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一人暮らし歴を知るのを迷います🤫

             (約1,400字)
企画記事の募集がありましたので、書いてみました。


最初に一人暮らしを思いたったのは、20代後半。
「なんとかして実家を出て自立したい」と思いましたが、きっかけがない‥‥。
実家暮らしは、多少の不便はあったものの、気楽でした。
両親がいて、祖母がいて、秋田いぬがいて、周りには数軒の家。

20代の頃に面倒だったのは、
「結婚はしないのか」という、何の気無しに与えられる大人たちからのプレッシャーでした。

「あの家の子は一度、嫁に行ったが子どもを連れて出戻ったらしい」とか。
「親戚の母親は、お見合い相手が医者でないと受けないらしい」だとか。

それまでは奥ゆかしく、真面目が一番、とか男性に好まれる静かな女性になりましょう、みたいな空気が漂っていたのに。

急にがっつけ、と言わんばかりの圧力。

年頃になると、ザワつき始める大人たちの噂話から逃れたくなった。

どこでもいいから正社員で採用されれば
「実家から通えないから」という理由をつけて、家を出られると思った。

小さな会社に正社員として採用された。
すぐに一人暮らしの部屋を見つけて、実家を出ることに成功した。

でも、小さな会社だから社長と常務と事務員の3人だけ。
社長は単身赴任で、関東に家族を残して静岡に住み、私と同い年くらいの娘と息子がいた。

ふた月目には社長からお酒の席で「愛人にならないか」という打診があり、気持ち悪くて逃げ出した。
社長と常務は既婚者だったが、不倫関係だった。

すぐに再就職先を探さなければならなくなった。
実家を出たいと思って正社員になった勤め先で、まさかのセクハラに遭い、別の会社を探そうにも私には、とり立てて仕事のスキルが無かった。

役所勤めを始めた。
臨時職員になるのは簡単だった。
臨時職員の給料は安いが、公務員と結婚した友達がいて、そんな気はなかったが、
親はそれで納得してくれた。
難しい仕事は任されないから、ぬるま湯に浸かるような生活をしていた。


「一人暮らしは、慣れちゃダメだよ。結婚したくなくなるから」

と、ある知人から言われた。

その通りだった。
目的があって、一人暮らしを始めたわけじゃない。
実家を出れば、まわりの声を聞かずに済むと思っただけで、深い考えなどなかった。

一人暮らしを始めてから、友達の紹介やら、職場の上司のススメやらで、何度もお見合いなどを経験した。
紹介されて連絡先を交換して、デートをして、お付き合いもしてみた。

なぜか長く続かなかった。
本気で付き合いたい人がいなかった。

「選んでいるんでしょ。なんで結婚しないの?」と散々、言われてきた。

いや、選ばれないから一人なんですけど‥‥

上から目線で「選んでるから、一人なんです」と言ってみたかった。

最近は、芸能人がかなりお姉様の年齢で結婚しているが、一般的には高齢になるとソレは難しい。

だから、若気の至りで(勢いで?)結婚を決めるのがいいかもしれない。

年をとると、瞬発力も、持続力もなくなるから、身体のムリがきくうちに結婚することをおススメします。

生涯未婚率を上げている私が言うのも何ですけど。



※生涯未婚率‥‥ある時点において、今後一生結婚しない人の割合を表す。
50歳生涯未婚率   →    男性 約28%  
          女性 約18%


両国屋是清の和三盆糖の干菓子



追記:誤解がないように書きますが、セクハラといっても言葉だけで、怖い思いはしていません。

ヘッダー画像は、『ヒトリシズカ』という植物です🪴


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