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なんで「雲見」っていうの? イワナガヒメという神様のお話〜雲見と古事記〜

雲見にある烏帽子山の浅間神社には「磐長姫命(イワナガヒメ)」という神様だけが祀られています。なぜ雲見と呼ぶようになったのか?由来はこの神様のお話。古事記にも出てくる日本神話の一つ、私なりにまとめてみました。

参考にしたのは、
・女将さんから聞いたお話
・松崎町役場 浅間神社 烏帽子山
・本「古事記を知りたい
・雑誌「伊豆の山歩き海歩き
・サイト「あなにやし
本もサイトもイラストがドストライク好みでかなり面白く読めました。古事記、神様多すぎ、キャラ濃すぎ、ややこしいけど面白い、知りたい欲が止まらない。

イケメン神様と妹の出会い

むかしむかしニニギノミコトという天から地へ降りたばかりの偉くてイケメンの神様がいました。
彼は八百万の神アマテラスオオミカミの孫。
ミッションは地上を統べ稲作を広め豊かな国づくりをすること。
地上に降りてある日、イワナガヒメの妹でかなりの美女のコノハナサクヤヒメに一目惚れ、プロポーズ!
父であるオオヤマツミノカミ(イザナギ・イザナミの神生みで生まれた山神様)は姉妹でもらってくれるなら嫁がせてもいいよ〜と👌
こうしてニニギノミコトは美女と結婚したいので姉との結婚も受け入れ姉妹を富士山へ連れて帰ります。

ブスだから姉はいいや👋烏帽子山へ

しかしこのイワナガヒメ、岩のようにゴツゴツとしたお顔が特徴で正直ぶさいく。ニニギノミコトは一度は姉妹を富士山に連れ帰るも、ブスという理由でだけを返します。恥ずかしくて恥ずかしくて、烏帽子山へ逃げ隠れたイワナガヒメ美しい妹とニニギノミコトが暮らす富士山を見ては涙を流す日々。

雲見の由来、娘思いの父心

そんな彼女を見てお父さんは哀れになり、烏帽子山から見える富士山を雲で隠すように。さらには烏帽子山を訪ねた人が、富士山をきれいだ〜と褒めると「そんなこと言うな!」と突き落とすように。富士山は雲で隠してしまおう、みんな富士山じゃなくてなさい、とせるようになり「雲見」という地名になったと言われています。

美女の妹を選んだニニギノミコトが得たものは

このお父さん、姉妹で嫁がせたのには訳が。
コノハナサクヤヒメと一緒になれば、花のように華やかに繁栄するがそれは一代限り、その後の命ははかなく散るだろう。イワナガヒメと一緒になれば、動かぬ岩の如く長寿で繁栄できる。だから2人一緒に嫁がせた。なのに綺麗なコノハナサクヤヒメのみを取ったニニギノミコトは、当人始めこの先の子孫も「限りある命、寿命」を得たことになりました。(神話の中では、神様死んじゃったり殺されちゃったりはあるけど寿命はない)
日本の初代天皇とされる神武天皇のひいおじいちゃんとひいおばあちゃんはニニギノミコトとコノハナサクヤヒメ。寿命を得た神たちはこのようにして神から「人」へ、いわゆる今の天皇へと紡がれていったとか。

おまけ 富士山が日本一高い理由

ちなみに姉思いの妹コノハナサクヤヒメは、隠れてしまった姉を探そうと高く高く背伸びをしたため富士山は日本一の高さになったとか🗻

イワナガヒメだけを祀る浅間神社はとても少ない!

日本全国にイワナガヒメだけを祀る神社はとても少ないとか。ちょっと調べただけですが、雲見浅間神社の他、伊東の大室山浅間神社、岐阜市の伊豆神社。すぐに出てきたのはこの3つのみ。大室山と雲見浅間さんの関係や、なぜ岐阜に由縁があるのか、など他の神社も調べてみたいですね。

それぞれの神様、まだまだ深堀ができる面白いエピソードがたくさん。イワナガヒメがなぜ烏帽子山にたどり着いたのか、その後の話や君が代で歌われているという説、コノハナサクヤヒメの出産の話や火山・富士山にまつわる話、桜の神様と言われる由来や、その後天皇に続くまでの子孫の話、ニニギノミコトが降り立った九州の地から富士山に至るまでの経緯、伊豆にも縁が深い場所がたくさん。神話シリーズ、勉強しながら増やしていきたいと思います。いやはや我が国の創国神話、面白い!!

※勉強中ノートのため、記事に修正が入ることあり。ご了承くださいませ🙏




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