えっ悪性かも?【卵巣嚢腫】手術前に伝えられたこと/MRIの結果
お読みくださりありがとうございます。
▽前回の記事で病歴(人生1回目の卵巣嚢腫手術〜再発まで)を書かせてもらいました。
先日、卵巣嚢腫が再発していると診断されました。
卵巣嚢腫の種類は『成熟嚢胞性奇形腫』。
皮様嚢腫などとも呼ばれる、風船の中に脂肪とか髪の毛とか歯とかの組織がいろいろ入っている嚢腫です。
この記事では、再発が分かってから〜入院前の検査の結果を中心にまとめたいと思います。
MRI検査
簡単に再発確定までの流れを振り返ると、お腹の激痛に襲われ、最終的には総合病院の産婦人科にたどり着き、エコー検査を受けて、7センチの卵巣嚢腫です、手術入院になります、と言われました。
その1週間後。同じ病院でMRIを受けました。
MRIは10年ほど前の(1回目の)卵巣嚢腫手術のときに受けたことがあるのですが、内容はだいぶ忘れていたもののなんか嫌な後味が残っていました。造影剤がなんか…抵抗あるんですよね。トラブルがあったとかじゃ全然ないですけれど。
MRIを撮る当日はちょっと構えしまいました。
無事撮影した後、やっぱり気持ち悪くて、1時間ぐらい外来の椅子に座りこむ私。調子悪くなったのは、造影剤のせいなのか苦手な大きい音を浴びるせいなのか、磁場のせいなのか、どれが原因だったかはわからないのですが、この日丸一日休みを取っておいてよかった。
MRIのスタッフさんから「撮影後、撮影した部屋の廊下の椅子(人がいない)で休んでいて良いですよ」と言われていたのですが、それに従ってすぐ椅子で横になればよかった…と後悔しました。
MRI画像
MRIから10日後、検査結果と入院説明を聞きに行きました。
「ご家族も連れてきてください」とのことだったので、夫と一緒に行きました。ちょっとドキドキ。
MRIの画像を見せてもらい、スマホで写真も撮らせてもらえましたので載せます。
▽縦切の画像。左がおへそ側です。
中央少し上にある、白い丸いっぽいものが卵巣嚢腫です。チーズのカチョカヴァロっぽい…?
こうやって画像で見ると、卵巣嚢腫はけっこう大きく見えますね。
▽横切の画像。上がおへそ側。
▽こちらは造影剤入り。液体や脂肪部分が黒く写ります。
いや〜丸いですね〜。
MRIの画像で見ても、この嚢腫やはり成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)で、中身は脂肪や液体が多めだそうです。
(ちなみに過去の皮様嚢腫は脂肪の他に大量の髪の毛も入っている感じでした。前回取り出した卵巣嚢腫の写真(閲覧注意)やMRI画像に興味がある方は前の記事もご覧ください。)
医師の説明:悪性の可能性がある
主治医からの説明を簡単にまとめると、
・嚢腫があるのは左側
・7センチくらい
・悪性の所見が見られる
・ねじれている所見も見られる(茎捻転)
MRIを撮った日&この説明を受けた日にはお腹の痛みはほとんどなかったのですが、茎捻転しているのに痛くない、というのは〈茎捻転して戻った〉か〈壊死しているか〉だそうです。
悪性の可能性があると言われて、きょとんとしてしまいました。
悪性というのは、がんということです。
私も夫と、説明前「皮様嚢腫だからたぶん良性だろう、前回も良性だったし」くらいで思っていたので。
でも内心、私の中には何かホッとしたような気持ちもありました。それについてはいつか綴れたらいいなと思います。
卵巣を残すか?取るか?
