【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#350)。
この世は、なかなか地獄です。
僕がこうやってネットの片隅で警鐘を鳴らしても、N国信者が記者をしている「東スポ」や「デイリースポーツ」がポジティブに宣伝記事を書いてしまうので、被害者になりかねない情弱たちが1万人を超え、その数をさらに増やそうとしています。
かねてから指摘しているように、「ガーシー」こと東谷義和は、詐欺をして海外逃亡中の身です。しっかり反省し、しっかり罪を償い、二度と同じような事件を起こさないと誓うのであれば、まだ信用できようものかもしれませんが、ドバイからガタガタ言うだけで、ちっとも日本に帰ってこないわけですから、「現段階で信用に値する人物ではない」ということは、繰り返しお伝えしなければなりません。
さて、今回、緊急でレポートを書いているのは、先日からプレオープンしている東谷義和の有料オンラインサロン「ガシル」の会員規約が、あまりに不自然すぎて、ますます信用に値しないのではないかと考えたからです。さっそく、皆さんと一緒に「ガシル」の会員規約を見てみたいと思います。
■ 「ガシル」は切り抜きを認めていない
このたびの有料オンラインサロン「ガシル」は、切り抜き部隊と呼ばれる人たちを認めない規約になっています。のちに、会員規約が改訂される可能性はありますが、少なくとも現段階では、「ガシル」は著作権を主張していますので、当初のビジネスモデルを否定しています。これは、「8.知的財産権等」の項目に明記されています。
つまり、これまで「切り抜き部隊」と言われていた人たちは、すべて「切り捨て」に遭い、今後は切り抜いた動画をYouTubeなどに載せることはできなくなるということです。ビジネスモデルが大きく変化しました。
ちなみに、これも「ガシル」ならではの会員規約だと思いますが、切り抜き動画を作る人には、このような釘も刺しています。
要するに、こちとら「切り抜き禁止」と言っているので、それに違反をして、誰かから訴えられた場合には、テメエが責任を取り、かかった費用はすべてテメエが自腹を切れという話です。さらに、「その時には東谷義和様に絶対に迷惑をかけるんじゃねぇぞ!」という一文も添えてあります。もし切り抜き動画をキッカケに、テメエはもちろん、東谷義和様まで訴えられるようなことがないように、テメエが適切な処置を講じろというわけです。
ですから、このような会員規約がある以上、東谷義和のためにセコセコと切り抜き動画を作り、世間に拡散し、宣伝してやる必要はまったくないということになります。
■ とても頭のイカれた禁止事項がある
ここが笑うところなのかどうかは知りませんが、「ガシル」には、とても頭のイカれた禁止事項が存在します。「著作権を違反するなよ」みたいなことも書いてあるのですが、最もイカれている禁止事項は、コレです。
そもそも「ガシル」という有料オンラインサロンそのものが、他人の名誉や権利、信用を傷つける行為をするために存在しているのに、ユーザーにはそれを禁止するというのは、一体、どんなメンタルなのでしょうか。「俺はやってもいいけど、オマエたちはダメ」みたいな話なんですが、この項目もまた面白いです。
自分たちのサービスこそが「公序良俗に反する行為」でしょうが!
どんだけ自分たちにブーメランを刺すつもりなのか知りませんが、まだまだブーメランは続きます。これもまた頭のイカれた禁止事項です。
日頃から東谷義和が流している情報は、「未成年とエッチした」や「未成年がパパ活をした」といった話です。まさに青少年の健全な育成に悪影響を及ぼすような話ですし、場合によっては、証拠となる動画をアップすることでしょう。
■ 知らないうちに犯罪者になっても知らん!
おそらく、これが一番のツッコミどころなのですが、「ガシル」には衝撃的な「非保証・免責」があります。通常、こんな免責事項が用意されることはないと思いますが、「ガシル」の会員規約には、このような文言が存在しています。
これはスゴいです。ユーザーは、それぞれが自分たちで法律を守らなければならず、もし「ガシル」を利用しているだけで何かの犯罪者になってしまった場合でも、それは「ガシル」が悪いんじゃなくて、「オマエたちの自己責任だから!」という話です。
なぜ、このような免責が存在するのかは分かりませんが、登録しているだけで何かの加害者になり、ついでにそれは自分たちの責任として押し付けられそうなニオイがプンプンしています。怖えぇ!
■ クレジットカード情報が盗まれても知らん!
