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"ピア"の力-ピアメンタリングとピアコーチングをやってみた

”ピア”ってご存知ですか?なんだか、ピアの力ってすごいらしいです。

私は今年8月から12月にかけて、ピアメンタリングとピアコーチングに並行して参加しました。その時の様子をまとめました。

"ピア"とは?

《ピア(peer)は、仲間・同輩・対等者の意》(デジタル大辞泉)ということで、上下関係のない人との関係ということです。この、上下関係がない対等な立場というのが、大きな影響力を生み出すそうです。
これに、「メンタリング」がつくと、「ピアメンタリング」。一般的にメンターは自分より先輩が多いですが、仲間として上下関係のない立場で参加するメンタリングです。コーチングについても、一般的にはコーチングの研修を受けたコーチが担当することが多いですが、仲間同士でコーチングを実践するのが「ピアコーチング」です。

ピアメンタリング

ピアメンタリングは、6−8人の人とグループになり、週に1回決まった時間に1時間半程度お話をする、という取り組みです。大体3ヶ月ぐらい続けると効果があるそうです。詳細はこちらの記事。

正直、最初に話を聞いたときは「オンラインで話すだけで仲良くなれるの?メンタリングの意味あるの?」って半信半疑でした。

私は、留学経験があるというバックグラウンドが同じの社会人5名でグループを組み、3ヶ月間(12回)のピアメンタリングを行いました。

最初の数回はよくあるオンラインのただのお話会という感じの雰囲気でした。楽しいけど、ピアメンタリングってなんだろう?と思っていました。

数回過ぎるとだんだんお互いのことがわかってきて(逆にいうとよくある話題は尽きてくる)、いろいろ相談したり、他の人の意見を聞く機会が増えました。その中で、みんなが違う考え方や視点を持っていることがわかってきました。もう、眼から鱗がボロボロ。私は直接相談することは少なかったですが、質問と答えを聞きながら、自分の人生の軸を考えるきっかけになりました。本当に参加してよかったです。

特に、違いを受け止めてくれる、違う意見も言える、尊重できる環境になっていって、何を話しても大丈夫という雰囲気をみんなで作り出すことができたのが大きかったと思います。私たちはプライベートな話はあんまりしなかったんですが、もっと広い視野で人生観や結婚観について話せたのは面白かったです。

結果、オンライン上でも「会ったらうれしい仲間」になりました。

ピアコーチング

ピアコーチングは、コーチングの本を何冊か読みながら、実践してみるという形で行いました。グループで、AさんがBさんにコーチ、BさんはCさんにコーチ、CさんはAさんにコーチとみんながコーチする側とされる側を別の人で実践します。


コーチングされる側

コーチングされる側として実感したのは、身近な課題について、一緒に考えて伴走してくれる人がいることの大きさでした。人間って一人だとサボっちゃうけど、誰かがいると行動しますね。社会的な生き物です。もちろん、正式なコースを受けたコーチの方がいいのかもしれないけど、コーチじゃなくても、誰かがいることがまず大事だと思いました。ある意味、海外留学・勤務経験や教育・日本語教育の経験や理解がないコーチより、理解がある人の方が私にとってはいいコーチになってくれると思いました。その点、コーチを探すよりピアコーチングの方が私は合っている気がします。
それだけでなく、社会人になるとなかなか私の話だけを聞いてくれる機会がないので(友達と話すと話したり聞いたりする)、相手のことを気にせず自分のことだけ話せばいいという状況は精神的にも楽なのではないかと思います。

コーチする側

コーチされる側は良さを実感した反面、コーチする側は難しかったです。本当にこれでいいのか?って毎回思っていました。まず聞くことが大事なのはわかるけど、「聞く」って難しいです。相互的な関係というより、新たな関係性の作り方なのかなって思いました。新しい関係性がなんなのかはあまりわかっていませんが。
私は気になったことを聞いたりしているだけなのですが、「すごく役に立ちました」って言われたりして、どこがどう役に立っているの?まあ、役に立っていればいいか、というのがコーチをしてみた感触でした。
そうやって、曲がりなりにもコーチングをやってみて、コーチングって認定コーチにならないとできないのか?結局のところ、コーチングってなんだろうって思いました。

どうしたら”ピア”は見つかるのか?

2つの経験を通して、ピアがいいことはわかりました。でも、ピアってどうやって見つけるんでしょうか?私は、ピアには最初の段階でなんらかの共通点が必要だと思います。私が参加したものの場合、
ピアメンタリング:留学経験
ピアコーチング:日本語教育関係
と、ある程度似たようなバックグラウンド、理解がありました。それがないと難しいところもあると感じました。私は海外で働いていますが、海外で働くことに反対、理解がない人と同じグループだったら…と考えるとあまり想像できません。安心して話せる状況にならないかもしれませんよね。考え方が違っても、まずはお互い相手のことに興味があるという状況、そのためにはなんらかの共通点があった方がいいのかなと思いました。

じゃあ、友達とやってみたら?と思うかもしれません。私の感触では、友達とやってもいいけど、ピアメンタリングやピアコーチングで出会った人は、友達ともちょっと違う関係な気がします。すべてをすっ飛ばして深いところでつながっている感じでしょうか?

じゃあ、ピアはどうやって見つけるんでしょうか?どんなところで始めたらいいんでしょうか?お金を払ってコーチやメンターを見つけた方がいいんでしょうか?
私もよくわかりませんが、共通点があるところで声をかけて、数人を集めるのが良いのだと思います。オンラインである程度共通項がある人が集まるのがちょうど良い気がします。

興味がある方、ぜひ「ピア」で試してみてください!


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