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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#352)。

 かねてから指摘していますが、「NHK党」の状況は、日に日に悪くなっています。「ガーシー」こと東谷義和の有料オンラインサロンが、かなり怪しい造りになっていることは、以前からお伝えしております。いずれも無料で読めますので、ぜひ読むだけ読んでいただければ幸いです。

 今のところ、尊師・立花孝志は被害が出た場合には、党として救済すると述べていますが、実行性の担保はありません。ですから、なるべく登録しない、登録するなら「バンドルカード」にする、日頃から明細を細かくチェックしておくなどの対策は必須です。
 さて、今日は「NHK党」の動向を定点的にまとめ、最新の状況を解説いたします。最近、ほとんど話題にならないので、「最近、どうよ?」と思っている人もいるかもしれませんので、まとめておきます。


■ つばさの党が9月10日に統一教会デモ

9月10日に統一教会本部前でデモをすると宣言している「つばさの党」(引用元リンク

 黒川敦彦率いる「つばさの党」は、9月10日に統一教会の本部前で大規模なデモ集会を開くと宣伝しています。広く多くの人に参加を呼びかけ、現段階で100人以上の規模になるのではないかと推測されています。
 これだけ社会問題になっているため、「統一教会」に対して物を申したい人も多いかもしれませんが、「つばさの党」のデモに参加することは、絶対にやめておいた方がいいとお伝えしておきたいと思います。
 まず大前提として、「統一教会」がカルトならば、「つばさの党」もカルトなので、「カルトとカルトの戦い」になってしまい、「テメエ、ウンコを投げてるんじゃねぇぞ!」と言いながらウンコを投げても、まったく説得力がありません。ですから、本当に抗議をしたいのであれば、別団体の抗議に参加しましょう。

三浦春馬さんの死を利用し、勢力の拡大を狙う「つばさの党」(引用元リンク

 9月10日は「統一教会」をテーマにしていますが、実際には、参加できるデモがあるなら何でも連動するというのが、黒川敦彦が考えている戦略です。なので、その1週間前の9月3日には、俳優・三浦春馬さんの死に関するデモに参加しています。
 こちらは完全な陰謀論で、多くの三浦春馬さんのファンが迷惑していると思いますが、こうしたデモに参加するコアな支持者を「つばさの党」「NHK党」に誘導し、議席獲得のための組織づくりをしています。
 俳優の三浦春馬さんの死を悲しんでいる人は、全国にたくさんいます。その中の何割かは「自死」であることを認めたくはありません。「本当は何かの事件に巻き込まれたのではないか」と考える人も一定数は生まれてしまいます。この人たちにとっての正義は、三浦春馬さんが「自死ではない」ことを証明すること。NHK党や黒川敦彦らが「国政調査権を使って原因を究明する」と言えば、ファンはそこに希望を抱きます。自分たちでは原因を究明できないけれど、「NHK党」「つばさの党」が調査をしてくれるかもしれないという希望です。そうなると、熱心なファンほど「NHK党」「つばさの党」を応援するようになり、デモにするくらい熱心なので、政治活動にも熱心に参加し、ボランティアに加わります。
 ボランティアの仕事は、全国の選挙掲示板にポスターを貼ること。1票あたり数十円や数百円といった政党交付金が彼らの収益なので、全国の隅々にポスターを貼ることができれば、少しは票が増え、受け取れる政党交付金の額も大きくなるというカラクリです。熱心に活動する人たちを確保し、各地で交流会を開き、コミュニティーに参加させ、選挙の時にはボランティアとして熱心に活動させる。手口は宗教とほとんど変わりません。
 ただし、これは三浦春馬さんに対する愛やファンの気持ちがビジネスに利用されているだけで、自死に関する真相が明らかになる日は来ません。理由は簡単で「陰謀論」だからです。9月10日の統一教会本部前でのデモも同様です。「統一教会問題、けしからん!」と思う正義感を、まんまと「つばさの党」という新カルトに利用されているだけ。これは非常に深刻な問題だと考えています。


