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【#2V系のススメ】マシェリを語れり。【MALICE MIZER】
無理やり押し付けられた硬い靴のせいで、
ショーウィンドウなかで動けない皆さん、こんにちは。
今回はMALICE MIZERの名曲『ma chérie 〜愛しい君へ〜』(以下、マシェリ)について綴っていきます。
V系のススメ第一弾はV系の有名曲のご紹介でしたが、第二弾からマニアック過ぎる。
インディーズのシングル曲ですからね。
でも私の中で一番熱い曲なので、思い切って綴ってみようと思います。
noteヘルプセンターの下記の文に背中を押されました…!!
短い文章、下手な文章、ラクガキ...、そういったものを恐れて手をとめる必要はありません。まずは、創作したいこと・伝えたいことを世に送り出す。表現力もファンも、あとから十分ついてきます。
究極のヴィジュアル系バンドの名曲
MALICE MIZERとは、言わずと知れたGacktさんがヴォーカルを務めていたヴィジュアル系バンドです。
私はアニメや特撮ソング、バラエティ番組でGacktさんを知り、それからMALICE MIZERを知ったのですが、楽器隊、前任・後任ヴォーカリストも格好良くて大好きになりました。
歴代バンドメンバーは下記の通りです。
Testu(テツ)ーヴォーカル(初代)
Gackt(ガクト)ーヴォーカル(二代目)
Klaha(クラハ)ーヴォーカル(三代目)
Mana(マナ)ーギター
Közi(コウジ)ーギター
Yu〜ki(ユーキ) ーベース
GAZ(ガズ)ードラム(初代)
Kami(カミ)ードラム(二代目)
ギターのKözi(以下、コヂさん)さんがリーダーを務めるバンド「ZIZ」にもハマっております。
また、別の記事でご紹介したいと思います。
この記事のタイトルのマシェリってなんなのか。
Gacktさんが加入し、新生MALICE MIZER一周年記念シングルCDで、
1996年10月10日に発売されました。
私は昨年、この曲を毎日のように聴いて、英気を養っていたのです…
マシェリの好きなところ!
歴代のヴォーカリストが歌い継いている
前項で挙げた三人のヴォーカリストが歌い継いでいる曲になります。
複数のバリエーションがあって、それぞれを聴き比べることが楽しくて仕方ありません。
この記事の後半で聴き比べていきたいと思います。
ファンタジーな世界観&聞き取れない歌詞
なんといっても詞の世界観が大好きです。
聴くだけで幸せになれます。(独自調査)
MALICE MIZERの名曲「月下の夜想曲」と同じく歌詞に人形が登場しており、なにか繋がりを感じております。
私は下記サイトの考察をかなり推しています。
さらに、歌詞にぼかされている箇所があって、なんて歌ったらいいのかわからないところも、考える余地のリスナーに与えられている気がして好きだったりします。
例えば、『暇だからこの週末は✕✕✕通りで』。
おそらく「ロッキー通り」でしょうか。
一番の謎はサビの『ma chérie…』。
マシェリ~のあとになんと言っているのかわかりません。
後述するUta-Netでも、カラオケの歌詞でも明記されていないのです…
ネットで調べてみるといろいろな情報が出てきますが、私は「Are you missing me?」説を推しております。
その他にもネットではこのような歌詞がヒットしました。
I wish you be
I wish you lived
I miss you need
I miss to me
I miss to you need
I've wish to be
ライブで盛り上がれる
まぁマリスのライブ行ったことないんですけど…
マリスは2001年に活動停止しており、「Deep Sanctuary」というイベントで限定的に復活するのみの活動となっております。
実は先日MALICE MIZERのコピーバンドのライブを見に行ってきまして、マシェリを期待していたら、ラストにマシェリを演奏してくださるという幸運。
嬉しかったですねぇ。動画でライブ映像を見まくった甲斐がありました。
『雨上がりの朝は水溜りで跳ねて』
で指を左右に振ったり。
サビの『ma chérie…』
でコール&レスポンスしたり。
マリスのライブを体感したことのない私にとって貴重な体験でした。
いつの日か、本家のライブでマシェリを聞くことが夢です。
本題、マシェリ聴き比べ
マシェリのライブ映像・音源をYouTubeで漁るのが趣味になりつつあります。
歌詞の変遷やパフォーマンスの違いを発見するのは楽しいです…!
