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姉が大人になった話

 僕には2歳年上の、この春から社会人として働き始めた姉がいます。明るい性格で僕から見たらかなり破天荒な人間なのですが、この間ひさしぶりに再会したときに、なんとなく違和感というか、性格変わった?と聞きたくなるような感覚に襲われました。

 昔(高校生くらいまで)の姉は、僕と仲が悪かったわけではないですが、僕が話しかけても空返事をしたり、軽くあしらわれるような扱いをされることが多かったです。特に重要な話を普段からしているわけではないので、そんなに問題は無かったのですが、そんな対応をずっとされると、「なんやこいつ」とちょくちょく思っていました。それで僕がちょっとムッとしても、平然としてご飯を頬張る。全く気にとめない。でもなんか憎めない。そんな性格の人間だと僕は感じていました。でも、だからこそ、姉は僕に全く忖度してこないことが分かっていたので、話してくる内容に嘘がないことや、それでもたまに共感してくれるとことなどが良いところなんだろうな、とも同時に思っていました。あとは、朝に弱くて寝起きが悪いことや、ご飯を食べるのがゆっくりなところも僕の中での姉の人物像です。

 逆に僕は、破天荒な姉と違ってかなり慎重派で周りのことが気なってしまう性格です。(それは今も昔も変わってないです) なので、人と話をする時は相手が話を聞いてどう感じるか、どう話せば上手く伝わるかとかを、めちゃくちゃ考えながら喋るタイプです。相づちの打ち方やリアクションも然りです。ただ、周りのことが気になりすぎてしんどくなってしまうこともあるので、どっちの方が良いという話ではないです。(この話はまた今度書きたいと思っています、、、) 

 あとは、姉は運動も勉強も僕よりもよく出来て、姉と比べられてよく親におまえも頑張れと言われたものです。。。同じ部活で活動しても、姉は優勝、僕は予選落ちみたいな事ばかりで、姉と肩を並べることはないと思っていました。

 まあこんな感じで正反対の性格の姉弟でしたが、年が近いことや、姉が軽い感じで接してくることもあり、ほとんど友達のような存在で、年上ということを意識することは、年を重ねる毎にどんどん減っていっていました。特に、僕が大学に上がってから(2年前のことです) は、二人でカラオケに行ったり、親のプレゼントを一緒に買いに行ったり、本当に同じ目線で話せる相手になっていました。同じ大学生で、対等に話が出来る環境をうれしくも思っていました。やっと姉と肩を並べて話すことが出来るようになったと。

そんな姉が、就職をしました。

 2歳年上なので、当然高校に入学するのも、大学に入学するのも2年早いので、先に就職することもいつも通りで、今までと何も変わらないと思っていました。なので姉の就職が決まったときも、すごいなとは思いつつも、まあ今までと何も変わらんだろうと思っていました。ですが、やっぱり学生と社会人の差は、今までの比べものになりませんでした。最初に言っていた、ひさしぶりに再会したときの違和感は、その環境の違いから来るものだと思います。

 最初に感じた姉の変化は、物腰が柔らかくなったということです。昔だったら軽くあしらわれるような発言をしても、一旦受け止めてくれるようになりました。言葉のキャッチボールがしやすくなったというか、話しやすくなったというか。そんな感じです。あと、すごく自立したなと思います。弟のくせに上から目線な表現になってしまいますが、朝はさっと起きてくるし、一人暮らしを始めてから、自炊をして作り置きまで作っているそうです。マジでびっくりしました。マジで。前までの姉からは想像も付かないような生活をどうやらしているようです。環境は人を変えると言いますが、本当にそうなんだなと、このとき感じました。

 こんな感じで、また少し遠いところに行ってしまった姉ですが、家族の関係性が変わることはありません。これからもどうぞよろしく。姉。

 ここまで姉が社会人になって変わった話をしましたが、僕自身も、来年に就活を控えている年齢です。学生と社会人の違いを目の当たりにして、社会の厳しさというか、頑張らないといけないという気持ちを感じています。こう思えるのも、近くに先を走ってくれる存在がいるからなので、姉には感謝をしつつ、ありがたくこの環境で参考にさせてもらいながら、これからも姉を追いかけたいと思います。まあ、いつかは超えてやるつもりなんですけど!

僕も大人になれるように、ぼちぼち頑張ってきたいと思います。

めちゃくちゃ身内ネタでした。最後まで読んでいただきありがとうございます。


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