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【選挙ウォッチャー】 参院補選2021・長野県選挙区レポート。

4月8日告示、4月25日投開票で、長野県の参院補選が行われました。これは新型コロナウイルスで立憲民主党の羽田雄一郎さんがお亡くなりになったことに伴うもので、立憲・国民・共産・社民推薦の野党共闘で、弟の羽田次郎さんが立候補したので、文字通りの「弔い合戦」となりました。同日に行われている広島県と異なり、泡沫候補がたくさん出てくることもなく、唯一、N教党が候補者を擁立していましたが、ほとんど話題になることはありませんでした。選挙情勢としては、ずっと羽田次郎さんがリードしていると伝えられており、ほとんど選挙をやる前から結果が決まっているようなものでしたが、注目度は非常に高かったです。

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小松 裕   59 新 自民公認・公明推薦
羽田 次郎  51 新 立憲公認・国民・共産・社民推薦
神谷 幸太郎 44 新 NHK受信料を支払わない方法を教える党

前回の参院選の結果は、羽田雄一郎さんが約51万票、小松裕さんが約36万票だったため、大きく差がついています。もし、羽田次郎さんが兄の雄一郎さんの票をそのまま引き継ぐことができたとすれば、この選挙の結果は自ずと見えてくることになります。よりによって投票日の4月25日から東京都や大阪府などでは「緊急事態宣言」が発令され、再び人々から自由な行動が奪われ、ますます経済が冷え込むことになっていて、どうやら今度はしっかり補償してもらえるのかどうかが分からないところまで来ているので、政治に対する不信感、特に菅政権を中心とする自民党への不信感というのは広がるばかりではないかと思われます。タイミング的にも最悪だった参院補選の結果は、どうなったのか。選挙の様子とともにお伝えします。


■ 神谷幸太郎候補の主張

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今回、参院補選に立候補したN教党の神谷幸太郎は、コールセンターで働いているスタッフで、どっぷりと立花孝志に洗脳されている「N教信者」の中枢にいる人物です。物事の善悪の判断がつかない人間で、ろくすっぽ長野県のことも、日本のことも一切考えていないウンコ候補です。今となってはギャグでもN教党に投票することはなくなりつつあり、テレビ版の政見放送のクオリティーが「学芸会を下回るレベル」と言われたのに続き、ラジオ版の政見放送では「松本サリン事件」があった長野県で、オウム真理教の宗教用語を織り交ぜるなど、やって良いことと悪いことの区別がつかない「反知性派カルト集団」っぷりを存分に発揮していました。

詳しいことは、Yahoo!ニュースにもなっている「ハーバービジネスオンライン」の記事にも書きましたが、オワコン政党が「最後っ屁」のごとく、社会に迷惑をかけるような政見放送をして、長野県に300万円が納められることになりました。「松本サリン事件」の被害者や、この事件を真剣に考えている人たちにとっては、たかが300万円を県に納めたぐらいで許される話ではないと思いますが、いまやN教党は、どんな手段を使っても国政選挙や首長選で供託金没収ラインを超えることはありません。まもなくNHKの看板さえ下ろし、つい最近までは「ハゲ党」という名前に変えると言っていたのですが、今は「特になし」という名前に変える予定だそうで、いずれにしても、政党の名前からは「NHK」の文字を消し、それぞれの支部も閉鎖して、それぞれが議員が各地方でいろいろな名前の政治団体を作り、そこにお金を流すシステムにするそうです。N教党から「NHK」をなくしたら、それこそただの頭のイカれたカルト集団でしかなくなるため、ますます票を取れなくなり、今度は市議選レベルでも供託金を没収されるようになっていくことが予想されるのですが、こうなってしまえば、ほとんど無視していい存在です。今回の衆院補選や参院補選で、N教党は「選挙31連敗」。おそらく10月の衆院選では、候補者を擁立できるほどの資金力は残っていないと思うし、これが最後の挑戦になるのではないかと見ています。辛うじて、熱烈なN教信者が自腹を切って300万円を用意し、立候補してくる可能性もゼロではありませんが、夏を超えることはできないのではないかと見ています。今回はポスターを貼る力も残っていなかったので、ドクロたっぷりの部屋で「君達にも受信料払ってもらうお」と言ったのが、おそらく最後のメッセージです。グッバイ、N教党! 二度と長野県に来るんじゃねぇ!


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