見出し画像

車で通行するだけでお金がかかるロンドン。その範囲が拡大!!


ULEZとは何か?

ULEZ(Ultra Low Emission Zone)は、ロンドン市内の特定のエリアで、排出ガス基準を満たさない車両に対する料金を課す取り組み。これは、大気汚染の問題に対処するために導入されました。大気の改善と住民の健康の保護が目的だそう。


いつからスタートしたのか?

ULEZは、2019年4月8日に導入開始。その後2021年10月25日に拡張され、ロンドン中心部に加えて、広範囲なエリアが含まれるようになり、昨年はさらにそれが大幅拡大に。


2023年度の変更点について

2023年8月の改正では、ULEZの基準がさらに厳しくなりました。改正の主なポイントは以下の通り。

1. 排出ガス基準の厳格化

ULEZに入るための排出ガス基準が、より厳しくなりました。
(具体的には、ガソリン車はEuro 4基準以上、ディーゼル車はEuro 6基準以上)

2. 北東部と南東部の追加

ロンドン中心部に加えて、北東部と南東部の地域がULEZエリアに追加。
これにより、以前よりもとんでもなく広い地域が対象となりました。

業務用の車両も一般的な車両(家庭用の普通車)ももちろん条件は同じです。ULEZエリアに入ることはできますが、特定の排出ガス基準を満たしていない車両は料金を支払う必要があります。


CCZとは?

CCZ(Congestion Charge Zone)は、ロンドン市内の交通渋滞を緩和するために2003年に導入された料金徴収システムです。車両がエリア内を通行する際に料金がかかります。これにより、渋滞の削減と交通の流れの改善が図られています。 ちなみにCCZの収益は、交通インフラの改善や公共交通機関の運営に使用されているそう。


CCZとULEZの違い

CCZ(Congestion Charge Zone)とULEZの主な違いは、それぞれの目的と対象です。CCZは、交通渋滞を緩和することを目的としていますが、ULEZは大気汚染の削減と健康の保護を目的としています。また、対象も異なります。CCZは交通渋滞に関連するすべての車両に適用されますが、ULEZは特定の排出ガス基準を満たさない車両にのみ適用されます。


ULEZとCCZエリアを通行するのにかかる費用

ULEZエリアを通行する車両は、通常の運転時に追加の料金を支払う必要があります。料金は車両の種類と排出ガス基準に基づいて異なります。一方、CCZエリアを通行する車両は、平日の特定の時間帯に料金を支払う必要があります。料金は車両の種類とエリア内の滞在時間によって異なります。

一般的な車両(普通車)の場合、料金は以下のようになります。

・ガソリン車→Euro 4基準以上を満たしている場合は、ULEZエリアに入る際に追加料金は発生しません。
・ディーゼル車→Euro 6基準以上を満たしている場合は、ULEZエリアに入る際に追加料金は発生しません。

・基準を満たしてないガソリン車がULEZエリアに入る場合、一般的な車両(普通車)は12.50ポンドの料金が発生します。
・基準を満たしてないディーゼル車がULEZエリアに入る場合、一般的な車両(普通車)は12.50ポンドの料金が発生します。

この料金は24時間ごとの料金であり、毎日0時にリセットされます。


支払わなかった場合の罰則

ULEZやCCZの料金を支払わなかった場合、所有者に罰金が課されます。
罰金の金額は、違反の種類や回数によって異なるそうですが、通常は£160から£1000までの範囲になります。罰金が支払われない場合、さらなる法的措置が取られる可能性があるそう。

ちなみにうちの母、つい最近罰金支払いました。
大丈夫だと思ってた場所がULEZエリアだったようで、後日罰金の督促状が届いたんです。

なんとっ、90ポンド!!

「今すぐ払えば90ポンドでいいけど、遅くなると倍の180ポンドになるよ。」
という内容が督促状に書いてあったそうで、
速攻でネット支払いをしていました。

本当に結構な金額がかかるので、ロンドン近郊を車で走る方は、どうかお気をつけください。

濃いオレンジはCCZエリア。ロンドン中心部です。 薄いオレンジが、ULEZエリア。見ていただくとわかる通り、とてもロンドンとは言えない田舎も入ってる😅

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?