ていますね。 制度の周知から、関連部署との情報連携、利用実績の管理、時勢を考慮したアップデートまで、導入後

          11_制度を統一する本当の理由

          10_私が退職したら、チームが崩壊した話

          今の会社に転職して1年9ヶ月が経ちました。 先日、元部下と食事をする機会があり、そこで聞いた「私が抜けた後のチームの状態」がショックだったので記録しておきます。 私は前の会社で経営企画部門におり、業務改善とシステムの2つのチームをマネジメントしていました。 その間「管理職の仕事は、チームの生産性を高めること」だと考えてマネジメントしてきました。 具体的には、部下が雑音(上層部からの無茶ぶり)に振り回されないよう傘の役目を担ったり、スキル不足のメンバーに対して毎日1時間の1

          10_私が退職したら、チームが崩壊した話

          9_社会保険のこと

          PMI(M&A後の統合業務)で業務支援している企業の従業員向けに、社会保険への加入について説明する機会がありました。誰かの役に立つかもしれないので、そのとき使った資料を載せておきます。 今回は、社会保険に加入した経験がなく、そもそも興味・関心もなかった人たちがターゲットだったので「ゴロ寝しながら読んでもイメージが掴める」ことを目的に作成しました。 細かい話は個別面談でフォローする想定です。 従業員の方たちと個別面談して、社保加入への意思を確認し、ついでに労働環境や業務面の

          9_社会保険のこと

          8_たかがお茶出し、されどお茶出し

          冷茶が美味しい季節ですね。 蒸し暑い日中の訪問先でよく冷えたお茶をいただくと、思わずホ~(´∇`) っと気の抜けた声を発してしまいます。 同時に『お茶の提供の仕方を見ると、その会社の顧客が想像できるなぁ』と思ったので記録しておきます。 私がこれまで働いた企業を振り返ると、提供スタイルは3つに集約されます。 茶托に載せて、グラスや茶碗で提供する 日系証券会社がこのスタイルでした。 夏場は冷やしたペットボトルの「お~〇お茶」をグラスに移し替えるだけなのですが、ペットボトル

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