ドイツVSフランス

ドイツ VS フランス ーシェアハウスと外国人と異文化とわたしー

ドイツ VS フランス

「クリスティアンとクリストフ、どっちもアダ名はクリスだからクリス1号とクリス2号って呼んでもいい?」と言ったら二人に却下された異文化オタクのちびこ0_0です。


今日のタイトル、サッカーのワールドカップみたいですが、ドイツ人とフランス人のフラットメイトについてです。
このダブルクリス君達は、私のロンドンでのフラットメイトでした。

ロンドンでは、家賃がバカ高&一人暮らし向けの賃貸があまりないので、フラットシェアが一般的です。
(日本でも最近シェアハウスが流行っているみたいですね)。
なので、私はイギリスでは様々な国の人達と一緒に住んできました。
この時は、ドイツ人、フランス人の他に、金髪ポルトガル人の野◯證◯勤務の女の子と一緒に住んでいました。(かわいかった♡)


フラットシェアは異文化を学ぶのに絶好の機会です。
なにせ一緒に住むんですからね。しかも夫婦でも友達でもない人たちと。(結果、友達になりますが)。


このダブルクリスコンビは、結構典型的なドイツ人・フランス人気質で二人のコントが笑えました。

ドイツ人のクリスティアン。家族全員が医者か弁護士という、超おぼっちゃまくんです。
ドイツで弁護士資格とMaster degreeを持っているのにもかかわらず、イギリスでMaster(修士号)を勉強しにきた、「まだ学生でいたいからとりあえずイギリスでMasterとろうかな?」「ネットワーキング大事だし」的なことができるお金持ちです。
30歳にして一度も働いたことがないので、とても若く見えてビックリです(普通欧米人はかなり老けて見えます)。
うらやましい。。。

フランス人のクリストフ。類にもれず、日本好き。特にアニメと日本食。
彼もかなりのおぼっちゃま。
ホリデーはおフランスに帰ってご両親の別荘で、ゴルフと乗馬と狩りとセーリングをするそうです。
貴族かよっ!
(後に、彼は某モ◯ガンのVice President(副社長)になっていました。やっぱりおぼっちゃまだった)。

そして、一億総中流ニッポン、the庶民代表:わたし。
この差はなんなんだ?世の中は不公平です。はい。


このダブルクリス君達、名前も似ていて、どちらもおぼっちゃまですが、全く正反対の性格です。
ドイツ人で弁護士って、どんだけお固いんだ、クリスティアン。
トイレを使っても流しません!ザ・自由人フレンチ、クリストフ。
キッチンでは、毎日コントを繰り広げていたのでした。

とある日。
ドイツ人代表・クリスティアン:「おい、クリストフ!食洗機の食器はきちんとまっすぐに並べてくれよ。きちんと並べればスペースを有効に使えるし、汚れも落ちるんだ。」
フランス人代表・クリストフ:「おーう、わかったよ。」
クリスティアン:「本当に分かったの?こうやって並べるんだよ。」(実践して見せる)。

おぉぉ。さすがドイツ人、細かい。
私も日本人代表で細かいですが、クリストフに言っても無駄だと学習したので、諦め自分で並べ替えていました。
しかし、ドイツ人クリスティアン、チャレンジャー。
なんと、フランス人クリストフをTrain(訓練)しようとしています。頼もしい。

次の日。
食事を終えたクリストフの一挙一動ををクリスティアンが目で追っています。
わたし:「クリスティアン、クリストフを見過ぎだし!ウケる(笑)」
クリスティアン:「クリストフがちゃんと、食器を並べるか見ておかないと。」
クリストフ:「ヘヘヘヘヘ〜(苦笑)」

Train(訓練)したことをちゃんとできるか、見ている、というか監視しています。
そこまで見なくても(笑)。

別な日。
ドイツ人代表・クリスティアン:「クリストフ、今日からタオルを2種類使うことにしたんだ。こっちが食器を拭く用で、こっちが手を拭く用だよ。」
フランス人代表・クリストフ:「OK、了解〜!」
クリスティアン:「本当に分かったの?どっちがどっちが言ってみて。」
クリストフ:「えぇ~と、こっちが食器用で、こっちが。。。あ゛ぁー、クリスティアンは今までのフラットメイトの中で、一番厳しいな〜。」
クリスティアン:「だって、フラットシェアはみんなで暮らすんだからね。きちんとルールを作らないと。特にクリストフはちゃんとTrain(訓練)しないとね。」
クリストフ:苦笑。

素晴らしいクリスティアン!あなたも、フラットシェアするならドイツ人はいかがでしょう?
タオル問題についても、私は諦めて自分専用のタオルを棚に隠して使っていました。(隠さないとクリストフに使われ、そこら辺に放おって置かれるので。。)そして、みんなのタオルも一緒に洗っていました。
しかし、クリスティアンはみんなで気持よく暮らすために、クリストフの行動を怒るのではなく、その前にルールを提示して訓練するという解決策をとったのでした。
ドイツ人、使える〜。

日本人はきちんとしている人が多く、さらに他の人がやらないことでも「自分がやればいいや」と我慢して文句も言わず引き下がってしまいます。
しかし、クリスティアンは自分もきっちりするし、他の人もきちんとするように、ハッキリ伝えていました。
私も伝えたつもりだったけど、半ギレ(というかマジギレ?!)だったし、上手く伝わっていなかったかもしれないなと反省しました。
そして、何度もTrain(訓練)しながら根気よく&ハッキリ伝える方法があるのだと勉強になりました。

あなたなら、どっちのクリスとフラットシェアしたいですか?

お固いドイツ人弁護士クリスティアン。ルールを決めてくれるし、お金の管理とかもも信用できるし。ランドロード(大家)とのトラブルがあっても弁護士パワーで法律の知識をフル活用して、的確なアドバイスをくれます。

はたまた、フランス人は自由なんだという事前知識と違いを認める寛容さがあれば、タオルを使ってもタオル掛けに掛けない+トイレを使っても流さない+フランスパンを切ってもパンくずを片付けないフランス人クリストフとも仲良く暮らせるかもしれません。
ちなみに、彼のいいところは日本料理が好きで、いつもべた褒めしてくれるところ(ただ単に食べたいだけか?)と、情にあつく友達を大切にするところです。あとは、健康を大切にしていることろかな?


異文化コミュニケーションを学ぶと外国人と過ごすのが、もっと楽しくなります。この国の人はこんな特徴があるんだと知っていると、自分の常識と違うときにもイライラしたり動揺しなくてすむようになります。

日本の常識とは違うけど、みんな違ってみんないい
許容範囲が広くなり、違いを楽しめます。

注)すべてのドイツ人、フランス人が二人のような訳ではありません。
「PrejudgeとStereotype(偏見と固定概念)を持たない」ことも異文化理解では大切なポイントです。

各文化の特徴を知った上で、偏見なくコミュニケーションするバランスが保てるようになるといいな(すぐに決めつけてかかるわたしへの自戒です^^;)

お読み頂きありがとうございました☆


Thank you for your Being, Thank you for your Presence.🙏 ✨あなたの存在にありがとう✨ 最後までお読み頂きありがとうございました♡