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設立6年で思うこと第1位は、「まさか宿の女将になるとは思わなかった」

Note始めたのに、いきなり2ヶ月も間が空いてしまいました。書くことは嫌いじゃないけど、継続することが苦手です。

そんな私が、団体を設立して、今日で6年が経ちました。7月10日の設立なので、今日から7年目です。

これまで、6年も続けられたことって他に思い浮かびません。子どもの頃に一番長く続いた習い事(ピアノ)も、5年くらいかな・・・ 就労支援しているくせに、現職以前は最長で3年しか勤めたことがありません。

なぜこの仕事は続くのか。それは毎日が「まさか」の連続だからです。

新しい人との出会い、仕事との出会い。偶然の出会いがチャンスとなり、思ってもいなかった人生を運んでくれます。

なんといっても、この6年で一番自分がビックリしていることは、今年5月に宿をオープンしたことでしょうか。

蔵のある一棟貸しの町屋の宿「帰蝶」

https://kichou.org/

就労支援を開始したときは、それまで自分も就労支援事業所の職員として勤務経験があり、開業のイメージがある程度ありました。

でも、宿って・・・ まったくの未経験、ド素人です。

営業許可申請のために、何度も役所に足を運び、設計や工事の調整をして、「えーと私は何屋だったっけ?」と何度思ったことでしょうか。

うちの親も、まぁアメリカの大学に進学したりヨーロッパに住んだりと、昔からすっ飛んでる娘ではありましたが、

まさか自分の娘が東京から岐阜に嫁いで「宿屋」をオープンするとは思わなかったでしょう・・・

障害者施設をめぐる課題については、また別の機会に書くとして、「福祉を変える」という強い決意をもって、ある意味現在の福祉へのアンチテーゼ的にオープンしたのが「帰蝶」です。

「障害者にできる仕事」から、「ここで働きたいと思える場所で、やりがいのある仕事」を創りだし、また「毎日働く」「高工賃」を目指すより、「自分のペースで働ける」ことを重視。それでも稼げる仕組みを考えた時に、宿の運営を決意しました。

当初は一般的なゲストハウス運営を考えていましたが、コロナで断念。一棟貸しに方向転換し、平日と週末の曜日でゾーニング。「1週間で1組のみ」という超スモールビジネスで利益を出していく仕組みは、福祉との両立だからこそ実現できること。

フツウでは「あり得ない!」この仕組みが生まれたのは、共通の課題意識を持った地域の人たちとの関わりから。「やれるかどうか?」で考えていたら、実行できなかったと思います。「どうやったら実現できるか?」を多様な角度から考え、方程式を解くように、ノートに数字を書き出していきました。

今年5月に帰蝶がオープンしたときは、私自身も「本当にやっちゃったよ・・・」って思いでいっぱいでしたが、「帰蝶」のオープンは目的ではなく手段でしかありません。

身近にあるのにまだ手つかずの「働く」にまつわる社会課題を、多様なステークホルダーと連携しながら、新しいアイディアや事業、プロジェクトを創出し、一つずつ解決していきたいです。

サステイナブル・サポートは7年目。10年を見据えて、これまでコツコツと実践してきた積み重ねを、今年は政策提言にまでもっていきたいと考えています。

福祉事業者だと思ったらとつぜん宿屋を始めたり、コイツぶっ飛んでると思われがちですが、これでも日々、一生懸命身近な課題解決について考えて、汗をかいて活動しております。

しかし、私一人の力では想いがなかなか形になりません。同じ思いを持った方と、これからもっともっと協働できるとありがたいと思っています。

まだまだこれから、学ぶこと・やりたいことがたくさんあります。まだまだ仕事を続けられそうです。7年目のサステイナブル・サポートもどうぞよろしくお願いいたします!

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