■ 三浦春馬さんの死を利用して広告料稼ぎ

三浦春馬さんの死をコンテンツ化して広告料を稼ぐ黒川敦彦(引用元リンク

 非常に良くありませんが、黒川敦彦が俳優・三浦春馬さんの死を利用して支持者とアクセス数の獲得を狙っています。しかも、「この事件の真相はきっとこうなんだ!」という話をするのではなく、「こんな説もあれば、あんな説もある」と紹介することで、とにかく三浦春馬さんの死を悲しむ人たちや、死の真相が気になる人たちを幅広く取り込もうとする姿勢が見て取れます。

 しかし、黒川敦彦は基本的に「猛烈なアホ」です。
 新型コロナウイルスについては「マスクの裏にワサビを塗れば大丈夫」とか「加湿器にお茶を入れれば大丈夫」などの非科学的なアホアホデマを拡散したような男なので、今回、なぜ三浦春馬さんが追い詰められたのかという話について、このように述べました。

「靖国神社に参拝してネトウヨ扱いされたことが原因説」を語る黒川敦彦(引用元リンク

 映画『永遠の0』が話題になった当時、著者の百田尚樹はここまでのゴリゴリのネトウヨだということは知られておらず、こうした映画に出演したことをキッカケに、第二次世界大戦で命を落とした人たちの哀悼の意を持つようになり、「靖国神社」を参拝するようになったのだということは誰の目にも明らかで、「ネトウヨ扱いをされたことで自殺をした」と結論づけるのは無茶にも程があります。「本当はどういう理由で死を選んだのか」を聞くことはできないので、黒川敦彦が「これが原因だ」と示し、その話に納得する人がいれば、それがその人の中では「真実化」してしまいます。
 なので、こんなにマヌケな言説を言っていても、脳味噌をアハつかせてしまう三浦春馬さんのファンは一定数存在し、まんまと黒川敦彦の動画に賛同しています。このレポートを書いている時点で476件のコメントが寄せられていましたが、参考までに、いくつかのコメントをご紹介しましょう。

「三浦春馬さん、私も10年以上、大好きな俳優さんだったので、亡くなった当時はショックでした…。春馬さんに関しては、明らかなオーバーワーク、最後のドラマでの扱いの酷さ、事務所のコメントの冷たさと死後も彼を利用する非道さ…など、不審に思う点がありますね。純粋な性格で芸能界にあまり馴染めず、さらに愛国心も強かったのも、左派の多い芸能界では当たりもキツかったのかも」。

「これを見ると不審死だと思いました。それを隠そうとすることが、この国で行われてることにガッカリです。権力者たちを退けなければならない」

「初見です。黒川さんて おじいちゃんの代から〜の方ですね! あれ、面白いと思っていましたが、まさか! 春馬さんの事件に触れてもらえるだなんて、感激しました! これほど細かく分かりやすくまとめてもらい、 本当にありがとうございます」

 安倍晋三さんがお亡くなりになった時も、さまざまな陰謀論が飛び交いましたが、直近では向かいのビルの屋上に「スナイパー小屋」なるものが設営され、そこから狙撃されたのだという陰謀論が一気に広がり、テレビ番組でコメンテーターをしている「ほんこん」さんなどが言及し、さらに広がりました。
 のちにデマだということがわかって撤回していましたが、真偽不明のネットの情報をもとに議論をすることで、かえって新たな陰謀論を生み、人々を混乱と悲しみに陥れています。しかも、YouTubeのコメント欄には批判の声がなく、情弱の脳味噌ユルユルの人が見ると、あたかも視聴者がほご全員賛同しているかのような錯覚に陥り、ますます「真実に違いない」と思い込んでしまいます。まるで正義のためにやっているように見えますが、実際にはただ三浦春馬さんの死を利用しているだけなので、くれぐれも「取り扱ってくれている」などと喜ばないように、真偽不明の情報は疑うように心がけることをオススメいたします。


