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【選挙ウォッチャー】 秋田市長選2021・分析レポート。

3月28日告示、4月4日投開票で、秋田市長選が行われました。立候補したのは、自民・公明推薦の現職、立憲民主党の新人、無所属の新人の3人です。この選挙はギリギリのところで、全候補の写真を撮ることに成功しまして、しっかり中身の濃い内容となっています。見どころは、自民・公明推薦の現職に、立憲民主党推薦の新人が戦いを挑んだところです。ポスターでのイメージはパキッとした好青年なんですが、実際のところは、どんな感じなのか。ここが勝負の分かれ道ではないかと思います。

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穂積 志  63 現 自民・公明推薦
沼谷 純  47 新 立憲推薦
武内 伸文 49 新 無所属

この選挙期間中に、秋田市内では家庭内クラスターを含む12件の新型コロナウイルスが発生していました。僕が取材した頃は、20代の男性と30代の女性が感染したぐらいだったのですが、選挙も終盤になるにつれ、続々と感染者が発見されるようになりました。秋田県内では医療従事者向けにワクチンの接種が始まって1ヶ月が経ちますが、接種できたのは全体の2割。5月には高齢者向けの接種が始まろうとしているのに、いまだ医療従事者にワクチンが届いていない始末です。これは秋田県知事や秋田市長が悪いわけではありませんが、ワクチン戦略は見直さなければなりません。そんな中、それぞれの候補者が何を言っているのかをまとめました。


■ 無投票当選となった秋田の市町長選

今回の秋田統一首長選は、小坂町以外はすべて取材できました。当初、取材する予定だった北秋田市、男鹿市、潟上市、大仙市、羽後町の5市町長選では無投票当選となりました。北秋田市、男鹿市、大仙市、羽後町の4市町は現職が無投票当選ですが、潟上市では新人が無投票当選となっており、選択肢がなく新人が無投票当選するというのは非常に不健全です。そういう点で言えば、県都である秋田市で無投票当選にならなかったのは、それだけで素晴らしいことだと言えるかもしれません。


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