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性質の話/①HSP

最近よく耳にするようになった「HSP」。
私も自分はこれだと分かったのは数年前でした。

HPSの特性を知った事で、
自分は繊細で、なおかつ他人への共感力が強い人間なんだ!
と、今はポジティブに受け止めています。

しかし判明するまでは
「自分はなんて気にしいなんだ…」と、
気に病んで1人でもんもんと悩む事も多かったです。

今回の「HPS」では、
●そもそもHSPって何?
●気付いたきっかけ
●判明するまでの悩み
●判明してからの考え方
●まとめ

をお伝えします。

⚠️ご注意⚠️
記事の内容はあくまで私の経験談です。
全ての方が当てはまるわけではなく、
ましてや私は医療関係者ではありません。
気になる症状がある場合は、専門の医療機関へご相談を!

●そもそもHSPって何?


HSPとは
「Highly Sensitive Person (ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略語で、
生まれつき視角や嗅覚、影響を受けやすい感受性が敏感な繊細な気質をもつ人のこと。

統計的には全人口の15~20%、約5人に1人が当てはまりますが、
8割はこの性質に当てはまらず、少数派の存在です。

HSPには、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。
■ D:Depth of Processing/深く処理をする
  簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
■ O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
  刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
■ E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
  他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
■ S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
  他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく

https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103.html
「サワイ健康推進課」より出典

また、

HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。

https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103.html
「サワイ健康推進課」より出典

精神的な部分だけでなく、脳の部位にも関わるもののようです。


●気付いたきっかけ


Instagramでオススメ表示された事がきっかけでした。

「あなたもこの性質!?〜HSPあるある〜」といったタイトル記事で、
「何これ、心理テスト?面白そう」と興味本位で開きました。

そしたらびっくり。
ほぼ全部当てはまるわ、共感する事も多いわで、
「私ってHPSだったんだ…」とまさに目から鱗でした。

●判明するまでの出来事

・「繊細すぎる」と周りから指摘されていた


幼い頃から五感が敏感で、
「もっと静かにして」「これクサイからいや!」と家族に言うと
「あんたって本当に繊細で面倒くさい」と指摘されていました。

当の私はというと、
逆にどうしてみんな気にしないでいられるの?
私は普通とはかけ離れたダメなやつなんだ。
と、受け入れてもらえない事に落ち込みました。

そしてそれは少しずつ、私自身の自己肯定感を下げる事に…


・大きな音やいろんな音が混じると全て騒音


とにかくダメなものの1つが「音」。
賑やかな場所は好きですが、自分の想像以上に音でダメージを受けます。

"音でダメージ"ってなかなか理解できない感覚かもしれません。

乱暴にしめられた扉、鳴り響く足音、
必要以上に大きな声、入り混じる他人の会話など。

これら全て、私自身を責めている音に感じてしまうのです。

…改めて自分でも不思議な感覚だなと思いますね。


・香水や柔軟剤、他人の匂いで体調不良になる


音と違い、強い匂いの場合は体調不良になります。
頭痛・偏頭痛・吐き気が出てきてしまい、最悪の場合は寝込みます

強い匂いとは、香水や柔軟剤、他人の体臭や口臭。
私の場合はコーヒーも該当するため、
嗅ぐどころか飲む事もできません。

今では「スメハラ(スメルハラスメント=体臭や口臭で周囲に不快と思わせる行為)」は浸透し、気にしてくれる方も増えました。

繊細なHSP達にとって、本当にありがたいです。


・他人の感情に振り回される


他人のマイナスな感情は、HSPの心を萎縮させます。
「不愉快」「不機嫌」「辛い」「悲しい」「焦り」といった感情に対して、
周りが思う以上に私たちは強く受け取ってしまうのです。

「気にしなきゃいいじゃん」とよく言われますが、
こっちだって好きで気にしてません。

カッターで切りつけられるように、精神を切り裂かれている感覚です。

実際の肉体でそんな事をされた人に対して、
「気にしなきゃ大丈夫」なんて言える人がいたらびっくりしますよね。


・旅行でリフレッシュできず余計疲れる

旅行は大好きです。
温泉や食べ歩き、観光スポットやレジャー施設、神社巡りなど
非日常感の味わえる場所は私の大好物!

