術後の体調 退院〜2週間 腹腔鏡手術(卵巣嚢腫)
先月、卵巣嚢腫を取るために入院して腹腔鏡手術を受けました。
経過は順調で、予定通りの6日間で無事退院となりました。
この記事では、退院した日から2週間の、痛みなど体に起きた変化を中心に書きたいと思います。
▽ある日ものすごい腹痛に襲われる
▽激痛の後、CTを撮ったら卵巣嚢腫が再発していたことが分かりました。
▽MRI検査の結果、悪性の所見が発覚。
▽入院中の話。傷の痛みより、他の痛みの方が気になりました。
▽手術の結果の詳細です。
幸い、手術の傷の痛みは入院中から軽く、退院時も痛み止めを飲まなくても気にならない程度でした。傷の表面は、退院のときの茶色いテープを貼ったままでしたが、出血などは全くなくほぼきれいにくっついていました。
ほんとうに腹腔鏡手術は身体への負担が小さい手術方法だと実感しています。
退院1日目:体がものすごくかゆい!?
約1週間ぶりに我が家に帰ったその夜のことです。まず困ったのは、痛みではなく、謎の「かゆみ」でした。
シャワーから上がったら頭がものすごく痒くなり、そのうち体の柔らかいところ(首の後ろ、わきの下、鼠蹊部、お尻、膝)や、手のひら・足の裏もすごく痒くなってきました。
かゆくてかゆくてジリジリ熱くて、痒み止めクリームを塗ったり保冷剤を握り締めて寝る、という夜が数日続きました。
(おまたも痒くなってしまったのでパンツに保冷剤を挟んでました笑)
夫は「無菌空間(病院)から家に帰ってきていろいろ反応してる」という説を言っていました。たとえば水とか、洗剤とか、ホコリ(ハウスダスト?)とか…?
それか、手のひら足の裏の痛痒いのは、毎年夏になるとできる汗疱かな?と思ったものの、痒みが引いた後何日経っても皮はむけなかったので違うと思います。
ネットで検索してみると「家に帰ってきてホッとして、緊張が解けて副交感神経が働いて痒くなる」という説を見かけました。
あり得る。でも、それにしてもすごい痒みだったなあ…🤣
▽ちなみに塗ったのはこちらのメンソレータムAD。
退院〜1週間:順調
その後も、傷の痛みは、体の向きなどによってお腹の内側に軽く痛みを感じることはありましたが、悪化することなく、鎮痛剤は一度も飲まないくらいでした。
私は基本的には家の中にいて、家事をやるとしてもゆっくり慎重にやることを意識。身体がフニャフニャになってしまっていたので、階段の上り下りも初めは緊張しましたが、数日で慣れてきました。
3歳の息子には、抱っこはまだ我慢してもらっていました。
退院して5日後に、一人になれる時間があったので川沿いを散歩したりしました。手術前だったら30分くらいで歩ける距離なのですが、休み休みだったので1時間もかかりました。
確かに、なんだか思っているより力が入らないというか、息が上がるというか…「これが無理しちゃいけない」ということなのかな、と考えました。
(いろんな人に「無理しないでね」と言われるけれど、『無理』ってどれくらいなのか難しいですよね。私はいまだに分かりません。)
6日目には、退院後はじめての運転をしました。
息子を病院に連れて行って、その後ご褒美のおやつを買いに連れて行ったり、全体的にゆっくりなものの家事育児『普通』のことをやってしまいました。
自覚以上に負担が大きかったのかもしれません。痛みは強くないけれど傷のあたりがチクッと感じたり、お腹が張っている感じが出てきてしまったので「あ、やりすぎかも」と気づきました。
退院後1週間の身体には、普通の家事育児はまだハードなようです。
退院7日目:何かちぎれた?腹痛が起こる
1週間経ちましたが、身体の回復は横ばいな感じで、歩く足取りはしっかりしてきたものの、スッキリ「治った!」感はまだありませんでした。
ちょうど退院してから1週間の日、息子と児童館に出かけました。無理はしちゃだめ、でもやっぱり子供と出掛ける以上は無理しなきゃならない場面もあるんだろうなぁと内心思いながら…(←こういうところがよくないのかな😅)。
息子がおもちゃで遊んでいるわきでゴロゴロしたり、昼寝する私(寝っ転がるようなママパパは他にいない)。
ストレッチ〜…と伸びをしたら、お腹の右下のあたりにビリッと何かがちぎれるような痛みが走りました。場所は、手術のキズからは少しズレたところ。
そのあともじんじん痛みます。これはマズい…せっかく良い感じに動けるようになってきたところだったのに…!
