【選挙ウォッチャー】 千代田区議選2019・分析レポート。
いよいよ統一地方選の後半、東京23区のカオスな選挙を皆さんにお届けする日がやってまいりました。これから約1ヶ月にわたって、「この国は終わっているんじゃないか?」と思うような選挙の現実をお伝えしてまいりたいと思います。その中で千代田区はまだマシな方ではあるのですが、正直、東京23区の選挙はなかなかの終わりっぷりを見せています。
7月の参院選では、日本全国に「NHKから国民を守る党」の候補者が出てきます。参院選のポスターを貼るほどの経済力はないと思いますので、人知れず立候補しているぐらいになるのですが、すべては政党助成金を獲得するための「ビジネス」です。この「NHKから国民を守る党」は、今回の統一地方選で東京23区内の選挙をはじめ、千葉県や埼玉県などで候補者を擁立しているのですが、かなりの当選者を出すことになってしまいました。千代田区は非常に珍しいことに、そのNHKから国民を守る党が落選しました。
■ とても珍しく500票台で当選する選挙区
東京都千代田区は、いわゆるオフィス街の要素が強いため、あんまり住んでいる人は多くありません。そのため、500票台を獲得できれば当選してしまうという東京のド真ん中なのに田舎みたいな選挙が行われているところになります。住民は少ないのに定数は25となっており、そこそこ当選する人は多いと言えます。そんな特殊な選挙区であるがゆえ、かなりヤバめの候補が続々と立候補する傾向にあり、どれくらいヤバいことになっているのかを皆さんにお伝えする必要があります。
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