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ケガの話/②TFCC損傷

「TFCC損傷って何?」と思われた方、多いのではないでしょうか?

私も自分がこれになるまで全く聞いた事がありませんでした。
なんとこれ、手首の軟骨部分の損傷の事。

今回の「TFCC損傷」では、
●TFCC損傷とは?
●TFCC損傷になった原因
●治療について
●まとめ

をお伝えします。

⚠️ご注意⚠️
記事の内容はあくまで私の経験談です。
全ての方が当てはまるわけではなく、
ましてや私は医療関係者ではありません。
気になる症状がある場合は、専門の医療機関へご相談を!

●TFCC損傷とは?

手首にある「TFCC」と呼ばれる部位に
何らかの負荷がかかってダメージを負い、痛みが出る病気の事です。

・TFCCってどこの部分?

TFCC(三角線維軟骨複合体)は手首の小指側の位置にあり、2つの骨(橈骨と尺骨)の間を結んでいる靭帯や腱、軟骨などの軟部組織によるネットワーク構造のことを言います。この部位は専門的には「三角線維軟骨複合体」と呼ばれており、この用語の英語表現(Triangular FibroCartilage Complex)の頭文字をとってTFCCと呼んでいます。

https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/tfcc.html
「慢性痛治療の専門医による痛みと身体のQ&A」より出典

手首にこんな構造があるとはびっくりですね。

●TFCC損傷になった原因

・原因は使いすぎ?

私が手首に痛みを感じ始めた時は、何かにぶつけたりといった覚えがありませんでした。
「日常生活をしていたら急に痛みが出てきた」というのが事実です。

手首は人体の中でも複雑な構造をしているため、種々の負担により損傷を受けやすい部位と言えます。TFCC損傷の原因には外傷(一度の過度な負担で損傷が起きて治らなくなること)や、使いすぎ(オーバーユーズ、何度も繰り返し負担がかかること)、加齢による組織の脆弱化、炎症などがあります。

https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/tfcc.html
「慢性痛治療の専門医による痛みと身体のQ&A」より出典

手首はよく使う上に繊細なようです。
私は仕事やプライベートでもPCを使い、家事やハンドメイドでも手をよく使っていました。

加えて慢性的な腱鞘炎。

これらがどんどん手首に負荷をかけていったのではないかなと思います。

私は慢性的な腱鞘炎を持っているため、痛みが出た時またそれかーと考えていました。
しかし湿布をして2,3日様子見をしても一向におさまる気配がない。

むしろいつもの痛みとは違う…

腱鞘炎になった感覚として右手と腕が熱を持ったような痛みがありますが、
今回は手首の一部分だけが限定的に痛い。
これは病院に行かなきゃダメなやつだ!と思い、
すぐに自宅から一番近いスポーツ整形外科へ向かいました。

●検査方法と治療

・最初の病院では「ただの炎症」と診断を受ける

すごく人気の高いスポーツ整形外科があったため、そこへ向かいました。
軽く診察を受けてからレントゲンを撮影し、再度診察室へ。

そこで医師からは「使いすぎで炎症が起きてるね」というお言葉。

正直「え?本当に?」と思いました。
医師にも炎症で起きたような痛み方ではなく、この部分だけが痛いと伝えましたが答えは変わらず。
「レントゲンには何も写っていないから骨に異常は無い」とのこと。

ストレッチをオススメされ、「でも医師の言う事だしな…」と
半信半疑ながらも1ヶ月間ストレッチを続けてみました。

・ストレッチでは一向によくならず不安に

ストレッチを続けても一向に良くならない手首。
それになんだか痛みが悪化している気が….

不安に思い、ネットで検索して「TFCC損傷」という言葉を知りました。

色々な病院の説明があり、読めば読むほどしっくり来る症状。
そしてびっくりしたのが「レントゲンではなくMRIでしか判別できない」という事。

TFCC損傷は一般的なレントゲン検査では写りにくいため、確定診断には磁気共鳴画像診断装置(MRI)や関節造影検査、関節鏡検査などが必要です。

http://www.shimouma.jp/sports/
「シモウマスポーツ整骨院/鍼灸院」より出典

「これ診断が間違っているのでは…?」と不安でいっぱいになりました。
また、損傷のため必要なのは固定という文言も。
急いでMRIを持っている整形外科を探しました。

・2つめの病院でMRIの撮影で判明

2つ目の病院の医師に事情を説明し、
レントゲンは撮らずにMRIの撮影をしました。

そしたら「千葉さんの言う通り、軟骨部分に亀裂が入ってる。TFCC損傷で間違いないね」という診断でした。

そして、「ストレッチなんて絶対ダメ!固定して安静に!!」と指摘されました。

病院で巻いてもらったサポーターをそのまま購入し、
日常生活用にもう1つ買い足して安静に過ごしました。

・固定をして安静に過ごす

結果的に、完全に治るのに半年ほどかかりました。
何もしなくても感じていた痛みは3ヶ月で終わりましたが、
動かすと痛みがあったため、水仕事以外はサポーターをつけ続けていました。

MRI撮影が必要だったとはいえ、最初の病院でまさかの診断。
あれが無ければもう少し早く治っていたんではないかと思ってしまいます。


●まとめ

・TFCC(三角線維軟骨複合体)は手首の軟部組織によるネットワーク構造のこと
・傷・使いすぎ・加齢・炎症などが原因
・レントゲンではなく、MRIなどの検査が必要
・治療方法は固定をして安静にする

いかがだったでしょうか?

普段から手首に負担をかける方は多いと思います。
もし違和感を感じたら、しっかりと調べてもらいましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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