■ 東谷義和がトライストーンに死の脅迫

 東谷義和は、8月31日の早朝に初めてツイキャスを始め、最初の配信でトライストーンに死を仄めかす脅迫をしてしまうシーンがありました。本人にとっては比喩のつもりかもしれませんが、現在、東谷義和が「逮捕を恐れて海外逃亡中」の身であることを考えれば、発言は深刻です。問題となる発言は、以下の通りです。

「まあ、根本、俺、イライラした時が一番人が増えるからね、何でもそうやけど。ああ、ベラビスタも全部やりまっせ、もう。悪いけど、トライストーンに関わった人間は全員死んでもらうよ、とりあえず。きっちり行くよ、きっちり

 この発言の最も大きな問題点は、この脅迫行為が「東谷義和の国会議員としての仕事の一環」であるということです。もともと綾野剛さんやトライストーンに対する攻撃は、参院選の「公約」でした。なので、これはあくまで党の活動として、公約として発信しています。
 その上で、当事者である綾野剛さんやトライストーンのみならず、「関わった人間は全員死んでもらう」と発言しており、無差別的かつ理不尽な攻撃を予告するもので、ましてや「死」という言葉を使っています。本当に生命を奪うという意味ではなかったとしても、これはかなり悪質な発言であると考えられます。


■ カドカワの不祥事を喜ぶゲス男

相変わらず名誉毀損を繰り返す尊師・立花孝志(引用元リンク

 先日、東京オリンピックをめぐる汚職事件で、カドカワが大会スポンサーに選定された際、高橋治之容疑者にコンサルタント料の名目で総額7千万円を払っていたことが判明しましたが、あたかも川上量生さんが起こした事件かのように尊師・立花孝志が語っており、今後、名誉毀損を量産していく可能性が出てきました。
 絶妙なタイミングで不祥事が報じられてしまったことで、尊師・立花孝志がほくそ笑んでいる様子が気持ち悪いかもしれませんが。実際には立花孝志こそ塀の向こう側に行くのは時間の問題だと思います。他人の不祥事を喜んでいる場合ではありません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 今月は、NHK党にあまり動きがないかもしれません。
 こうしている間にも、9月11日には沖縄県知事選や沖縄統一地方選、9月27日には安倍晋三の国葬が行われ、世論も「NHK党」の話はすっかり忘れていることでしょう。ですから、しばらくやりたい放題が続いてしまうかもしれませんが、10月に入ると、臨時国会が招集される可能性があることから、風向きが変わるかもしれません。
 東谷義和の有料オンラインサロンも、本格稼働となる9月の実力を見てから判断する人も多くいると思います。今月こそ女優・浜辺美波さんの暴露を聞けるはずなので、この暴露の威力を見てから判断する人も多いかもしれません。今から新規で申し込む人はいないと思いますので、9月が会員数のピークとなり、10月以降は減少傾向が続き、収益が先細る展開です。東谷義和の立場がグラグラし始めるのも10月頃からということになろうかと思います。
 こうしたタイミングで10月16日に川西市議選が行われ、NHK党から2期目を目指す中曽千鶴子が立候補します。もし落選するようだと、その後の選挙で次々と落選者を生み出す可能性があります。

10月16日:川西市議選(中曽千鶴子)
10月23日:草加市議選(柏木芳文)
10月30日:匝瑳市議選(近藤魁人)
10月30日:青森市議選(中村卓也)
11月20日:松戸市議選(中村典子)
12月未定日:笠間市議選(村田大地)
12月18日:八千代市議選(宮内鋭)
12月25日:西東京市議選(丸山孝文)
12月25日:福津市議選(神武泰裕)

 年内は、以上のようなスケジュールで、地方選に進出してきます。ゆえに川西市議選で中曽千鶴子が落選することは、とても重要です。また選挙が近くなりましたら、「NHK党」がどれだけクソなのかを皆さんに思い出していただくべく、記事を量産したいと思います。
 今月は大したトピックスがないと思いますので、NHK党の有料マガジンを書く必要はありませんが、また皆様に呼びかけるべき注意喚起がありましたら、無料でレポートをお届けしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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