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ロジカルな英語プレゼンから学んだプレゼンテーションの心構え(日英共通)

(日本語・英語に共通する)プレゼンテーションの心構え

以前企業様向けに、「口べたの私でもできた英語プレゼンテーション」という研修を開催させて頂きました。その研修では、英語を母国語としない私達が「英語プレゼン」に直面した際に、最低限の英語でもプレゼンを進められるように、英語プレゼンによく使われるフレーズを中心に紹介していきました。

さらに、英語はロジカルな言語なので、ロジカルなビジネスプレゼンを組み立てるのに必要なTipsやプレゼンテーションに役立つパワーポイントの使い方、スライドの作り方などもご紹介しました。

研修の際は、英語(外国語)でプレゼンテーションをするにあたっての特有のお悩みやご質問もあったのですが、興味深かったのが、英語日本語関係なく、プレゼンテーション全般に共通して使えるTipsや心構えにもとてもよい反応を頂いたことです。

そこで今回は、英語日本語関係なく、プレゼンテーションや研修など人前で話す際に心構えやテクニックをシェアしたいと思います。

□聞き手のことを考えて話す・行動する

プレゼンテーション全般を通じて大切なことは、「聴衆のことを考えて話す・行動する」ということです。

オープニングからクロージングまで、また声の大きさや姿勢なども含めて、「聴き手、聴衆のために」「伝わるために」「聞いてもらえるために」どのようなアクションを取ればいいのかを考えます。

□一番伝えたいことはなにか?

プレゼンの内容、伝え方で大切なのは、「このプレゼンテーション、ここで一番伝えたいことは何か?」を意識して話す、ストーリーを組み立てることです。

このことを意識すると、話がブレずに一貫性を保つことができますし、ロジカルでシンプルに伝えることができます。

上記の2項目「聴き手のことを考える」「伝えたい事・目的を明確にする」を踏まえながら、各項目を見て行きたいと思います。

オープニング編

大きな声で自信を持って挨拶をします。そうすることで、聴衆の注意を惹きつけます。また、自分の緊張を解くためにも、最初の第一声は重要だと私は思っています。

私の場合は、オープニングでつまずくとそれを引きずってしまうこともあります。ですので、最初の挨拶も一語一句練習し、「大きな声で」「相手に与える印象」を意識して臨みます。

リサーチによると、「プレゼンの最初の1−3分で聴衆はそのプレゼンテーションを聴くに値するか決める」そうです。聞いてもらえなければ、いくらよい内容を話しても無駄ですから、プレゼンテーションにおけるオープニングの大切さが分かります。

《オープニングのテクニック》

私がいいなと思っている、プレゼンの最初のつかみ・オープニングで聴衆の注意を惹きつけるための手法は、「聴き手に関連した質問」と「聴き手へのベネフィット(利益)の提示」と「ストーリー」です。

■ 聴き手(とプレゼン内容)に関連した質問をする

「あなたはプレゼンテーションが得意ですか?(間を置く)実は私も得意ではありません。。。では、外国語でプレゼンテーションしたことはありますか?想像してみてください。母国語である日本語でのプレゼンテーションでさえ苦手とする人が多い中、外国語(英語)でプレゼンテーションするハードルの高さを。」

私の開催した「口べたでもできた英語プレゼンテーション」研修のオープニングを例にすると、このような質問で始めました。

「あなたはプレゼンテーションが得意ですか?」

この質問は、聴衆には、プレゼンテーションが得意な人は少ないこと、苦手だからこの研修に参加していることを想定しています。

このように、「プレゼンテーションの内容に関連する」かつ「聴衆が興味があるであろうこと」に関する質問を投げかけることにより、オープニングで聴き手の興味を惹きつけることができます。

「これは私向けのメッセージだ」と、自分事としてとらえてもらうことにより、聴く意欲がわくのです。オープニングの時点で自分に関係があると思ってもらえず、話しを聞いてもらえなければ、どんなに良い内容でも伝わらないので意味がありません。

■ 聴き手へプレゼンで得られるベネフィット(嬉しい結果・利点)を伝える

What can you do for me?
あなたいったい私に何をくれるの?

