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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・愛知10区レポート。

10月19日公示、10月31日投開票で、衆院選が行われました。この愛知10区は一宮市、江南市、岩倉市などのエリアなのですが、自民党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、れいわ新選組の5人が立候補する大乱戦となったため、どんな結果になるのかを見届けるため、愛知10区だけでも覗いておくことにしたのです。冒頭に申し上げておきますが、愛知県は地味に維新が勢力を伸ばしています。

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江崎 鉄磨  78 現 自民党
藤原 規眞  43 新 立憲民主党
板倉 正文  63 新 日本共産党
杉本 和巳  61 現 日本維新の会
安井 美沙子 56 新 れいわ新選組

れいわ新選組を応援している方は、このレポートを単品で購入することをオススメしたいと思います。というのは、本当は「れいわ新選組」は4議席を獲得していたはずなのに、安井美沙子さんが得票率で10%を超えられずに供託金が没収されたばっかりに、比例復活もできずに議席を失ったことについて検証するからです。


■ 板倉正文候補の主張

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板倉正文さんは、大学卒業後に病院で働いていましたが、医療・福祉の専門家として4期16年にわたって一宮市議として活躍。いかにも共産党らしく生活相談をライフワークにしてきた人で、2017年の衆院選に立候補して落選し、今回も落選しました。消費税10%ストップ、北朝鮮との対話による問題解決などを公約に掲げており、「戦争のない国づくり」をモットーとしています。これまでの鬱憤が集約されているのだと思いますが、「政権交代」を最大の公約に掲げているために票が取れず、今年は4年前の半分くらいの票しか取れませんでした。

一宮市における共産党の状況は、2019年の一宮市長選のレポートを読んでいただけると分かりやすいかと思います。この地域で共産党を支持している人たちの中心が高齢者であるため、急速に支持者が減っています。今回の選挙が激戦だったとはいえ、減少率が著しいのは、他に票が流れてしまったという部分もなくはありませんが、支持者がお亡くなりになっていたり、投票に行くことができなくなっていることも大きいと思います。かなり厳しい状態にあることはお伝えしておかなければなりません。


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