卵巣嚢腫は迷わず取るとして、嚢腫ができた側の卵巣を残すか取るか、私たちに決断が求められました。
卵巣を残す場合、将来子供を持てる可能性をより多く残せるが、残った卵巣は癌の発生母地となりうる可能性を持っている(がんが再発するかもしれない)とのことです。
一方、卵巣ごと取る場合、メリットとしてはがんのリスクをかなり抑えられることがあります。
デメリットは卵巣という存在の機能が落ちてしまうこと。右側の卵巣は残っていますが、過去の手術で削れてしまっています(全部は残ってない)。
左側の卵巣を取ったらどれくらい卵巣の機能が落ちるのか?についても訊いてみました。更年期が早く来てしまうのか気になったためです。
主治医は次のように言っていました。
つまり、取ってみないとどうなるか分からないということですね。
気になることを全部質問させてもらって、私たちは、たとえ嚢腫が良性であれ悪性であれ、左卵巣ごと摘出することに決めました。
もしもですが、両側卵巣を取らないといけなくなったら、早く閉経が来て生理なくなって楽だしいいや、と思ったこともありました。でもそれよりも骨粗鬆症や他のがんのリスクが上がることの方が深刻そうなので、卵巣はなるべく全部は取らないでいたいと思うようになりました。
手術後に残された右側の卵巣が元気なことを祈るばかりです。
がんの確定診断のつき方
手術中、卵巣嚢腫が摘出できたら、その場ですぐ悪性かどうか検査されます(術中迅速病理検査)。
今回は画像を見た感じ、悪性の部分は嚢腫の中に全部入っているように見えるけれど、念のため腹腔内を洗浄して、その洗った水?の中にがん細胞があるかどうかもチェックするそうです(術中洗浄細胞診)。その水にがん細胞があったら転移している可能性があります。
夫の質問で、「術中の検査でがん細胞を見逃す可能性はどれくらいあるか?」に主治医は、「(見落としを)0にはできない」と言っていました。
麻酔から目が覚めて、なんて言われるか、ドキドキですね…。
がんかどうか最終的に診断が着くのは、手術で取った標本を病理検査に提出し組織学的に判定されてから。2週間くらいかかるそうです。
それで悪性だったら、次はがんの治療に突入してゆくのかな…?
手術の説明後、エコー検査をして「急に大きくなったりはしていなさそうですね」とのことでした。
検索してみた:がんじゃん
悪性かも、と言われるとやはり調べちゃいますよね。
その中で、私の悪性卵巣嚢腫(卵巣がん)とあまりにドンピシャ※なものを見かけたので引用させていただきます。
※素人の見解です。
"水ヨーヨーのよう"と表現されています。
上の図の元になるMRI画像が次の画像↓で、
再掲になりますが私のはこれ↓です。
めっちゃ似てると思ってしまいました。
私のは"水ヨーヨー"ではなく"脂ヨーヨー"ですが。
(嚢腫の中身は上2つの画像では同じように黒いですが、私の嚢腫は脂肪が多いみたいなので造影剤入りの画像を載せてあります。)
なので、答え合わせをする意味では、取り出した嚢腫の病理検査の結果が楽しみではあります。
入院中の家族はどうなる?
我が家は、夫は大学に通う学生で、息子は3歳で保育園感覚の託児所に預けています。
両方の親は遠方なのですが、今回は夫のお母さんが入院中に手伝いに来てくれることになりました。
手術中に家族の誰かが病院で待機して、手術が終わったら医師の説明を受けなければならないのですが、夫の大学の講義が終わるまで義母にその役割をお願いすることになりました。
待機、といってもコロナの影響で待っている場所は駐車場または外来のイス。そんなところで義母を何時間も待っていてもらうのはかなり申し訳ない…。
手術の結果
手術をした結果、お腹の中は想像以上にぐちゃぐちゃでした。↓の記事で手術結果をまとめています。
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最後に
この度、「がんかも?」と、人生初めてがんを自分ごととして考えなくてはならなくなりました。
卵巣がんは閉経する年代(40代くらい)から増加してゆくらしいですが、私は卵巣が過去の手術で削れて小さくなっていたので、その年代の女性たちと同じ状況だったのかななんて思います。
しかし、それ以上にがんができた理由として思い当たることがあります。それについては別記事で綴れたらいいなと思います。
次の記事で入院〜手術のことを書きます。
◆激痛が起こる
◆CTで卵巣嚢腫発見
◆MRIで悪性の所見
◆手術の結果
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