聴衆が知りたいのはあなたの肩書や経歴よりも、「このプレゼンテーションを聴くことにより(私は)何が得られるか?」ということです。

具体的なベネフィットとは、あなたのプレゼンテーションを聴くことにより、どのようにもっと幸せになれるのか?(Happy)さらに成功できるのか?(Successful)もっと自由を手にすることができるのか?ということです。(Free)

英語プレゼンテーション研修で例えるなら、このように伝えられます。
「日本人が苦手とする英語プレゼンの構成やフレーズ、心構えを知ることで、、、

● 一から悩んで考える負担を減らし、(free)
● 英語で伝わる自信をつけ、(Happy)
● あなたのプロジェクトを成功に導きます。(Successful)
I’m going to show you …
-more happy
-more successful
-more free

■ ストーリーにして伝える(自己紹介、製品、会社紹介)

プレゼンの種類にもよると思いますが、ストーリーは「自分が克服したこと、ダメだったけどできるようになったこと」「製品の裏話」「苦労話」などのそこに至るまでの過程をストーリーにすると聴き手の興味を惹くことができます。

プレゼンが上手いことで有名なAppleの創業者スティーブ・ジョブズのスピーチを例にとって見てみましょう。

スタンフォード大学の卒業式スピーチです。スピーチのオープニングで、スティーブ・ジョブズは、「個人的&意外な」ストーリーを用いています。

“I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. I never graduated from college. Truth be told, this is the closest I've ever gotten to a college graduation. Today I want to tell you three stories from my life. That's it. No big deal. Just three stories.”
世界でもっとも優秀な大学の卒業式に同席できて光栄です。私は大学を卒業したことがありません。実のところ、きょうが人生でもっとも大学卒業に近づいた日です。本日は自分が生きてきた経験から、3つの話をさせてください。たいしたことではない。たった3つです。

まずは、卒業式の挨拶をさせてもらうことへの感謝の言葉で始まっています。そして、「これから話す内容は3つあること」を伝えています。プレゼンに限らず、伝えるときには3つに絞るといいと言われています。さらに、「たった3つだけ」と強調することで、聴衆の聞く姿勢と負担を減らしてあげています。(人は、いつまで続くか分からない話は聞きたくない傾向があります)。

その後、「実は、私は大学を卒業していない」とカミングアウトしています。世界的グローバル企業の創始者であるスティーブ・ジョブズが大学を卒業していない(=意外なこと)を話すことにより、聴衆の興味を惹いています。

このスティーブ・ジョブズのスピーチは、プレゼンのお手本としても、さらには人生の教訓的にも素晴らしい内容ですよね。スタンフォード大学のYoutubeで見れるので、ぜひ全編をご覧ください。

いかがでしたか?

よく、「プレゼンテーションの準備の時間がない時は、最低限オープニングとクロージングだけは練習せよ」と言われることからも、最初のつかみは大切です。

また、プレゼンテーションの自己紹介もオープニングに含まれます。自己紹介により、なぜあなたから話を聞かなれけばならないのか?を理解してもらうことができます。その点は、「口べたでもできた英語プレゼンー自己紹介編」に投稿予定です。

プレゼン原稿作成のヒントになれば嬉しいです☆

《本の紹介》
スティーブ・ジョブズ流のシンプルなプレゼン手法に、日本文化「Zen(禅)」を融合さ せた世界最新のプレゼンメソッドを【映像(80分)+ビジュアルブック】であますところなく学べます。
 講師を務めるのは住友電気工業や米アップルを経て独立し、今ではプレゼンの実施や指導における世界の第一人者として知られるガー・レイノルズ氏。
彼の著書『プレゼンテーション Zen』は世界17カ国で発売さ れ、15万部以上の大ベストセラーになっています。
 本著は、その彼が米グーグルやマイクロソフト、P&G、米スタンフォード大学や英オックスフォード大学など世界中の有名企業や大学から招かれて行っている“伝説の講義”を収録した大迫力の映像(80分)を本邦初公開します。

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