この項目がこの記事の本編になります。
CD版の歌詞を基準に、各動画のマシェリの違いや、私の感想を綴って行きたいと思います。
読者のみなさんもマシェリの沼にハマってください…
sans retour voyage "derniere" ~encore une fois~
こちらのCD版の歌詞、Gacktさんバージョンを基準にして、以下時系列順にマシェリを見ていきたいと思います。
ちなみにこの映像は1997年4月1日に渋谷公会堂で行われたインディーズラストライブになります。
歌詞は下記のUta-Netを参照しました。
以下に時系列順で動画を紹介していきます。
第四夜 悲劇の晩餐 Vol.4
(25:24~)
1994年11月17日に新宿LOFTで行われたこのライブ。
私が知っている最古のマシェリです。
ここに掲載している動画の中では、私の一番最近に見つけたマシェリになります。
このマシェリに出会って衝撃を受けました。
後述する「Cher de memoire II -final-」がネットで聴ける最古のマシェリだと思っていたので。
このマシェリで特筆すべき点は、歌詞。
CD版では
『Show windowの中で動けないあの人形』
となっている歌詞が、
『Show windowの中 動けないよ』
になっております。
また、
『暇だからこの週末は✕✕✕通りで
ここの周りの人たちに染まってみるのもいいかもね』
のところは、
『あなた この週末は ??? ???のなら
この???を教えて上げましょう』となっている。
ぜんぜん聞き取れない!
どこかに歌詞は残っていないのか。
TETSUさん期にマシェリは音源化されていないので、歌詞カードも一般には出回っていないのでしょうか。
有識者の方、歌詞を聞き取れた方、コメントお待ちしております。
CD版の『昨日の午後の昼はもう少し夢の中』という歌詞。
昨日の午後の昼?聞き慣れない言い回しだなー。と思っていましたが、
このライブでは『昨日の残る昼はもう少し夢の中』となっております。
CD版では午後の昼なので12時~14時あたりをイメージしましたが、
昨日の残る昼ということなので、午前の昼、10~12時ごろ。
詞に登場する人形が正午近くになっても眠っているシーンをイメージしました。
そしてラストの『繰り返すその言葉は祈りの言葉』は、
このライブでは『繰り返すこの言葉は呪いの言葉』。
の、呪いの言葉・・・!?
愛しい君へ、幸せなラブソングじゃなかったの・・・?
確かに、同じTETSUさん期のバロックやセラフも「悪意と悲劇」の名に相応しい、決して明るいとは言えない詞ですよね。
難しい。
私はCD版で幸せなイメージを感じ取っていたのですが、
このライブ版でひっくり返されました。
でも少しだけマシェリの詞の世界観への解像度が上がった・・・?
Cher de memoire II -final-
(01:03~)
続きまして、1994年12月27日に行われたこのライブは、初代ヴォーカルTETSUさんのラストライブになります。
本題のマシェリは、悲劇の晩餐ではセトリ最後の曲でしたが、このライブでは序盤に配置されています。
一番の見所はTETSUさんのフリ。
ショーウィンドウの中で動けないポースやってくれています…!!
『暇だからこの週末は✕✕✕通りで』は、
『あなたこの週末は✕✕✕通りで』になっています。
でもその次の歌詞が聞き取れません!
『幸せを少し黙って貰ってみても
ここの周りの人たちも見逃してくれるよね』は、
『幸せを少し黙って貰ってみても盗んでみても
この???たちも見逃してくれるよね』となっており、
誰が見逃してくれるのか聞き取れません…
ラストの間奏で『マシェリ…マシェリ…マシェリマシェリ…』と呟くところが好きです。
そしてCD版と同じく『繰り返すその言葉は祈りの言葉』となっております。
少しづつ近づきましたね。
本当の歌詞をTETSUさんに尋ねてみたいです。
華麗なる復活劇
(06:39~)
1995年10月10日に渋谷ON AIR WESTで行われた復活ライブです。
公式サイトの年表によると、Gacktさん加入後2回目のライブだそうです。
このライブでGacktさんはマシェリを歌うわけですが、歌詞はほぼCD版ですね!
