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激痛の記録 卵巣のう腫 茎捻転

2023年5月の中旬。
私はものすごく激しい腹痛を経験しました。

その激痛の正体はだんだん判明していくことになるのですが、この記事ではまず、私に激痛が起こったあの日を記録します。

もしも痛みの渦中の方が読んでくださっていたら、病院を受診してもらうきっかけになれたら幸いです。


じわじわと激痛に


最近お腹が痛いな〜便がパンパンに詰まってる感じだな〜と思っていたのですが、7回目の出勤の朝、激痛に。
そこでまず私は、私の自病ともいえる便秘が悪化している状況かと考えました

なので前日に便秘薬を飲み、起き抜けに便もしっかり出ました。
でもそれでも痛みが治らなくて、恥ずかしいのですが浣腸もしました。

なんでだろう、便秘は解消されたはずなのに激痛が治らない
もう仕事までに時間がない。

もしかして時間が経てばおさまるかもしれないと思って、保育園の送りを夫に任せて家を出ました。
食い込んで痛いシートベルトを手で緩めながら、冷や汗をかきながら、ちょっと朦朧としながら、なんとか職場にたどり着きました(危険なドライバーでしたすみません)。

バイト先の駐車場に到着しても痛みは変わらず、車の中で痛くない姿勢を探しながら、職場の方に電話を入れました。「腹痛が治ったら行きます…」。

その後1時間半仕事をして、やっぱりこれは諦めないとダメだ、と判断して、早退しました。
帰りもヒーヒーしながら、途中で1時間ぐらい横になったりしながら、なんとか家に辿り着きました。



一日経っても激痛が収まる気配がない。

家で安静にしていても、激痛が続きました。

その痛みの強さは、陣痛をも思い出したくらいです。
(陣痛のピークを10としたら8くらい)
陣痛と違うのは、痛みには波はなく、持続し続けたことです。

その夜、布団の上で痛いよ〜痛いよ〜と大騒ぎ。のたうち回る。
構ってほしい息子もとなりでギャン泣き。
2人で号泣。
絶望しそうだ…。

横になっても、どの態勢になっても、痛い!

夫がバイトから帰って来てくれたとき、本当に嬉しかった。
「帰ってきてくれてありがとう」という言葉が本当に本当に心の底から出てきました。

続く痛みに、「これって“激痛”って言ってもいいのかも」と思うようになってきました。
(こんなに痛くても「これって激痛って思ってもいいのかな」と、判断するのに躊躇っていました)

悶えながら、22時ごろでしたが、救急車に乗せてもらいたい…という考えがよぎったので、えいや!と意を決して「救急に連れてって…」と、言ってみました。

車にもう寝るだけになっていた息子も乗せて、夫に救急病院(夜間救急センター)へ。


夜間救急センターを受診

痛みで息が止まりそうになりながら受付し、医師の女性だったのですが「なんでなの⁉︎」としかめ面をされながら診てもらいました。
1年前くらいに便秘で泌尿器科を受診したことがある、と伝えると、
「以前便秘で病院行ったことがあるなら、とりあえず浣腸して出しましょうか」となり、大きい浣腸をすることに。それなりの量が出ました。

痛みは、少し治ったような、そうでもないような…。
医師に診てもらったことで、気持ちがかなりホッとしたのが影響したのか、心なしか痛みが和らいだような気がしました…。

「明日内科を受診してくださいね」
とアドバイスを受け、家に帰りました。申し訳ない気持ちがいっぱいでした。


眠れない夜を過ごしました。
(ちなみに、眠剤を多めに飲んでも眠れず、1つ学んだのは〈眠剤は痛みには勝てない〉ということ。)



胃腸内科を受診:炎症を起こしている

次の日も仕事を休み、救急で言われた通りに胃腸内科へ。
レントゲンと血液検査の結果、腸内に便は無いものの、白血球がかなり高い。

△血液検査の結果。白血球数値は正常は〜8.6のところ14.8


便秘ではない。炎症が起こっているのは確かだけれど、炎症を起こしていたら普通は下痢をするはず。なんだろう…?」とのこと。

とりあえず抗菌剤と痛み止め(ロキソニン)、ビオフェルミンが処方されました。
痛み止めをもらえて、救いの手がやっと差し伸べられたような気持ちというか、やっと生きた心地がしました。
本当に現代医療はありがたい😭