これもまた、なかなかヤバめの会員規約です。
もともと東谷義和が詐欺をしてきたことがあり、さらに、東谷義和のまわりにいる人間たちにも信用がないので、個人情報やクレジットカード情報を登録するのは気を付けた方が良いと警告していますが、この会員規約を見ると、ますます気を付けた方が良いと言わざるを得ません。
僕のような人間から見ると、こんなもの、「犯行予告」にしか見えませんが、予期しない不正アクセスでユーザーの大切な個人情報が盗まれ、それでユーザーが何かしらの被害に遭ったとしても、俺たちは一切責任を負わないからという話です。「いや、責任を負えよ!」という話でしかありません。
どんなサイトにもハッキングされるリスクはあるし、クレジットカード情報などの重大な個人情報が流出する恐れはありますが、こんなに堂々と「どんな被害に遭おうが知らないから!」と言ってしまう奴らを信用できるものなのでしょうか。
ちなみに、この「ガシル」には「クレジットカード情報をデタラメに入力しても決済に成功する」という話があり、現在は改善されているのかどうかはわかりませんが、直接的にクレジットカード決済会社を通しているのではなく、自分たちの手元にクレジットカード情報を置いている可能性が指摘されています。
■ サービスと会員規約の矛盾
細かいツッコミどころはたくさんありますが、これほど綺麗に自分たちのサービスと会員規約に矛盾が生じているケースは、滅多にあるものではありません。「15.反社会的勢力の排除」という項目では、暴力団やそれに準ずる人たちを排除するためのアレコレが書かれているのですが、勢い余ってしまったのでしょうか。こんな会員規約が存在します。
まず冒頭に「ユーザー及び当社は」という主語になっていますので、東谷義和が提供するサービスについても、これから言うことを行わないことを確約するということなのですが、それがまさかの「法的な責任を超えた不当な要求行為」や「風説を流布し、偽計を用い又は威力を用いて相手方の信用を毀損し、又は相手方の業務を妨害する行為」なのです。だとすると、テメエらが綾野剛さんや楽天の三木谷浩史社長らにやっていることは、一体、何なんだという話にしかならんのです。バカなんでしょうか。
■ 尊師「綾野剛はNHK党から立候補」
東谷義和の「ガシル」の会員規約を見ても分かるように、NHK党は基本的に脳味噌が沸いています。なので、尊師・立花孝志も、なかなかのイカれぶりで、8月24日にアップしたYouTube動画では「綾野剛さんは被害者だと思います」と言い始めました。いや、最初からずっと被害者だと思っていますけど、今さら、何をホザいているのでしょうか。
自分をスゴい人間だと見せたいのか、「ガーシーというアテンダーが裏切ることまでは予想できたかもしれないが、まさかNHK党が入って、ガーシーを国会議員にしてしまうとは思わなかっただろう」とホザいています。ですから、加害者は東谷義和のみならず、立花孝志、テメエも加害者でしかないのですが、あろうことか加害者意識はまったくなく、「綾野剛さんは味方だと思っています」というトンチンカンなことを言ったかと思えば、綾野剛さんの仕事がゼロになっているといい、「このままトライストーンに残って飼い殺しにされるのか、それとも、NHK党から選挙に立候補するのか」というアホの2択を提示。「昨日の敵は今日の友」と言い出し、まるで綾野剛さんが仲間に加わるかのような発言をしていました。
このアホアホ動画は約20万回も再生され、N国信者たちがコメント欄で大歓喜。「すげぇ!」みたいになっているのですが、こういう人たちが「ガシル」にクレジットカード情報を登録するのでしょう。こんなに不景気なのに、カモがたくさんいて、ずいぶんなことです。
■ N国党員たちの質は下がっている
こちとら、NHK党を4年以上前から取材しておりますが、かつての公認候補の中には、一応、「NHKの集金人から国民を守る」みたいな、蟻の胴体ほどの小さな正義を引っ提げ、立候補しようという者たちもいました。しょせん、正義があれば何でもやっていいと思っていて、おまけに、ろくすっぽ働きもしないので、やっぱり議員にしてはいけないことに変わりはないのですが、それでも「小さな小さな一応の正義はあった」ということは、僕も把握をしているところです。
ところが、今回の参院選を経て、新たにN国党に加わったマヌケな人たちは、「NHK問題が許せない」という人はほとんどおらず、「ガーシー」が日本を変えてくれるんだと、本気で信じているような社会不適合者たち。NHK党員のレベルは、さらに下がったと言えます。「ガーシー」に乗っかって、さらなる名誉毀損をかまそうという人間たちが集まり、ますます「ネットリンチ」が増長されそうな雰囲気なのです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
この手の話は万が一のことがあっても、だいたい「騙される奴が悪い」と言われて終わることが多いのですが、それでも東谷義和は「国会議員」ですし、「NHK党」は国政政党です。平場の詐欺師が騙すのと、よりによって国会議員が騙すのでは意味が変わってくるし、本当はもっとたくさんの人が政治に関心を持たなければならないのに、こんなことがあると、ますます政治不信を招き、政治に興味を失う人が増えてしまうと思います。
だからこそ、この「NHK党」の問題は、なるべく多くの方に危機意識を持っていただきたいと思っております。「NHK党」がどれだけカルトなのかは、ぜひ僕の本を読んでください。
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