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情熱大陸に出演する中野正貴という写真家についての話

以前に、私は有名な写真家を知らないし写真もほとんど見たことがない、という記事を書きました。

そんなわけなので当然?写真集等もほぼ持ってないに等しいのですが…
ある一冊の写真集だけはとても大事にしています。

それが中野正貴氏による写真集
【TOKYO NOBODY】
です。

人が一人も写っていない東京の街の風景写真集

という一風変わったものです。

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この本に初めて出会ったのは学生の頃、タワーレコードに並んでいたものをたまたま立ち読みした時でした。
その時目にした、このある種異質とも呼べる風景に私は魅了されその心に深く刻まれたのです。

とは言え当時お金も無く、買うまでには至らなかったし作者もタイトルも忘れていたくらいなのですが…。
ただずっと頭に残っていて、いつかまた見たいと思っていました。

そこから時は流れ、数年前にようやく自分の手に出来たのです。
これもひとえにインターネットが発達したから。
文明の進歩に感謝するほかありません。

今考えると、当時目にした時は阪神大震災を体感して数年後。
その時期に【大都会に人のいない景色】を見たことがもしかしたら今の自分の写真に多大なる影響を与えているのでは?と思う次第です。

この辺の意識については過去の記事をご参照頂ければと思います。


動かない被写体の『時』を切り取るということ

今でこそ機械や技術が発達し、アマチュアでさえ写真に写る人物を消去したりが出来るようになりました。
しかし、当然写真集が発刊された時期には出来なかったはず(多分)

つまり、本当に人がいなくなる時期を見計らい、さらにはその時期に延々シャッターチャンスを待ち続けて撮ったということになります。

情熱と根気と、そして執念とまで呼べる狂気の詰まった珠玉の一冊。
そんなイメージを持っていたし、実際手にしてからもそれは変わりませんでした。

風景だからただシャッターを押せばいいのではなく、ただジッと見据え意識を張り巡らせて刹那を切り取る…。
写真の腕やセンスは別として、知らず知らず今自分がやっていることと非常に似通っている気がしています。

そんな中野正貴氏ですが、私は正直どんな方でどんな経歴があるだとかは全く知りません。
本当に写真だけを見て惹かれたのです。

しかしその中野正貴氏が今夜の情熱大陸で取り上げられるそうです。

実はこの情報を教えてくれたのは妻。
朝起きると「今日の情報大陸、写真家って書いてるし好きそうな感じだったから一応録っておいたよ」と。

そして番組概要を見てみるとそこには氏の名前。
実は名前だけ見てすぐ気が付いたわけではないのですが、『誰も見ぬ東京』のワードにピンときて慌てて写真集をチェック。

すると…ビンゴ、という訳でした。

全てが『たまたま』ではあるのになぜだか一つの線として繋がっていく感じ。

もし気になれば皆さんも見てみてほしいと思います。
私自身もとても楽しみです(今日見れるか分かりませんが)

これを見ることでまた自分の写真や、撮影に対する意識が変わったり深まったりする…。
そんな風になれば面白いな、と考えています。

最後に今までに撮った風景写真を何枚か載せておきます。

ルーツはきっと中野正貴氏、の写真達を。

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読んで下さりありがとうございます。





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