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リーシングオフィスとの闘争~騒音問題~


海外のアパートに住んでいて、誰もが一度は経験したことがあると思う。
騒音。それは、予測不可能で、どうにも避けられない、自分ではコントロールがきかない。しかしQOLに確実に影響する、そんな騒音問題についてシェアしたいと思う。

海外のアパートは壁も天井もとにかく薄い。日本の様に地震や自然災害への耐久性が求められないからか、簡易な作りなのかもしれない。
しかも室内で靴を履く習慣があったり、多くの人が犬を飼っていたり、パーティをする文化があるからか、騒音問題に悩まされる事が多いと感じる。

今まで私がカナダやアメリカで住んできたアパートやベースメント(一軒家の地下)なども足音や家具を引き摺る様な音、パーティ騒ぎで苦情を言ったことも何回かあった。
コロナ禍のステイホームの時期に住んでいたベースメントでは上に住む家主の小さな子どもが走り回ったり、玩具を落としたり色んな音がコンスタントに聞こえてくるのがどうしても我慢出来ず(コロナ禍で殆ど家から出れない中での毎日に加えて、音がストレスになっていた)家主に相談したが、改善せずやむなく家を引っ越した。


今回LAでのアパートは1年契約で、比較的安全なエリアで徒歩圏内にスーパーやレストランが立ち並び立地的には文句なしの物件だった。
最初の数ヶ月は問題無かったのだが5ヶ月位経った頃、上の階に引っ越してきた人達がどうやらパーティ好きな人達らしく、夜10時以降から友人を招いて大音量で音楽をかけてパーティをしたりする。おまけに普段は室内でヒールでも履いているのか、コツコツ、コンコンと歩いていく方向が分かるほどに足音がうるさい。それに加えて、私たちは2階に住んでいるのだが1階には商業施設があり、その中の1つがカフェバーになっており、毎週末営業時間が午前2時までなのでDJナイトと称して爆音でディスコ音楽をかける。最初は耳栓したらなんとか眠れるかもと思っていたが低音のベースサウンド(お分かりになるだろうか、ズンズンズンズン的な空気を伝わってくる心臓に響く様な音)で不眠がちになり、次第に週末が来るのが億劫になってくる。

最初はアメリカだし、こんなもんか〜しょうがないと思ってひたすら耐えていた。(日本人にありがち)だが自分の部屋なのに生理痛や体調不良などで休みたい時に休まらないのと、夜音が気になって睡眠の質が悪くなり始め、リーシングオフィスにメールをする事にした。

最初は「上の階の人に注意する様、伝えておきますね」的な返信が2度あった。それ以降も騒音が一向に改善しないのでひと月に一回ペースでメールしてみたのだが、3回目以降のメールから返信が来ないようになった。
直接リーシングオフィスへ話に行く事を考えたが私が自分の英語力に自信がなく、特に苦情や交渉のシーンでどの様に話せば印象が悪くならず、でも的確に状況説明できるだろうかと考えてしまい中々行動に移せなかった。

最終的に騒音が耐え難くなり始めたので、アパートの住人が見れるレビューを書き込めるアプリ内で騒音問題やリーシングオフィスの対応を含め酷評をしたところ、直ぐにリーシングオフィスから返信があり、「一度ちゃんと話しましょう」という内容のメールが来た。

その時の感情は今まで数ヶ月にわたり私の苦情のメールは無視しておいて、レビューで酷評したら皆に公開する前に返信直ぐ来るって、ないわ、、、という不信感だった。

結局、仕事が忙しく中々夫にも付き添いをお願いできなかったので英語がネイティブの友達に付いてきてもらい、直接リーシングオフィスに出向いた。しかし、対応したスタッフは新人でマネージャーは現在不在なので月曜日に出直してほしいとのこと。新人のスタッフがマネージャーのスケジュールを把握次第月曜の朝に電話をくれるよう約束してくれたのでやり切れない気持ちのまま一旦戻った。

さて問題の月曜日。待てども待てども連絡が来ず、「やっぱりなー」という不信感マシマシの状態で取り敢えずもう一度オフィスへ出向いた。
すると、「今日はマネージャーは1日中会議で会う事ができない」と言う。「え?まず貴方がマネージャーの予定を連絡するって言っといて約束守らなかったんですよね?」と確認したところ「1日中忙しくて電話する暇がなくて、、」という言い訳を理由に謝られ、それ以上その新人スタッフを責めても始まらないので、深く追求出来ず、マネージャーには私達が話をしたい旨を伝えるよう念押ししてオフィスを後にした。
何の話合いも出来ぬまま空振りの日々が続き、向こうの不誠実な対応に苛立ちと憤り、不信感しかなかった。

その夜、マネージャーからメールが届き、どうしてもうるさい時はセキュリティーチームに連絡して下さい(その連絡先を数ヶ月前に教えといてくれよ!)と言う内容と謝罪の文調でありながらも、同じ棟内で部屋を変わるならば部屋変更をしたその日から契約が1年間新たに自動更新されること(こんな不誠実なリーシングオフィス管理下の建物に更に1年間いる人いるのか?そんなのウチらはまっぴらごめん)最上階に移るのがベストだがそれならば家賃は今より月に数百ドル上がる事(結局むこうが儲かるような提案)リースを途中で破棄するならば2ヶ月分の家賃を払う事(出て行くのは結構ですがお金払って下さいね的なスタンス)などが明記された内容の文書が送られてきた。
あくまで金銭的に向こうの利になるような提案ばかりで譲歩の余地がなく、やりとりすること自体に最終的に疲れてしまい、夫婦で話し合った結果、今の部屋のままでリースが終わるまで我慢する事にした。

結局相手に期待しても変わらないし、真摯に対応してもらえないので、自分達側で出来る事をしていくしかないということで、これを逆に良い機会と捉えて現在のリースが終了する迄の数ヶ月間なるべく毎週末家を空けるようにしている。クライミングトリップに行ったり、遠方の友達へ会いに行ったり、ロードトリップしたり、今の所ピンチがチャンスだと思えるようになったし、何より夜寝れているのでストレスが軽減されているように思う。

アパートって周りの住人については住んでみないと分からない事もあるし、騒音問題は予測がつきにくいので難しいと実感。
ただ、今回学んだポイントとして大学の近くは学生が多くパーティするからなるべく避ける、家賃は高めだが、アパートの最上階がベター、早い段階でメールではなく直接苦情をしにいく方がいいと思った。

でも何より、この騒音問題について悩まされてる時友達が話を聞いてくれたり
実体験に基づいたアドバイスをしてくれたり
言葉に自信が無ければ、自分が付添いで一緒に行くよと言ってくれたり
週末泊めてくれたり。
とても温かな友人に恵まれていると実感できた事が収穫だと思っている。


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