見出し画像

未来に紡いでいきたい想い

「人生山あり、谷あり」と言いますが、決して一筋縄にはいかない日々があり、それらが積もりに積もっての今。人に聞かれる事がなければ、掘り返される事もなくきっと埋まったまま。そんな過去の記憶やこれまでの日々の堆積を、この度未来へのメッセージとしてYoutubeシリーズ【ボクらの未知】で紹介していただきました。幼少期から今に至るまでを、対談形式で深掘りしてもらっています。

動画のリンクはこちら

理解されづらい、ニッチな人生軸

「これまで何をしてきたか」「今何をしているのか」「これから何をしていくのか」日々の生活を過ごしていると、なかなか過去、現在、未来の三つの軸を客観的に見つめる事もなく時間が過ぎ去ってしまう事は多いと感じています。私もその一人でした。

特に私の場合、気付けばどうやらニッチなキャリアを歩んできてしまったらしく、言語化するにも一苦労。というのも、やってきた事やその際の判断軸がまだ世の中では一般的ではないため、そもそもそれらを説明する用語がなかったり、認知されていない事も多いからです。言語化しにくいコンテンツを、客観的に上手く噛み砕き、しかも英語字幕も付けて動画にまとめてもらえた事は本当に有り難い事でした。

現在通っている海外の大学院のクラスメイト、海外の友人、はたまた家族にまで私がやってきた事、日頃思っている事などを上手く伝える事ができ、より周りから理解されていると思える事はこの上ない喜びです。この動画がもたらしたインパクトは想像以上でした。なぜなら、私が日頃「普通」だと思っていた事が言語化された事により、それが実は「ユニーク」で誰かにとっては意味ある新しい視点である事を知れたからです。(自分だけでは分からない客観的な視点を得られた事で、それに気付けました。)

人生のターニングポイント

誰にもまだ知られていない可能性を秘めた会社や人、それらにポテンシャルを多く感じて磨いていく事が大好きで、その中の一つがShopifyでした。そこに至るまでも、正直波瀾万丈な人生を歩んできた事は間違いないのですが、確実に私を一回りも二回りも大きく成長させてくれて、世界を普遍的に見渡す事ができる高い視座をもたらしてくれたのは日本第一号社員として従事したShopifyでの2年間があったからです。まだ20代前半だった私に可能性を見出し、何歳かも気にしないまま登用してくれた当時のShopifyグローバル統括の上司には本当に感謝しています。

Shopifyのカナダ本社での研修を終えてすぐの2017年5月

肩書きや所属先ではない、本質

そんな機会に恵まれたのもきっと「会社の肩書きや所属先、そんなものに頼らなくとも自分の名前で生きていく」そう誓った18歳での決意があったからかもしれません。その後、所属先を持たない活動を始めた26歳、社会に出てからはとにかく反抗期で「”オトナ”になるってこんな事だったんだっけ?」と思っていた27歳を過ごしてきて、会社の肩書きや所属先の名前に頼った自己紹介を抜きにした時に、何が残るのかという事を長らく考えてきました。

今回の対談動画【ボクらの未知】を主宰している金田謙太(けんた)さんは、私が長い事考えてきた物事の本質に深い理解があり、そこから見えてきた課題感をどう世の中に反映していくか、そんな話が出来る友人の一人です。

Youtubeでの対談を始めた理由は、たくさんの子どもたち、学生の方々に楽しく働く大人の存在を伝える事で、働く事の楽しさや生きていく事のワクワクを伝えたい。思っている以上に世界は大きく、生き方の多様性を知ってほしい。そんな想いからだったそうです。(対談を始めた理由についての動画はこちら)

人溢れる東京で

お互いにほぼ同じタイミングで東京に引っ越してきたらしいのですが、私の東京の5年半の生活の終盤に差し掛かろうとした時に、共通の友人をきっかけに知り合いました。正直出会った時にはここまで仲良くなるとは思っておらず、当時の私はアメリカに移り住む事で頭がいっぱいでした。(その年はShopifyを離れた年で、アジア周遊をしたり、アメリカ周遊をしたりで、一年の半分以上を海外で過ごし、一刻も早くまた海外に行く事しか考えていませんでした。日本でタラタラしてる場合じゃなーい!と。笑) 

2016年に私が大阪から移り住んできて、スタートアップの世界にのめり込んでいき、意識する事なく自然とスタートアップや起業している友人が周りに増えていきました。彼の前職であるDeNAで働いている同世代の友人も当時連(つる)んでいた界隈にいたので、お互いきっと近しい界隈にいたのだと思うのですが、特に会う事はなく。笑 「共通の友達は沢山いるのに、今までよく繋がらなかったよね!」と、もはや感動するレベルです。(ただ今回の場合、後からよく見てみると、なぜか会ってないのにFacebookだけいつからか友達でした。笑 あるある)

立ち止まる事で変わっていった景色

コロナになる前はノンストップで駆け回っていたのですが、2020年初頭からは予定していた計画も全て白紙になり、一から人生設計し直す事となりました。ふと立ち止まった際に改めて謙太さんと繋がる事があり、よくよく話してみると何やら仕事の話、教育、デザイン、自然、観光、建築、ブランド、ファッションを、海外の感覚を持って幅広く対話ができる人だという事が発覚。しっかり話をする場を持てたからこそ見えてくる事もあり、立ち止まって出会い直せて良かったと思う人の一人でした。