すぐ治るかなと思ったら、日に日に痛みが、ビリっとした場所を中心としてお腹全体にも広がっていました。
痛みの種類としては、卵巣嚢腫が捻じれて破裂したときに似ていました。痛みの強さは、その痛みを10とすると、6くらいまでいきました。多分炎症を起こしていたんじゃないかと思います。
お腹の中の癒着がすごく気になっていたので、「もし癒着がちぎれたのなら嬉しいな〜」と思ったり。…でも、癒着って手術以外で切れることあるのかな…?
痛みの原因
退院後最初の診察でこの痛みを伝えたところ、「お腹の中の(手術で)焼いたところが引き伸ばされたのでしょう」とのことでした。癒着が解消されたとかではなかったらしくちょっと残念?な気もしましたが、痛くても動いていい(※激痛のときは除く)と聞いてすごく気持ちが楽になりました。
メンタル悪化
振り返ると、いつも何か『身体の症状』について検索していたように思います。私の不安は今度は、『ちぎれたところの炎症が癒着を悪化させるのではないか?』ということに向かっていました。
同時に、仕事の復帰を予定していた日(退院2週間後の診察の日)が1週間を切ってきていたので、本当に間に合うんだろうか…と、焦りと不安が膨らんでいきました。仕事はバイトですが、農作業(収穫期なので慌ただしい力仕事)。
まだちょっと痛いときがある。身体がほんとうに回復するのか信じられない。
そんな状況にちょうど、息子の保育園の慣らし保育も重なってしまい、手続きの電話や、仕事との日程の調整など、私にとってかなり苦手分野のことが降りかかってきて「どうしようどうしよう😵💫」。
キャパオーバーというのか、だいぶ情緒不安定になっていたように思います。夫に助けてもらいたいけれど夫の態度が冷たくそっけなく感じてSOSを出せず、涙がポロポロ(時にドバーッと)出たり。カッとなって息子の手を荒っぽく払ったり…。
まとめ
退院してから2週間の経過をまとめると、
傷の痛みは軽いもののスッキリは無くならなかった
お腹の中の手術で焼いた部分が引きちぎれたことにより腹痛が再来
入院から日常への環境変化のストレスで精神的に参ったときがあった
という感じでした。
最後に:不安を乗り切るコツ
入院すると、傷とか『痛み』のストレスだけでなく、入院から日常へと『環境が変わる』ストレスも降りかかるんだなと知りました。
傷はやっぱり早く治るのに越したことないですし、仕事なり家のことなり何か復帰しなければならないことがあると、焦りも不安もより大きくなってしまうと思います。
「あとどれくらいで治るのか」はとても気になりますよね…。
「周りの人に申し訳ない」という気持ちも、抱いてしまいがちかもしれないと思います。入院前にいろいろ頑張っていたほどそういう気持ちが大きくなってしまうこともあるかもしれません。
でも、退院したからといって、すぐ周りの役に立てるとは限らない。むしろ周りに負担をかける日々は続く。
だから、諦めて、できない自分を受け入れた方が、しっかり休めるし、笑顔で過ごせるのかもと思うようになってきました。「とりあえず休もう」と思ってのんびりしている方が、早く回復するかもしれませんね。
(…そうはいっても、休んでられないんだ〜!ということもままあると思いますが…🤣)
お読みくださりありがとうございました。
もしこの記事を読んでくださっている方がこれから入院されるとか、退院後の静養期間だとかいうときは、くれぐれも「早く治さなきゃ」と思い詰めないように、私からもお願いします!
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