喉が乾いていたので何か飲み物を買って薬も飲もうと思い、ヨタヨタと歩いて近くのスーパーへ。ものすごく広く感じ、ポカリ1本買うにも途方に暮れそうでした。

「炎症を起こしている」
という結果を聞いて、内心ホッとしていました。
便秘だけが理由だったら、どうしようもない奴すぎる…と思われそうなので…。
(便秘も、自分で対処できなくなったら、ほんとにつらいんですが🤣)

3日後、痛みは少し下がりましたが、手元の抗生剤と痛み止めが無くなってしまうので再び同じ胃腸内科を受診。

それからまた様子を何日見ましたが、あまり治っていっている感じがなかったのがモヤモヤしていました…。


セカンドオピニオンを求めて別の胃腸内科へ

痛みが長いこと続いたので、私は不安やいらだちをはっきりと覚えてきたので別の胃腸内科も受診してみることにしました。

その医院では、看護師さんがものすごく丁寧にそれまでの経過をヒアリングしてくれて(感動&びっくり)、医師がなんて言うか楽しみに診察を待ちました。

診察でお腹を押されると痛み。

「今からすぐ大きい病院で検査してもらってきて」
急ぎで書くから、と、紹介状を書いてくれました。紹介状には『緊急』の文字が。

あと1時間で総合病院の受付が終わってしまって土日になってしまうから寄り道しないで行って、と言われ、私はそんなに緊急性のある事態なのか😳とポカンとしながら(激痛の発生から1週間以上経っていましたし)、よたよたと総合病院へ向かいました。

「深刻な病気だったらどうしよう」という気持ちはあまり感じなくて、次のステップに進めたことが嬉しい気持ちでした。

待ち時間はそれなりに長かったですが、その日のうちに診察とCTを受けることができました。
急いで紹介状を書いてくださった消化器内科の皆さんには本当に感謝申し上げます。


▽それで撮ったCT画像がこちら。

なんか、お腹の真ん中に丸い何かがありますね〜

総合病院の内科の医師からは、このCTの結果(画像から分かる病気)については「泌尿器科の先生にも見せて来週お伝えします」ということで、痛み止めや便秘薬を処方されてこの日は終わりました。





痛みの経過の振り返りメモ

備忘録として、激痛〜完全に痛みがなくなるまでを箇条書きにしてみます。

★は痛みレベル

前日:★★★★★★/便秘薬を服用
1日目:★★★★★★★★★★/出勤するも1.5時間でリタイヤ/夜間救急を受診
2日目:★★★★★★★★★/欠勤①/胃腸内科①/「お腹のどこかが炎症を起こしている」/抗生剤①
3日目:★★★★★★/欠勤②/抗生剤②/おならが出た
4日目:★★★★★/抗生剤③/久々に夜眠れた
5日目:★★★★★/欠勤④/胃腸内科②/抗生剤④/ゆっくりなら外を歩ける
6日目:★★★★/欠勤⑤/抗生剤⑤/夜に下痢
7日目:★★★★/抗生剤は自己判断で終了/夜に下痢
8日目:★★★★/欠勤⑥※/形のある便が出る
9日目:★★★/欠勤⑦※/別の胃腸内科を受診→総合病院に緊急で紹介状→CT
10日目:★★★/痛みある中で出勤(まだ痛み止めあり)
11日目:★★★
12日目:★★(痛み止めあり)/出勤
13日目:★(痛み止めあり)/出勤/職場で「痛くなくなってきました」と発言
14日目:★/久しぶりに伸びをする
15日目:痛みがほぼ無くなる

※は息子が熱を出したために欠勤。(でもまだ仕事に行くのが不安だったので、母を助けてくれたかのように思えました。タイミングがドンピシャすぎて、この子はタイミングの神様なんだと思いました。)




激痛の正体

このあとの流れですが、追加検査をした結果、手術で入院することになりました。
そして激痛やお腹の中の丸いものの正体が判明します。

最初、激痛の原因として自分で考えていたのは、〈便がパンパンになりすぎて、腸?が傷ついて炎症を起こした〉から、というものでした。

でも予想は外れました。
卵巣嚢腫だったのです。


続きます。


▽激痛のその後▽

◆CTで卵巣嚢腫発見

◆MRIで悪性の所見

◆手術の結果


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