noteでバーチャルライバーの感想を書き続ける理由:0093
にじロック感想マガジンを企画した理由を、主催のわがままとして最後に書かせてください。ポジティブな理由でなく、だいぶ性格わるいです。でも、過去も今も気持ちまで含んで、一人の人間として書きました。
「noteは所詮、ファンのふりをしたアンチがお気持ち記事を書く場所だ。」
そんな感じの言葉を幾度か目にしたことがある。
というか今年の2月くらいまでは、さるお気持ち記事がバズりにバズってたのもあってまあそうだよな、と僕自身がそう思っていた。
そもそも昨年からnote株式会社自体が炎上続きだし。炎上自体は執筆した書き手とOK出したcakesに課題があるのだけど、noteで書いているってだけで白い目で見られることもある。
同じ時期にライバー達が、noteを使ったお気持ち企画をして、タイミングの悪さの問題だと思うが、あの状況でのおふざけはかなり心がキツかった。
noteをやめると公言して去っていく人たちもいたし、そこらへんごちゃ混ぜに感情をかき乱されて、書くことさえも離れた時期もあった。
はっきりいうと、バーチャルライバー界隈でスキが多いのは、ネガティブな記事だ。批判や議論を呼ぶ記事は色々な人に回し読みされるから、スキやビュー数が多くなる。多く読まれるのは当然だ。
批判をするなとは言わない、むしろnoteという場所を選ぶということは、このSNSではとりこぼされた人たちの気持ちを書ける土壌があるということだろう。けれどもいかんせん、匿名捨てアカが最後に捨て置くようなネガティブな記事の数が多すぎる。
もちろん数が全てではないことは分かっている。それでもネガティヴな記事よりもスキの数が多い記事を、多くの人に読まれる記事を、僕は書けない。そのことが腹立たしいし、悔しい。
書き始めた頃からそんな状況は知っていて、それでも僕は文章が好きで、自分の好きなライバー達を誰かに伝えたかった。
この場所でなるべく楽しい記事を書こうと決めて1年過ぎたけど、何かある度に大量に投稿されるネガティヴな記事に、何もできることはなかった。
面白い記事を書けていたかというとそうでもないし。そもそも1ファンができることなんてたかが知れている。何もできなくて当たり前だ。そう思っていた。
◇
でも、今年初めて現地でバーチャルライバーのライブを観たとき、何が何でもnoteでもう一度文章を書こうと思った。
やっぱり僕は、心が震えるものを観て一番伝えたい思いがあるなら、言葉を尽くして表したい。
2019年にじロックを初めて観た時、配信も邦ロックもよく分かってなかったし、ライバーの名前もあやふやだった。
それでも、7人がたった30分の間、出し切った情熱に惚れ込んだ。
しんどい時にも何度も聞き返した。
それがリアルイベントになると知った時、思わず呟いた。
「絶対面白いだろ」
僕自身がnoteを「ネガティブな記事ばかり取りざたされる場所」とラベルを貼っていた。自分で勝手に思い込んでいた諦めを振り払いたかった。
きっと誰に何を言われたって、ライバーたちは今までもこれからも、全力で面白いものを作っていく。
最初からそうだったし、設備や技量がパワーアップして、2年間辞めずに走り続ける彼ら彼女らが面白いライブにしないわけがない。
だったら僕も書き続けるし、面白いことをしよう。
彼ら彼女らの目に届くところで書いていて、お互いなんやかんや繋がれたりしてるんだから。時々はなんだこのやろって言い合うこともあるけど、その距離の近さをもう少し優しいものにしたい。
ある程度noteの企画に参加していたとはいえ、初めての主催、フォロワー2桁のリスナーが一人でやるなんてかなり頭おかしいと思う。でも始めたら予想以上に応援してくれる方たちがいた。
記事を書いてくれて、企画の告知をシェアしてくれて、noteでライバーを伝え続けていた人たちが集まってくれた。
音楽を深く愛する視点。ライバーへの思い入れ。一人のファンが聞いて感じたエピソード。
僕一人では見つけられない良さを語ってくれた。
マガジンで感想記事を集めて、たくさんの好きを読むことができた。
世界はたくさんの人の心で出来ていて、伝えたいから言葉がある。
noteはそんな場であってほしいと、ほんとうはずっと願っている。
noteから文章でライブ盛り上げたかった理由は、決してポジティブな理由じゃない。
でも、この企画を通して、感想マガジンに集まったたくさんの記事を読めた。
諦めていた頃の僕に、今ならこう言える。
noteでも、好きなことを伝えたいって人はこんなにもいるんだ。
noteも、言葉も、まだまだ捨てたもんじゃないだろう。
noteでの企画はTwitterのようにバズることはない。
(もちろん僕の技量不足もある。分析と考察をそのうち書いてみるので、次にnoteで企画やる人のための参考になれたらいいなと思う。)
でもnoteの強みはずっと記事が残ることだ。
1年後、3年後も続いていって欲しい。そんな願いを込められる場所だと考えている。
推しは推せるときに推せ、はこの界隈で有名な言葉だし、その心がけも立派だと思うけど。
10年かかる夢や目標を掲げているライバーもいる。だとしたら、10年続けられるような土壌も、ファンの側から作りたい。その為に、長くファンが書き続けられる場所にしていきたい。
こちらのnoteの最後で、「にじロックが第2回、第3回も続いたら…」という一文を読んだ。
読むまでは、その未来を思い浮かべることは思いつかなくて、「天才かよ…」と思った。ロキノン兄ちゃんのあごひげさんだからこそ思い浮かべたことなのだろう。
またにじロックが再び開かれたら、その時改めてこの企画をやった意味があるんじゃないかと思っている。
新しく感動をもらって、また感想という軌跡を残して。
そうやって、楽しい言葉のやりとりがずっと残ってくれたらいいなぁ、と願っている。
NIJIROCK_NB。先陣を切った楽曲「salamander」。
歌詞を後々読んで意味を知って、体に染み込ませるように何度も聞き入った。
何があっても何を思っても。心臓の鼓動のように、
ただ続けるだけだ。
それしかできない。でも、それができるだけでいい。
2021/12/02追記:わりとありがちな一口嘘ニュース
なんか色々な方に読んでもらって、まじめに書きすぎてしまったのを反省したので追記します。
僕が特に推してる人はくちびる緑色のピエロなんですけど、あれわさび塗ってるんですよ。
お腹が空いたら時々くちびるをなめてやり過ごしていて、その仕草を「ダークナイト」のジョーカーがオマージュして口の端を舐め出したわけですね。
…一口嘘ニュース用に考えたネタだけど、今考えたら似たようなネタ多そうなんだよな。既出だったらすみません。
自由研究をしないと死んでしまう性分なので、不思議だな・面白いな、と思ったことに使わせていただきます。よろしくお願いします。