あなたが最近褒められたのはいつですか?
子どもの頃は早く起きただけで、学校で配られたプリントを渡すだけで、周りの大人から褒めてもらえていた気がしますが、成人を迎えて大人になり、社会に出るようになってからは、褒められる機会がめっきり減りました。
皆さんはきちんと褒めてもらえていますか?
そして自分の周りにいる人たちを、褒めてあげられているでしょうか?
なんとも重たそうな書き出しから失礼します、LOCKER ROOMのチダです。
褒め言葉は相手を喜ばせるだけではなく、やる気を出させる、安心感を持たせる、きちんと見ていることをアピールできるなど、いろいろなプラスの感情を持たせることができる便利な言葉だと思っています。
ただそれを社会で行おうとするとなぜかハードルが高く感じたり、気恥ずかしさを感じてしまう…なんてこともしばしば。
こんなにコミュニケーションを取るのに適した言葉はないのに、使わないなんてもったいないですよね〜〜!実にもったいない!
なので今回は、褒めるという行為がもたらす効果やメリット、そして私が意識している褒めタイミングについてお話していこうと思います。
人は褒められると伸びる
アメリカの教育心理学者であるロバート・ローゼンタール氏が以下のような実験を行ったそうです。
一般的な知能テストを行う際、担当教員に
「これは成績が向上する生徒を割り出すために必要な知能テストだ」
と説明するテスト終了後、テストの結果とは関係なく、
ランダムに抽出した生徒の名簿を見せ、
「この生徒たちは成績が向上していく生徒である」と伝える
すると、教員に対して「成績が向上する生徒だ」と伝えた生徒たちの成績が実際に向上したとのこと…!
さらにランダムに選ばれた生徒たちは、「教員が自分に期待をしていることを認識」「意識してテストを受けた」と報告し、この2つが成績向上の要因になったと主張しました。
このように他人から期待されることによって学習・作業などの成果が上がる現象を一般的に「ピグマリオン効果」と呼ばれ、私たち人間は周囲から期待されると、その期待に応えようと頑張るようになり、実際に物事の出来が上がるらしいのです。
褒めて育てるという言葉に近しいものを感じますが、褒めることで周りが成果を上げられるなら、積極的に褒めたいという方も多いのではないでしょうか。
褒めることであなたが得られるもの3選
褒める行為は決して相手のためだけの行為ではありません。
褒める側にもメリットはたくさんあると思っています。
<社交性>
私たちは「受けた好意を相手に返したくなる」という習性を持っており、これを『好意の返報性』あるいは『ミラーリング効果』と呼ぶらしいです。
自分が相手に好意を持っているという意思表示として、相手を褒める
すると相手は「自分へ好意を持ってくれている」と感じて、
あなた自身へも好意を抱いてくれるようになる
といったことが起こります。
相手を褒めただけで自分のことを好いてくれるようになるなんて、そんな嬉しいことはないですよね。
褒めるという行為そのものが、あなたと誰かが良いコミュニケーションを図るときの手助けとして有効的な手段だと考えられます。
<脳が活性化する>
私たちの脳は褒められると『やる気神経』と呼ばれる脳内のA10神経が刺激されるように出来ているらしいです。そしてドーパミンという快楽ホルモンが放出されることで、強い幸福感に包まれているように感じます。
また意識して褒めるという行動そのものが脳の前頭前野をフルに働かせ、脳の活性化を促します。
さらに、褒めたことで相手が喜んだり、やる気を出してくれている状態を見ると、それを自分の行動の「成果」として認識するため、褒められた場合と同じように脳内にドーパミンが放出されやすくなるとのこと。
褒める・そして褒められるという行為は、私たちの脳にとって良い効果をもたらしてくれます。
<周囲からの良い評判>
先ほど「誰かを褒めるとあなたに好意を抱く」とご説明しましたが、褒められたことやその好意を、他の人間へ伝える可能性も考えられると思います。
つまり褒めた側は「良い評判」を得ることができるのです。
評判が悪い人に仕事を頼んだり、仲良くなろうとする人は少ないはず…!
良い評判がある人とそうでない人がいる場合、前者を選ぶ人が多いように、社会で生活をする上で良い評判を得ることはとても重要になります。
そして仕事や活動がやりやすくなり、場合によっては大きなチャンスに繋がることもあると思います。
誰かを褒めるという行為は、一見相手のためだけのように見えますが、良い評価という形で自分自身へ返ってきます。
もしかしたら、それによって人生の可能性が広がる…なんてこともあるかもしれません。
褒めるタイミングとコツについて
何もしていないときに褒められると「適当に言っている」「何も見てもらえていない」といったマイナスの感情が生まれてしまう場合があります。
タイミングさえ掴めていればプラスにしか働かない褒め言葉、
ぜひベストなタイミングで活用していきましょう。
客観的にわかる評価をあげたとき
特に会社などでは明確に貢献できているので、言わずもがな褒めましょう。
具体的な数字を付け加えることによって、相手も「見てくれている」と実感することができて、なおGOODだと思います!何かをしてもらったとき
書類の作成を依頼したときや、エレベーターを呼んでいてくれたときなどは、感謝の言葉とともにポジティブな感想を伝えましょう。
ありがとうだけではなく「ありがとう、とても助かったよ」などと一言プラスするだけで、相手のやる気を高めることができます。成果だけでなく過程で
先ほど、成果を上げたら褒めようと書きましたが、成果だけではなく過程を褒めることも重要です。
何か上手くいかないことがあり辛い気持ちのときに、褒め言葉を貰えるだけで「頑張ろう」と奮起できる人がたくさんいます。元気がないとき
過程の話に近くなりますが、失敗してしまったときなどに日頃から頑張っている点を褒められると立ち直れることがあります。
ただ大袈裟に褒めてしまうとかえって相手の負担になってしまうこともあるため、相手の様子を見ながらさりげなく褒めるのがベストです。本人ではなく周囲に伝える
自分より目上の相手や何か作業をしている場合など、直接相手に伝えにくいときは、その周りの方に伝えるのもよいと思います。
私は社内の連絡ツールで都度「〇〇さんのおかげで早く仕事を終えることができた」などと書き込むようにしています。
まとめ
褒めるという行為がもたらす効果やメリット、そして私が意識しているタイミングについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか…?
私はもちろん褒められたいですし、褒められることで嫌な気持ちになる方は少ないと思っています。
「いつも頑張っている」「やってもらえて助かった」「朝早く出社してえらい」「その洋服似合っていて素敵」など、私やみなさんを取り巻く環境がもっとたくさんの褒め言葉で溢れたら嬉しいなぁと思います。
だって子どもも大人もみんな、頑張って日々を生きてますから!
もっと声に出して周りを認め合うような環境を作っていきたいですね。
私も相手の良いところをたくさん見つけて、きちんと声に出していけるように精進します。
ちなみに…
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