バトゥカル寺院で魂の感覚とつながって、涙した話
まゆこさんご一家と
最後にバリで遊んだ時のこと。
バリ6大寺院のひとつ
バトゥカル寺院にお参りに行こう〜!
たまたま近くまで行くしね、と
足を運びました。
調べてみると、
バリヒンドゥー信仰の中心にある
由緒正しい歴史深いお寺だそうで、
とても神聖な場所であり
観光地化されていないとのこと。
たまたま訪れた日・時間が
ちょうどオダランの日だったようで
お寺にはたくさんの地元の方が。
「今日セレモニーだったんだね😳!
すごく導かれてる感じがするね」
話しつつ中に入ろうとすると、
バンジャールの人から
厳しいお顔で呼び止められる。
「その子は何歳?歯は生え変わってる?」
聞くと、バトゥカル寺院は
歯が生え変わったことのない年齢の子どもは
立ち入りが禁止とのこと🤯(知らなかった…!)
もうちょっとで3歳のアンバーは
まだそんな時期ではないので、連れて入れず…。
(ちなみに、妊娠している人も
立ち入りが禁じられていました。
オダランの時だけではなく、ずっと…!
かなり厳格な寺院なのですね🪷)
フェラーリが
「2人で行っておいで!僕はアンバーを見てるよ」
まゆこはんは母親業に忙しく、
なかなか1人の時間を取れていないそう。
ましてや、お寺に大人だけで行くなんて
滅多にないこと。
(実家が福岡とジャカルタという2人の
バリでの初めての子育て。
ご両親のご協力もなく
異国の地ですごいなぁと尊敬…!)
「2人でオダランの日にお参りに来るなんて、
なんか、ものすごい流れだね…。
ここの寺院の神様は
ラトゥ・ヒャン・トゥムウって女神様を
お祀りしているんだって
水を使って植物を育てる神様だから、
成長の神様って言われてるって
ネットで読んだわ」
と、まゆこさん。
『成長』をテーマに生きている私たち🌋
(しかも爆速で🤣🏃♀️)
2人とも田んぼを見るのが大好きで
しょっちゅう あちこちの田んぼに
ピクニックに出掛けては、瞑想していました。
なんだかぴったりだなぁ…。
チャナンを持ってお参りしようとすると
バンジャール警察の方から
「外国人は
ここから先には行っちゃ駄目だよ」
「そうなんですね…!
お参りするのも駄目ですか?」
「あ、お供物を持ってきているんだね。
そしたら、お祈りして大丈夫だよ」
そう言ってもらったものの、
マンクーさんがバリ語で何かを言う。
「この場所からのお祈りだったら大丈夫だって。
代わりにお供物を預かって
神様に捧げてくるよ」
言われた場所は、
これ以上先 立ち入り禁止の看板の後ろ。
なんとも言えない、明確なこのライン。
地元の方々の一番後ろに座る。
すごく神聖な雰囲気で、
他のお寺と全然様子が違う…!
バンジャールの方のエネルギーも
他のバリの地域と全然違っている。
ウェルカム〜!って感じじゃなく、
静かで閉じているというか…
まるで日本人のようなお行儀というか。
他に対する、若干の排除感すら感じてしまう。
そうは言っても、多分
地元のバリ人と一緒に来ていたら
中に入れさせてもらえたとは思うけど、
今回は外国人の私たちだけ。
仕方のないことだ。
マンクーさん達の顔つきやエネルギーも
全然違っていて、
高貴という言葉がぴったり。
そして、携帯を触っている人がひとりもいない…!
よく見ると、インドネシア語で
携帯を触ることを禁ずる、的な看板を発見。
そんなの初めて見た…!!🤯
(普段は動画を撮っていたり
高僧だけの祈りの時間でも
携帯をぽちぽち使って待っている人が多い。
全体のお祈りの時間だけ、触るのをやめる)
若干気が引けて、そわどきする私たち。
「…もうすぐオダランの皆でのお祈りも
始まりそうだけど、どうする?
…外国人ほとんどいないし、
いても観光してるだけで 誰もお祈りしてないね。
私たち、一緒にお祈りさせてもらっても
大丈夫かなぁ?
かなり厳格なお寺だから、
私たちがご一緒すると、失礼にあたらないかな…?
