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【選挙ウォッチャー】 秋田市議補選2021・分析レポート。

3月28日告示、4月4日投開票で、秋田市議補選が行われました。秋田市では、秋田県知事選秋田県議補選秋田市長選と秋田市議補選の4つに投票することになります。秋田市議補選は、欠員1に対し、2人が立候補しております。立候補しているのは、地元の報道畑で生きてきた民主系無所属のオジサンと、自民党推薦で立候補している28歳の若者の2人です。一番ビックリすることは、28歳だという飯牟礼克年さんが、まったく28歳に見えないということだと思います。そのビジュアルのインパクトたるや、なかなかのものがあります。見た目がヤバいことに加え、ポップなSNSの配信をしているので、完全にヤバい奴かと思ったのですが、そこまでヤバいこともありませんでした。

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秋田市では4つの選挙に投票しなければならないため、秋田市議補選は「適当」になってしまうのではないかと思うのです。秋田県知事選や秋田市長選はそれなりに考えて投票するかもしれませんが、秋田市議補選を一生懸命吟味する可能性は少ないのです。すると、ポスターを見て、なんとなく投票することになるのではないかと思いますが、そうすると「ポスターの写真が良い方が有利」ということになるのではないかと思います。


■ 僕のスタンスを改めて確認する

いつもだったら、僕の考え方を明らかにするためだけに1記事使うところなんですが、僕は今月、本格的に日本全国の選挙をめぐる大遠征に出ているため、どこぞのジャーナリストにいちいち反論している時間がありません。なので、ここで簡単に触れさせていただきますが、僕は原則として、泡沫候補の主張も聞き取ろうと考えています。この秋田市議補選も、ポスターを見た瞬間に「飯牟礼克年さんは大丈夫な人なのか?」と思ってしまいますが、実際に見てみたり、主張を聞いてみると、全然大丈夫な人だったし、なんなら頑張ってほしいと思うぐらいです。どうしてそう思うのかって、それは政治に対し、少なからず何か思うところがあって、やりたいことがあって、真面目に立候補しようとしているからです。「手術を失敗しても良いから適当にやる」という医者がいたら困るように、政治を適当にやられてしまうと人が死んでしまうのだから、真面目に何かをしたいと考えている人でなければ政治家という仕事は務まりません。しかし、世の中には「N教党」に代表されるように、そうでない人がたくさんいるのです。僕はこういう人たちに対して「選挙に出ている」というだけで一定のリスペクトの気持ちを持つ必要はないと考えています。政治や選挙を愚弄するクソには、しっかり「こいつらはクソだ」と言うことが大切だと思っていて、どこぞのクソみたいなジャーナリストとは、そもそもスタンスが異なるのです。


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