千葉カラーボール野球連盟

千葉県を中心にカラーボールとプラスティックバットを使用した野球を同級生二人で楽しんでお…

千葉カラーボール野球連盟

千葉県を中心にカラーボールとプラスティックバットを使用した野球を同級生二人で楽しんでおります。 カラーボール野球ならではの魅力や楽しさをお伝えしていきます。 【YouTube】https://youtube.com/channel/UCcl6sohXFoc6vxOpb_Qrhyg

最近の記事

珈琲にありつけない男とマニュアル解読に頭を抱える男の話

宿直当番を終えるとアイスコーヒーを購入して、川沿いで景色を眺めながら一服をする。これが私にとって私服の日課なのである。 今日も今日とて、お決まりの日課を決行するべく行きつけのコンビニでアイスコーヒーを購入した。 ここまではいつも通り。 しかし、コーヒーマシンがうんともすんとも言わない。まぁその類のトラブルは店員さんに頼れば良いのだ。 会計を担当してくれたハンサムなグォンさんを申し訳なさそうに呼びつけて事情を説明する。分かり易くシンプルに丁寧に。 異国の彼には荷が重過

    • 今日もぼくらは二人で野球をする(初巻)

      千葉県の田舎街で、ぷにぷにの柔らかいボールとプラスティックのバットを振り回して野球の真似事をしている変質者がいたら高確率で我々です。決して怪しい者ではございません。友人がいない哀れな二人なので、どうか広い心で何卒生温かい目で見守ってやって下さい。 はじめに 日本MATSUTAKEファン倶楽部という奇怪なチーム名を掲げ、カラーボール野球の活動を開始するも、すぐに千葉カラーボール野球連盟と名を改めた同級生二人の足跡を辿る短編エッセイです。過去四話分の備忘録を一話にまとめて[今日

      • カラーボール野球の備忘録 最終章(松茸への違和感の巻)

        うちの会長とお偉い方々との協議?競技?の上、体育館の使用許可を頂いた我々[日本MATSUTAKEファン倶楽部]だが、慢性的な友人不足という事実がいつまでも付き纏っていた。 数少ない貴重な友人達へ懇切丁寧なお誘いをするも、敢えなく撃沈し二人で始動する選択肢以外残されていなかったのである。 せっかくカラーボール野球を楽しむのであれば、他にもチームメイトがいて試合もできたら良いよね。という絵空事を具現化する為には、発信できるツールが我々には必要だという結論に至り、SNSという魔

        • カラーボール野球の備忘録(始動の巻)

          うちの会長は毎回そうだ、いつでも無計画でぶっきらぼうなのだ。 「ちょっと市役所行ってきますわ。」 恋人や伴侶でもあるまいし逐一そんな報告は不要だと思いつつ、生活における必要な手続きや更新の類があるのだろうと思い「はいはい」と生返事をふわりと投げ返した。 「スポーツ推進課の偉い人が5人と館長が来るらしい。」 「はいはい」の後に「はい!!?」を追加して投げ返した。 数日前までカラーボール野球をどこで開催するのか話し合いをしていたのだが、屋外だと風の影響を受けやいすいとい

        珈琲にありつけない男とマニュアル解読に頭を抱える男の話

          カラーボール野球の備忘録(チーム発足の巻)

          野球という競技は9人対9人で成立する競技である。 SNS動画で見たカラーボール野球は5人位で成立していた。 2人合わせても片手で足りる友人達を失った我々は2人で始動するしかない。 これが現実 2人でやる野球といえばキャッチボールしか思い浮かばない。 競技として成立させる為にどうすれば良いのかは分からない。 友達の増やし方はいつまで経っても分からない。 これも現実 その男は毎回そうだ、いつでも無計画でぶっきらぼうなのだ。 「おい聞いてくれ。ニホンマツタケファンクラブや

          カラーボール野球の備忘録(チーム発足の巻)

          カラーボール野球の備忘録(其の一)

          その日も中学の同級生でもあり、元チームメイトでもある男と二人でキャンプの真似事の様な事をしながら、焦げたお肉を譲り合っていたと記憶している。 酩酊状態でも嫌な記憶というのは翌日になっても意外とアンインストールされていない物だ。 焦げたお肉を半ば強制的に譲り受けた事 席を外して戻ってから飲んだビールが痛烈な酸味を纏っていた事 タン塩を食べようとレモン汁を振るも容器が空になっていた事 脳内のフォルダ内にはその男がニヤニヤとこちらの様子を伺っている顔もついでに保存されている。

          カラーボール野球の備忘録(其の一)