とりあえず、瞑想してよっか」
2人で10分ほど瞑想。
すると、ちょうどよく高僧による祈りがスタート。
お坊さんが私たちのこともお清めしてくれる。
バリ語で
「彼女たち、お祈りするの?」
「できると思うよ、作法は知っていそう」
的なことを会話している。
みんなと一緒に祈りを捧げる。
厳かで地に根付いた神聖なエネルギーが
身体中をめぐる。
なんとも言えない、
初めて得るエネルギー。
貴重な時間を噛み締めるように
みんなと呼吸を合わせて祈る。
お祈りが終わって再び聖水で
お清めしてもらい、
祈りのビジョウ(お米を聖水につけたもの)を
第3の目や鎖骨、頭につける。
これがお祈りを終えた証だ。
バンジャール警備の方にお礼を伝えて
去ろうとすると、
なんと、全員が
お祈りが終わって地面に置いたお花を
自主的に拾ってゴミ箱に捨てている…!🤯
こ、こんな光景はじめて見た!!
普通、額にあててお祈りしたお花は
そのまま置いておくのに…!
すっかり綺麗な境内。
ここの人たちは
日本人並みの意識の高さで驚く…!
行列をつくり、みんなが外に出ていく
パレードを見送る。
その時。
バンジャールのみなさまが
なんとも言葉にできない
やわらかな笑顔を向けてくれて…!
手を振ってくれる人も
ちらほらいっしゃる。
みんなから伝わってくるエネルギーに
思わず2人、涙があふれる。
「もう、なんやろ〜〜
なんかわからんけど、泣ける〜〜😭
バリってすごい、
すごい美しい…」
そんな会話をしていると、
パレードの中に混じっていた
最年長であろう
80代くらいのおばあちゃまが歩いていらっしゃった。
私たちを見て、優しく微笑み
手を振ってくれたのです。
その瞬間、
わたしとまゆこさんの涙腺が崩壊。
自分たちでも
いったい何なのかわからないほどに、
涙が溢れる。
「うわぁあ〜〜〜ん😭」
二人して涙を止められず、
その様子を見たバリの人たちが
微笑みながらあたたかい視線をくださる。
言葉のない、そのエネルギーの交流が
また泣けて泣けて…!
(言葉がなくても、みなさんと
エネルギーでわかりあえるのが
バリのすごいなと思うところ。
日本だと、たまにあるくらいですが
たった一目の笑顔、空気で
すべてが伝わってくるのです。
ああ、この人と私は
とてもご縁深く、
その笑顔で全てを渡し合えた、と)
(38秒あたりのおばあちゃん…!)
皆さんと同じように
祈りを捧げさせてもらい
おでこや鎖骨にお祈りのお米をつけた私たち。
『受け入れてもらえた』
そのエネルギーが本当に嬉しくって…!
なにか、過去生からの
大きな物語の一つが完結したような、
昇華されたような、
そんな感覚になりました。
この土地、神様、みなさま、
そしておばあちゃんと
とても深いご縁があり、
今日という瞬間を経験することができた。
外国人という立場でバリにきて
私たちなりの関わり方をさせていただき、
2人で成長し、魂の望みを叶えて
日々を送る中で、
ここにやってこれたこと。
バリの文化やお祈りなどを学び、
外国人のわたしたちだけでも
心のこめて捧げられるようになっていること。
「いつか、ここでもう一度逢おうね」
そんな大切な約束を果たしたのだと思います。
今日という体験は、
バリの人たちと一緒に来て
するりと中に混ぜていただくのとは
全く違うものでした。
***
その後、ふわっと浮かんだ記憶は
この地域の皆さんと何かを守るために
大切な戦いをしていたけれど
敗れてしまい、散り散りになり、
失ったこと。
いつか絶対に再建する、
祈りをつなぐと 誓っていたこと。
輪廻転生を繰り返しながら
今、わたしたちは日本人として生まれ
自分たちの目の前にひろがる人生を
大切に生きていること。
それぞれの魂が
体験するべき経験をさまざまな時代・国で
積んできたこと。
そして、再び平和を取り戻した
この地で再会し、祈りを捧げられた。
そのように感じられました。
(バリでは何故か
バリを開拓したという一族・
ブンデサマニックマス…
戦士であり、賢者であり、僧侶であり
魔法を使いこなしていたという
一族の方々とばかり
深いご縁をいただいていました。
家のお隣の大きなお寺も
ブンデサマニックマスのお寺なのです。
一族に生まれたことが
わたしもまゆこさんも あったのかもですね🤲)
おばあちゃんは
私たちにとって
本当に大切な『どなたか』だったのだろうな。
その後も思い出すだけで
私もまゆこさんも泣けるという。いまも🤣笑
ほんとうにありがたく、
この日を迎えられたことが
人生の祝福であり、
胸を張れるという
特別な体験でした。
生きるって、うれしい🌈
そんな時間をくれた
フェラーリ、アンバーにも
心から感謝🌈
ありがとうございました…!
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