このライブ版、最後の間奏で『愛しい君へ…』という呟きが入っているところが好きです。
アドリブでしょうか?
そしてラストは『繰り返すその言葉は終わりの言葉』となっています…
また少し暗くなった?
歌詞のタイミングがCD版と微妙に違っており、ぜひ聴き比べていただきたいバージョンです。
Zepp Tokyo “Societe de parente”(ソシエテ ド パラント)
~新たなる血族との饗宴~
こちらは2000年11月19日に行われたファンクラブイベントになります。
ヴォーカルは三代目のKlahaさんです。
ファンクラブイベントなので、楽器隊は演奏しておらず、コヂさんとYu~kiさんもマイクを持っております。
ダンスに専念するMana様はある意味通常運転?
Gacktさんの脱退、Kamiさんの急逝と悲しい出来事があった翌年ですが、
ファンの皆さんと歌って踊って、ファン思いなマリスを感じられる動画ですね。
歌詞はCD版準拠です。
スタンディングライヴ “Gardenia~夜明けの庭園~”
(01:21:21~)
2001年7月5日に行われたこちらのライブは、シングル「Gardenia(ガーデニア)」の名を関したツアーの大阪公演。
ラストにマシェリが演奏されています。
このマシェリも歌詞はCD版に準拠しておりますが、やはり歌詞のタイミングが違う箇所があり、これでしか聞けないマシェリとなっております。
聴きどころは、ラストの歌詞を『祈りのこ~と~ば~』と伸ばしているところです。
これは次項で紹介するライブでも踏襲されております。
このマシェリは、今回紹介している動画の中でも割と後の方に発見しました。
見つけたときは嬉しかったですね。TETSUさんもそうですが、貴重なKlahaさんのライブ音源ですから。
特別感を感じたマシェリでした。
Deep Sanctuary Ⅵ MALICE MIZER 25th Anniversary Special
~ LIVE at TOYOSU PIT September 9 ~
最後は、2018年9月8日、9日に行われた「Deep Sanctuary Ⅵ」のマシェリです。(映像は9月9日)
ゲストドラマーはKamiさんの師匠で、元ラルクのSakuraさん。
ゲストヴォーカルは、Shuji さん(cali≠gari)、KAMIJOさん (Versailles)、Hitomiさん (ウミユリ)という布陣になっています。
ゲストヴォーカル三人衆が交互に歌っていくスタイルです。
コヂさんが『動けないあの人形』ポーズやっている!
更に、前項でも取り上げた『祈りのこ~と~ば~』はコヂさんが担当!
勿論、歌詞はCD版準拠で王道を行きながらも、2018年最新のマシェリとなっております。
これが今のところMALICE MIZER名義としては最後のマシェリでしょうか。
2020年はマイナビBLITZ赤坂で開催される予定でしたが中止になってしまいました…
もし再びDeep Sanctuaryが催される事があれば、どんなマシェリを聞かせてくれるのでしょうか。
6/7 Deep Sanctuary Ⅶ マイナビBLITZ赤坂公演は
— Moi dix Mois(Mana) (@M_d_M_official) May 19, 2020
色々な状況を踏まえ中止することになりました
とても残念ですが、いつかまたDSで皆んなに逢えることを願っています
Mana pic.twitter.com/m3a6vEnMRO
最後に
私にとってマシェリとは
私にとってマシェリは、昨年の仕事が忙しすぎて疲弊していた時期に、心の支えになった曲です。
なぜか朝の支度の時間に聞きたくなるんですよね。
曲調や歌詞も激しくないのに『今日も頑張るぞ』となる不思議な曲です。
そんなマシェリの良さを共有したいと思い、この文章を投稿しました。
お次はX JAPANの「X」の記事でも書こうかな。
Xもライブによって様々なバリエーションがあって、インディーズ期、メジャー期、再結成期、と演奏され続けている定番曲なんですよ。
いつの日か、2020年に中止になったDeep SanctuaryVIIが開催され、
MALICE MIZERセッションでマシェリが聴けることを星降る夜に願いたいと思いますーー。
参考サイト
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