旅に出たいと思ったから旅に出ることにした
子どもが生まれてから、旅とはすっかり疎遠に。そして、コロナですっかり出不精に。
なんだか最近煮詰まってきているな。そんなタイミングだった。
2024年夏休み直前、というか子どもが終業式の日、やっぱりそろそろ旅に出たいなとふと思って、勢いで航空券だけ購入。しかも、全然安くないやつ。
朝、マンゴー食べに台湾行く?と下の子に問うと、いいね!との回答があったから、ただそれだけで心は決まった。
前からずっと行ってみたいと思っていた高雄と台南とマンゴーの町玉井へ。
子どもたちを連れた3人旅。
上の子は全く乗り気ではなかったけれど、引きこもってばかりでは人生面白くない。
仕事も夏休みをとって、4泊5日の子連れ旅。
ひとり気ままに旅をしていたあのころとは全然自由がきかないことはわかっているけれど、やっぱりワクワクする。どんな空気・においが待っているのだろう。
私にとって「旅の思い出」といえば、イメージそのものよりも嗅覚の記憶が強い。
それは例えば、日本でもインド系のごはんのにおいが漂ってきたとき、あれっと蘇るのはデリーのよく通っていた飯屋だったり、雨上がりのにおいは上海の、仕事帰りの最寄り駅の濡れた夜のアスファルトだったり、普段使わないお泊まり用ポーチに入れっぱなしのシャンプーの香り、すれ違いざまにかおった香水がパリの地下鉄でゆきかう人混みにリンクしたり。
今まで旅で訪れた場所やいっとき住んでいたあの土地のあの時を思い出すのには、においが引き金となることが多いような気がするのだ。
台湾だしなんとかなるっしょと、そんなに準備はせずに出かけようと思っていたのだが、上の子が一緒となると、ある程度旅程を絞っておかないといけない。
気分で物事を決め、時間の概念がずれている者が同行する場合は、予定に余裕を持ち、食べる場所も候補をいくつか用意しておくべきだ。行きたい場所全てはまわれないという覚悟も必要。
宿も、安宿では発狂しかねない。
さっそく、Googleマップの宿最安情報とExpedia、agoda、Booking.comとを駆使して、なんとかよさげなホステルとホテルを確保した。
補足:バックパッカー時代は行く都市だけをなんとなく決め、宿・移動手段は現地で確保するスタイルが主流。事前に計画は立てるが変更しまくることが多かった。宿で出会った人に誘われて行き先を変え、ラサへの自転車旅に参加してみたり。ヨーロッパ周遊はガイドブックを忘れて地図すらなしでなんとかなったこともある。
図書館でたくさんの参考書籍・ガイドブックを借りあさり、せっせと下調べに励んだ。コロナ前の古い情報のものも多かったが、コロナが明けて、最新刊が出ていたことに安堵した。
そして、Googleマップのなんと便利なことか。経路検索、口コミがとにかくすごい参考になった。
スマホの普及は、旅のスタイルまで変化させている。時代は変わったのだ。
地球の歩き方や旅行人や情報ノート、海外ではなかなかつながらないmixiなんかでしかみつからなかった情報が、ぱっと収集できるようになっていた。
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