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ダンサーなら確実に知っておきたい筋肉の話-基礎-

 こんにちは!Chionです.今回の医舞-Eve-は,「ダンサーなら確実に知っておきたい筋肉の話-基礎編-」です.
 全身を巧みに扱い表現するダンサーにとって,筋肉とは密接な関わりがありますね.筋肉を効率的で自在に,かつ健康的に長期にわたって使うためには,正しい知識を持つべきだと思います.
それではさっそく本題に入っていきましょう.

概要


 実は,筋肉を医学的に呼ぶと「筋-きん-」となります.「肉」はつきません!そんな筋は,全体重の40%〜50%を占めていると言われています.数え方によって大きな違いはありますが,全身に約650個の筋があります.

筋は3種類


 筋は,骨格筋・心筋・平滑筋の3つの種類に分けられます.
 骨格筋はいわゆる筋肉です.ちからこぶや腹筋などです.
骨格筋は自分の意志で動かすことができます.また,筋トレで強化することもできます.見た目の特徴としては,しましま模様になっています.これを「横紋筋」と呼びます.ボーダーのことですね.この模様は心筋でも見られます.心筋は.名前の通り「心臓専用の筋肉」です.これは自分の意志でコントロールすることはできません.平滑筋も自分の意志ではコントロールできません.平滑筋とは,いわば「内臓のこと」です.焼肉屋さんのホルモンが平滑筋ってことですね!平滑筋には,しましま模様はありません

Key word
骨格筋
心筋
平滑筋
横紋筋

筋の特徴


・電気的興奮性
・収縮性
・伸張性
・弾性     などがあります!

骨格筋の構造

線維状の細胞の集まり


 骨格筋は,筋細胞と呼ばれる細胞が数百から数千と,集まってできています.その細胞は細長く線維状になっていることから筋線維とも呼ばれます.
また線維を英語でfilamentと呼ぶことから,筋フィラメントとも呼ばれます.
Key word
筋細胞(別名:筋線維,筋フィラメント)

 

筋細胞よりミクロの世界


 筋細胞はいくつかの筋原線維で集まっており,その筋原線維はさらにいくつかのタンパク質が集まってできています.その中でも有名なタンパク質が2つあります.それはアクチンとミオシンです.(アクチンフィラメント・ミオシンフィラメントとも呼ぶ).アクチンはミオシンと比較して細いことから単純に「細いフィラメント」,反対にミオシンは「太いフィラメント」と呼ばれます.
 ミオシンはアクチンに挟まれています.(画像Ⅰ参照)このミオシンを挟んだアクチンのセットのことをサルコメアと言います.このサルコメアが筋の最小単位だと言われています.

Key word
アクチン [actin]  (別名:細いフィラメント,アクチンフィラメント)
ミオシン[myosin](別名:太いフィラメント,アクチンフィラメント)
サルコメア[sarcomere](別名:筋節-キンセツ-)

画像Ⅰ

3段階の束


 筋は3段階の束に分けれてます.(画像Ⅱ参照).筋の最小単位であるサルコメが複数集まり細胞膜にくるまり筋原線維を作ります.その筋原線維が複数集まって筋内膜にまとめられると筋線維となります.筋線維がさらに集められ筋周膜でまとめられると筋束という束になります.最後に筋束を集め,筋上膜で包むと筋の出来上がりです.

まとめ:サルコメア<筋原線維<筋線維 < 筋束  < 筋  

Key Word
サルコメア

画像Ⅱ

筋収縮のメカニズム


 ミオシン頭部(出っ張り)が,アクチンにくっついてミオシンが引き寄せることで収縮します.このくっつきを離せば弛緩するのです.元々筋が持っている弾性により,筋は元の長さに戻っていきます.このミオシンがアクチンにくっつくことを架橋形成と呼び,ミオシンが引き寄せることをパワーストロークと呼びます.また,パワーストロークの必要な燃料がATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるものです.(画像Ⅲ参照)
 このパワーストロークがたくさんのサルコメアによって行われ,やっとひとつの筋が収縮します.ちなみにこの理論を滑り説と呼びます.
 また,収縮の前は,アクチンとミオシンが重なっている部分は少ないのですが,収縮すると,ほとんどが重なり合っています.これは筋力を考える時に必要になってくるので,なんとなく覚えておいてくださいね.

Key Word
架橋形成
パワーストローク
ATP(アデノシン三リン酸)
滑り説

画像Ⅲ

問題の答え


アクチンとミオシンが重なっている状態  が正解ですね!


今日の基礎編はこの辺りで終了です.
わからないことがあれば気軽に質問してくださいね!

最後まで読んでくださりありがとうございます.
また次の記事も読んでくださいね!
No Rain No Rainbow🌈

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