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【選挙ウォッチャー】 秋田県知事選2021・分析レポート。

3月18日告示、4月4日投開票で、秋田県知事選が行われました。秋田県知事選と合わせ、秋田市や北秋田市、湯沢市、大仙市、男鹿市などで市長選が行われるため、秋田県全体で盛り上がる「秋田統一地方選」という感じになっています。秋田県は、日本で最も少子高齢化が進み、著しい人口減少に悩まされている場所です。急速に街が廃れていきそうな状態にある中、新型コロナウイルスによる全国的な不況もあるので、今こそ知事や市長たちの手腕が問われています。

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佐竹 敬久  73 現 4期目を目指す
村岡 敏英  60 新 元衆議院議員
山本 久博  69 新 県美容生活衛生共同組合前理事長
相場 未来子 50 新 共産党県委員

今回の秋田県知事選は、自民・公明・社民推薦の現職に、旧民主系の元衆議院議員が戦いを挑み、共産党と美容業界の偉い人が独自の戦いを繰り広げているという具合です。そのため、実質的に佐竹敬久さんと村岡敏英さんの一騎打ちとなっており、選挙中盤における情勢調査では、佐竹敬久さんが先行し、村岡敏英さんが追う展開になっていました。終盤になるにつれ、少しずつ差を詰めていたと思われる村岡敏英さんですが、逆転までには至りませんでした。


■ どんな人たちが支持していたのか

秋田魁新報によると、佐竹敬久さんは自民と公明の支持者の約6割、社民党の4割超、無党派層の3割強に浸透。地域別には大票田の秋田市で他候補をリード。出身地の仙北市を含む、大仙、仙北など幅広い地域で支持を集めているとしています。一方、村岡敏英さんは、立憲民主党支持層の4割超を集めたものの、自民党支持者層では約3割弱、無党派層の2割強に浸透。地元の由利本荘、にかほエリアで優位。横手や湯沢エリアでも浸透してきているといいます。秋田県の中央部から北部にかけてが佐竹敬久さん、秋田県南部が村岡敏英さんという分布になっているようです。こうした情勢分析を読む限り、この選挙は佐竹敬久さんの勝ちがほぼ決まっていて、ゼロ打ちは確実な情勢だと言えます。


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