広尾、白金の街歩き。昔ながらの洋食レストランのハチロー、とても美味です。星野源さんも通うお店なのだとか…この辺りのお店はどこも趣深くて、東京の中でも好きなエリアです。

楽しくなって、一緒に街歩きしつつ探索したり、他の友人を交えては様々な角度から色んな事を語り合い、そこから見えてきた人生観や得られた新しい価値観も多くありました。仕事も年齢もバックグラウンドも国籍も、全部ごちゃ混ぜの私の友人たちの中にポーンと放り込んでしまう事もしばしばありましたが 笑 それでもみんなと仲良く接してくれて、英語でも日本語でも大丈夫な環境は私にとっても心地よかったです。安心して誰にでも紹介できるというような存在でしょうか。

Shopifyの元チームメイトとのランチにて

You、Youtube出ちゃいなよ

これまでもこれからも、個人的には私より彼のほうが深掘るネタ満載(以下参照)ではないかと思っているのですが、そんな人から「相当ユニーク認定」されてしまったので 笑、それなら出演してみようかという事で今回の動画にひょっこり登場する事になりました。全然ひょっこりではないけど。笑

愉快なエピソード例
「木が好き」だと話してたかと思ったら、「アンティークの家具の買いたいねん」と興味が移りゆき、いつからか、ファッションについての熱を語るようになっていました。ほんで、単に貸してもらってただけだと思ってた本は「それ、あげたんやで」と実は贈り物だったと判明。どおりで、何回か読まれたとは思えないくらい綺麗な本だった訳です。「え、貸してくれてた訳じゃなかったんかーい!」とすこぶる一人で驚愕していたのですが、クールにその場では乗り切りました。「え、そうだったの?」と。いやはや、「ほい、これ」となかなかカジュアルに手渡されたもので、贈り物だったとは誠に予期せぬ事態。下手すると気付かずに一生借りパクしてるんじゃないか、という罪悪感を抱えて過ごすところでした。笑 

現在留学をしているイタリアには荷造りの関係で持ってこれずでしたが、本の中の素敵な言葉は写真に収めてポータブル化しました。とやかく言いつつも、イタリアでビジネスや経営に加えて、ラグジュアリーとデザインを学んでいる私にとって、とても価値ある内容だった事は言うまでもなく。もらった本は、ある兄弟が創業された素敵なファッションブランドについてのものでした。価値観や生き方、概念というか、思考というか。そういうプレゼントは嬉しいですね。

去年のあの状況下、立ち止まる事がなければおそらくお互いに去年日本から飛び出していたので、きっとここまで仲良くなる事もなく、今私がイタリアでラグジュアリーやデザインを学ぶ事もなかったのかもしれません。それくらい出会ってからこれまでの対話の中で、人生を俯瞰してみたり、思想や生き方、大きな刺激と影響をもらいました。それらは全て今に繋がっていて、とても感謝しています。

イノウエブラザーズ✊の生き方が記された本

これからの日本の未来に託すもの

私たちの共通の関心は「教育」であり、この動画を通して、日本と海外での経験を通して得られた考え、多様な生き方取捨選択の軌跡を伝えていく事が、誰かのこれからを照らす道筋に繋がればと考えています。お互いが北海道と福岡という東京ではない出身という事で、都心部に住んでいない地方の学生やこれからの世代、海外へのアクセスやロールモデルの幅が限られている人たちには、より一層届けていきたいストーリーが詰まっています。

動画での発信を通して、声なき人の代弁者になったり、人と少し違う事や、日本と海外のアイデンティティの狭間で苦労をしている人がいたら、全力で肯定して守っていく事、これには大きな意義を感じています。それは私の実体験から思う事でもあり、同じ日本人の中に多様性を見い出す事こそが、本当の意味での多様性への一歩ではないかと考えているからです。大多数から逸れたり、少数派でユニークな立場でいる事には苦労が付き物ですが、いつの時代も異端児と呼ばれた人たちが革命を作ってきた事を忘れてはなりません。これからの未来を担う人たちが、もっと大胆でダイナミックに夢を描いていけるように。どこかの誰かに任せっきりなのではなく、「私たち」が未来を創り上げていくのだという感覚をこれからの世代に手渡していきたいです。

言語化しにくい私の人生を上手くまとめてくれて、英語字幕で海外の友達にも届けようと動いてくれた粋な計らいに感謝。動画もモノづくりの一つで、細かくこだわってくれているなぁと思うのですが、個人的には、私が生まれたバージニア州を地図付きでひっそり紹介してくれてるところが気に入ってます。笑 ぜひチェックしてみてください。

私たちの世代から「Change」を起こすべく、世界のどこにいてもPartner in crimeな仲間たちとオモシロい仕掛け作り、今後も色々と企んでいきたいと思います。

InstagramTwitterではイタリアでの留学生活を発信しています。お気軽にフォローください。

Ciao!

上野チェルシー有彩
コミュニケーションデザイン/ パブリックスピーカー
アメリカ生まれ福岡育ち。Shopify日本第一号社員など、海外Tech企業(Noom、StockX) の日本立上げに従事。その後、フリーで国内外の新規事業立ち上げ、Eコマース事業の開発支援、次世代向けの教育事業や女性のエンパワメント活動、地域創生と絡めたPR支援などを行う。異なる業界を越境する「繋ぎ人」として、人、情報、アイデアを交差させ、新しい意味や価値を創出していく事が生き甲斐。現在はイタリアにて、アートやデザイン、建築、都市開発を学んでいます。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?