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New school シェフ。

怪我をして暇ができたので以前に書きかけていた分を書いてます。
20年くらい前のレストランのシェフといえば、怖くていつも怒っていて、キッチン内ではいじめぎりぎりな発言なんかも横行してしまうイメージでしたが、この十年でそういったタイプのシェフは随分減ってきました。そんな人の下では、誰も働きたくないですよね。
特にコロナ以降、バンクーバーのレストラン業界の職場環境はめざましく変化していっています。給料面ではまだまだ一般的にラインクック(役職がない調理ラインで働く人たち)の給料が低いお店が多いけれど、人間関係が良い職場が増えてきているように思います。
自分も上に立つ立場になって、締めるところは締めてなるべく意味のないストレスの少ない職場環境を作ろうと心がけています。
現職場はキッチンもフロントで働いている人も驚くくらいに誰も不機嫌な人がいない。
サービス中のミステイクは忙しいから起こりうるのですが、そこにストレスやら不満を感じても自分が損するだけだなということにも気がつきました。
しかしミステイクはミステイクなので、現職場では営業後にミーテイングをして話し合う機会が設けられてあります。そのミーテイングで何かしら改善したら良いと思うことを提案する時もあります。

昔のレストランはそういう仕事の仕方をしているお店はなかったようにおもいます。ミステイクをすれば苛つかれ、何か改善してほしくても話す機会がなくそれで終わって次の進歩はない。

一方、仕事の後に話し合う機会があると、分からなかった部分を質問したり改善点を知ることができるのでこの15分くらいのミーテイングは、とても有意義なのです。

キッチンで仕事をするということは料理だけでなく、コミュニケーションだなあ、とつくづく思います。


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