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【選挙ウォッチャー】 鎌倉市議選2021・分析レポート。

4月18日告示、4月25日投開票で、神奈川県の鎌倉市議選が行われました。定数26に対して39人が立候補する大激戦となっており、コロナ禍で観光産業が大きなダメージを喰らう中で、市役所の移転計画や村岡新駅を中心とした街づくりの計画など、非常に大きな争点も横たわっているため、かなり見どころのある選挙となっています。落選してしまった候補の中にもキラリと光るものを持っている候補者たちもいて、近年稀に見る面白さの選挙だったと言えるのではないでしょうか。

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人通りが多かったため、あとで写真を撮ろうと思って、選挙ボード全体の写真を撮るのを忘れてしまったのですが、YouTubeも撮影していたので、バックアップができていました。1日しか取材ができませんでしたが、それでもたくさんの候補に会うことができ、誰にも写真撮影を拒まれるようなことがなかったので、出会えた候補のことは全員まとめようと思っています。なので、文字数と写真の点数で価格が決まる僕の選挙レポートは、やや高めの値段設定になってしまいます。これだと参院補選名古屋市長選よりも価格が高くなってしまうのですが、中身は濃いと思いますので、ぜひ読んでいただければ幸いです。


■ 今年もトップ当選は、大西つねきのマブダチ

鎌倉市は、衆院選における「神奈川4区」にあたり、2017年の衆院選では立憲民主党の早稲田夕季さんが選出されているのですが、ネトウヨの山本朋広さんが比例復活を果たし、元みんなの党の浅尾慶一郎さんが無所属で立候補して落選している土地です。今年も同じようなメンバーでの熱き戦いが予想されているわけですが、ここに新たに加わろうとしているクレイジーな男がいることを忘れてはなりません。「税金がかかるので、病気や障害を持った人たちは殺さねばならない」という命の選別発言が原因で「れいわ新選組」をクビになった、あの大西つねきさんです。世の中にはいろいろな人がいますので、そういうヤバい思想を持った一般ピープルがいても不思議ではないし、そんなことを居酒屋で語っている分にはキモいだけで終わるのですが、政治家がそういう発想を始めたら、いよいよ社会は成り立たなくなります。まさに2人の障害者が参議院議員として活躍中の「れいわ新選組」に所属しながら、こんなヤバい思想の奴が立候補しようとしているなんて、主張に矛盾がありすぎるということで、大西つねきさんはクビを切られたわけですけれども、あれから何をしているのか、僕たちはまったくチェックしていませんでした。どうやら今も相変わらず政治家を目指しているようで、今度の衆院選では「神奈川4区」から立候補する計画を立てているのですが、大西つねきさんのホームページは、こうなっていました。

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脳味噌イカれてるじゃねぇか、おい! 大西つねきさんのような、優勢思想のバカが総理大臣なんかになった日には、菅義偉総理大臣の時点でだいぶ終わっているのに、どんどん人が殺されて、完全に終わります。きょうび「病気持ちや障害者は殺すしかない」なんて発想をしている人間は、N教党と変わらないぐらいのカルトなので、供託金が没収されるぐらいには政治家としての息の根を止めなければなりません。しかし、今回の鎌倉市議選でトップ当選している長嶋竜弘さんは、こんな真面目そうなビジュアルをしておきながら、大西つねきさんと協力関係にあります。大西つねきさんと意気投合できる時点で、この人もだいぶヤバいという話になるのです。

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なぜ長嶋竜弘さんが人気なのかと言えば、今どき珍しいぐらいに市議としてよく働いているからだということになるのだと思いますが、素晴らしい市議は長嶋竜弘さんだけではないので、もう少し政治に興味を持ち、より素晴らしい人に投票するべきでしょう。今から大西つねきさんについて解説すると長くなるので、以前書いたレポートをチェックしてみてください。

病気になった高齢者や障害者は、お金がかかるので命の選別をするべきだという主張は、本当に頭がイカれています。例えば、その時に勢いで言ってしまった失言で、今は反省しているというのであれば、「しょうがないから水に流してやるか」という気持ちにならないこともありません。ところが、大西つねきさんにとって「命の選別をするべきだ」という主張は譲れないものだったらしく、れいわ新選組をクビになっても、大西つねきさんが意識を改めるようなことはありませんでした。経済的な部分で意気投合する部分があったそうですが、根底に「殺した方がいい」という思想を持っている人間と意気投合できる人間は、どこかおかしいとみなされるのは当然で、長嶋竜弘さんの票が4年前と比べて1403票も減ったのは必然だろうと思います。

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誰に忖度するわけでもなく、正義を貫き、しっかり仕事をする市議というイメージのある長嶋竜弘さんですが、我が道を行く変わり者なだけで、もしかすると弱者には冷徹な人間なのかもしれません。そのあたり、本当はどういう人なのかをもう少し慎重に見なければなりません。「友達がヤバい奴だからオマエもヤバい奴だろう」とまでは言いませんが、人間性を慎重に見極める必要が出てきていることは間違いありません。


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