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柔らかいうどんが、日常にやって来た。伊勢うどんの魅力。

思い返せば数年前。初めて伊勢うどんを食べた時の衝撃と感動。うどんの新たな魅力を知ったのです…。

香川の友人にガイドしてもらい、美味しい讃岐うどんをひたすら食べ歩くツアーをしたこともあったっけ。おつゆをはじくほどハリがあって、噛むと小麦粉の旨味が広がって。
何軒目かでトッピングしてみたくなり、天ぷらうどんにしてみたけれど、シンプルなのが1番だったね、という意見でみんな一致。そのくらい、麺自体の旨さが印象的でした。

それとは対象的な伊勢うどん。
昔、お伊勢参りの長旅で体力を消耗した人たちに、柔らかいうどんを出したのがきっかけのようですね。
初めて食べた時は、そりゃもう衝撃的で。こんなに柔らかいうどん食べたことないっ!と。甘辛い伊勢醤油を、麺がふわふわとまとい、口の中をそれはもう…やさ〜しく通って行きました。こりゃ旅人も癒されただろうに(泣)

以来、ふわふわ×甘辛のコントラストを思い出しては、たまに食べたくなる伊勢うどん。あの麺を自宅で再現出来ないかと作ってみたのがきっかけです。
柔らかいうどんは全体の一体感が楽しめるから、つゆ無しで頂く伊勢スタイルだけでなく、普通のうどんのようにも楽しんでいます。

まず伊勢スタイルで頂く場合。たっぷりのお湯で50分煮ます。(もしくは30分で火を止め、蓋して30分蒸らす)麺がふくれ、透明感が出て来たところをザルにあげ、よく湯をきる。 
醤油2、みりん1、酒1、水0.5、鰹節ひとつかみ、昆布1枚で作った出汁醤油をかけて、葱をぱらり。
3玉98円のうどんが…化けます!

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こんなに火を入れても、べちょっと嫌な感じにはならないの。外がふわんとして、中にほんのりと、もちっとした食感が残る。これ絶妙!
そして麺が醤油をはじかないから、絡んで馴染む。これもまた絶妙なり…。

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卵とじのような感じにすると、もう、どこもかしこもふわふわ天国。先程の要領で茹で上げたうどんに、卵でとじた具とおつゆを注ぎます。
写真は揚げ麩とセリを卵でとじたもの。「仙台麩」として売ってるのかな?お麩がじゅわっとして美味しい。

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天ぷらは出汁を吸った衣と、うどんがからむ…。そしてゴボウの食感とのコントラスト!

伊勢うどんはお店で頂くもの、と思っていましたが、作ってみたら少し身近な存在に。まして柔らかいうどんが、こんなに日常になるとは思いませんでした。
寒さが戻ったようなここ数日は特に、無性に食べたくなります。おこもり生活の体にも優しい。

暑くなったら、冷水できゅっと締めた讃岐うどんもすすりたい!

どっちのうどんも、大好き。
奥深きうどん…。

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