ですが、音や匂い、他人の感情にプラスして
知らない場所での情報量の多さに頭の中と精神がパンクします。

おかげで帰宅して1,2週間は疲れがMAX状態で日常生活を送るハメに。
リフレッシュのつもりなのに、余計にへとへと。

旅行から帰ってきて熱を出さなかった事、実はありません…


・結果、メンタルも体力も削られる

こういった「常に感情アンテナフル稼働」状態で日々生きているため、
メンタルも体力もじわじわ削られています。

HSPだと分かるまでなんの対策も打てなかった為、
気にしいだし弱いし考えすぎで辛い」とずっと思い悩んでいました。

●判明してからの考え方

・まずは自分の苦手な部分を把握する

私の場合は、「音」「匂い」「他人の感情」「知らない場所」。
これが知れた事で「じゃあこうやって対策しようかな」と考えるようになりました。


・対策方法を考え、実施する

○音🎶
持ち運びに便利なワイヤレスイヤホンを利用。
両耳塞ぐと緊急時が不安な為、片耳だけつけて通常よりは騒音を遮断するようにしています。
音楽や推しの配信者の声に集中できるので、余計な音が入り辛くなりました。

○匂い🤧
とにかくその場を一刻も早く離れる!!これしかありません…
マスクをしても強い匂いは鼻に入ってしまいます。

公共交通機関の限られた場所であっても、
動くの恥ずかしいとかこの人傷つくかなという気持ちをグッと堪え、
「今体調不良になったら困るのは自分自身!」と言い聞かせて動きます

○他人の感情⚡️
これは今も課題のままです。
匂い同様に、「そういう人に近づかない」が一番良い方法なんですが、
なかなか簡単にはいきませんよね。

できるだけ不和にならないよう、やんわりと仲裁しています。
そしてさらにメンタルが疲弊します。
完全に空気が凍るよりはマシなんですけどね。

ただし、他人の気持ちに敏感=共感力が高いということでもあります。
他人の感情にダメージを受けがちですが、
「自分は共感力が高いんだ!」と肯定的に受け取るようにもしています。

○知らない場所🏘
寂しいですが、旅行の頻度を減らしました。
コロナ渦になった事、基本的にはインドア派だった事が幸いし、
行かなくてもストレスと感じる事はほぼありませんでした。

むしろ、自分だけ旅行へ行っても酷く疲れていたので、
「だから行かない」という選択肢をしっかり持てて嬉しかったです。


・周りに理解を求めない


この性質が少しずつ広まっているとはいえ、
このタイプではない人に理解を求めるのは難しいです。

あくまで他人は他人。
性質を伝えたところで他人はそこまで気にしていません。

望み過ぎると自分自身がより疲れてしまいます。
深呼吸して落ち着きましょう(自分にも言い聞かせています笑)

でも、少しでも理解し受け止めようとしてくれる人もいます。
そんな人に出会えたらそれはとても幸せな事です😊


・理解、対策できてもメンタルと体力は削れる


ここまで対策も含め書いてきましたが、
やってもやらんでもメンタルと体力は削れます!

ただし、自分自身への理解や対策は、
知る事もなく対策もしていなかった頃と比べて
遥かに自己肯定感は上がりました。

それだけでもメンタルと体力の削られ具合は緩やかになった気がします。


●まとめ

・HSPとは病気ではなく、感覚や感情に敏感な性質
・音や匂いだけでなく、他人の感情や環境にも左右される
・メンタルにも精神にも影響が出る
・自分自身への理解と対策は必ず行う
・HSPである自分を肯定してあげてほしい
・周りに理解を求めると、より疲れてしまう

いかがだったでしょうか?

まだまだ知らない人も多い「HSP」。
興味の出た方は、ぜひ一度「HSP 診断」と検索して試してみてくださいね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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