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忘れられた誕生日

今日もお疲れ様です。
友達から栄養ドリンクを貰いました。
しかも3本!ありがたや~🙂‍↕️


皆様のお誕生日の季節はいつですか?

自分の誕生日は好きですか?

私は自分の誕生日が余り好きではない。 
夏だから?暑いから?それだけではなくて…
私の誕生日は夏休み。 
夏休みは友達と誕生日当日遊ばない限りおめでとう!とは言ってもらえない。
両親は仕事で忙しく私の誕生日に気付かない。
だから、私は自分の誕生日を忘れる事もあった。


でも1つだけ嬉しかった出来事があった。


夏休みにする事も無かったので外に出て本を読んでいた。
当時放送していた「あなたの知らない世界」というTVを見て怖くなり家に居られなくなっただけなんだけど…(じゃあ見んなよ💦💦)

少し時間が経った頃
隣に住む年下のりっちゃんが声をかけてきた。
「夕希ちゃん、今ヒマ?」
見ての通り暇だったので
「うん」と答えた。

「良かったら家に来ない?」
りっちゃんが誘って来るのは珍しいので
「行く」と答えた。

りっちゃんの家に行きリビングに通された。
しばらくしてりっちゃんが何かを持って来て机の上に並べ始めた。
よく見たら手作りの牛乳プリンだった。

「夕希ちゃん今日誕生日だよね!おめでとう!🎉今朝お母さんと一緒に作ったんだ。ケーキじゃなくてごめんね。ケーキも考えたんだけど暑いからさっぱりしたものがいいかなって!」

「えっ?誕生日?」
私は自分の誕生日を忘れていた。

「もしかして忘れてた?ん~~まぁいいけど食べてくれる?」
笑いながら牛乳プリンを差し出すりっちゃん。
「ありがとう。いただきます。」
嬉しくて、嬉しくて、それ以上何か話したら涙が出てきそうだったので急いで牛乳プリンを口に入れた。
冷たくて、少し甘くて
とても美味しかった。
 
夕方になり帰宅した母に
「りっちゃんが牛乳プリンくれたんだよ。」
と言ったら
「何で?」と母が言った。
「たんじょう…」
ここまで言った時に私の声は兄に遮られる。

「夕希、お前の誕生日明後日だよな?」 
ハァ?違うわボケェ
「お兄ちゃん違うよ。明日よね!夕希」と母。  
違うって、子供の誕生日位覚えとけよ😩

「2人とも違うよ。何言ってんの?今日だけど」

マズイ💦と思ったのだろう
兄は
「えっ?💦違うだろ、明後日だろ!」と認めず。
母は
「あれ?そうだった?💦」こちらも認めず。

挙句の果てには
「まっ、大したことじゃないからいいじゃん!」

「間違えただけよ!」

と開き直る。
その夜にケーキが出る事もなく
おめでとうと言われる事もなく
私の誕生日は終了したのだった…


毎年忘れられている私の誕生日。
だからか、私は異常に人の誕生日はお祝いしたくなる。
自分が祝ってもらえなかった反動なのかもしれないが「おめでとう!」と伝えたくなるのだ。

人によっては余り祝って欲しくない場合もあると思うのでそこは気をつけている。

あの時まだ小学3年生だったりっちゃんが
私にしてくれた事は
サプライズだったんだな~って思う。  

サプライズの牛乳プリンは
りっちゃんの両親が考えた事かもしれないけど
やさぐれていた寂しかった私の気持ちを
「嬉しい」に変えてくれたのは確かだ。


誕生日に良い思い出が余り無かったけど
この出来事があったから
私は自分の誕生日が嫌いではなくて
余り好きではないに留まっているんだと思う。


りっちゃんには本当に感謝しかない。




















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