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🧀性を少し語ろうよ(gay/writer)🍆 『ゲイ』『性のこと』についてのコラムを…

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🧀性を少し語ろうよ(gay/writer)🍆 『ゲイ』『性のこと』についてのコラムを死ぬまで更新する予定

最近の記事

夢中でしゃぶった出張の朝

今から6〜7年前のこと。あれは、まだ僕が前の前の会社に勤めていた頃。本社のある東京へ、頻繁に出張があった。当時僕には恋人がいて、普段はそれなりに楽しく、おとなしく過ごしていたけど、出張中くらいエッチなことを楽しみたいという気持ちがムクムクと膨らんで、ツイッターでいつも見ていた好きなエロ垢さんにDMを送った。 お互いの仕事の都合もあり、なんとか捻出できた時間は早朝の2時間ほどだけ。相手はほぼ始発に乗って僕が泊まっているホテルの方に向かってくれた。ホテルの同じフロアの別部屋には

    • セフレ作りは難しい

      セフレを1人から2人へ!倍増キャンペーンを、コツコツ続けている。30代の健全なゲイ男性なら、誰でもセフレの2人や3人くらいいるものだと思っていて(え?そんなことないの?)、1ヶ月に1回ほど訪れる『セックスしたい期』に、気軽に連絡を取って愛し合える相手が、もう1人だけほしい!多くは望まない!もう1人だけ!と思っていた。それだけなのに、これがなかなか難しい。 今、定期的に会っている唯一のセフレは、毎回ラブホで3〜4時間かけてがっつりセックスをするという感じなので、もう1人はもう

      • 10分間の甘いキスだけ

        マッチングアプリを使っている生活は、マッチングアプリを使っていない生活と比べて、かなり色々なことが起きる。もちろんいいこともあれば、心がモヤモヤすることもある。たぶん危ないこともあるかもしれない。でも何もないよりずっとおもしろい。 年上の40代の男性と会った。アプリで連絡をもらい、数日後に待ち合わせてご飯を食べに行った。大抵アプリの写真は盛れているものだから、がっかりする前提で待ち合わせに向かうようにしているんだけど、この人は逆で、写真より実物の方が印象がかなり良かった。

        • セックスすると冷める?

          『男は一回セックスをすると冷たくなる』みたいなことを言う人がいるけど、 僕はその反対で、一回セックスをすると、すっかり本気になってしまう傾向がある。 SNSを通じて数年前からやり取りをしていた台湾人の友達と、流行病が明けてやっと初対面を果たすことができた。 前から彼は僕のことがとても好みだと言ってくれていた。 僕が彼の住んでいる場所の近くに行く用事があったので、 声をかけたら「会いにいく」と言ってくれて、一日一緒に観光をすることにした。 初めて会う彼は写真で見るよりも魅力

        夢中でしゃぶった出張の朝

          740日ぶりのセックス

          『セックスするのは久しぶりです』と言うとき、この『久しぶり』が示す期間は、人によってかなりの幅がある。僕も数日前に『久しぶり』にセックスをしたが、ここで言う『久しぶり』は、本当に『久しぶり』で、実に740日ぶりのセックスだった。 あれは2年前の年末のこと。ゲイのツイッター裏アカに、「やり納め」「殿納め」「姫納め」などの不思議な用語が並ぶ頃。僕は、そのツイッター裏アカを通じて通じて知り合った人と、大晦日の前日にその年最後のセックスをした。彼と会うのは4回目だった。 最初に会

          740日ぶりのセックス

          好きじゃない恋人とのセックス

          19歳の時に初めて彼氏ができて、6年弱くらいその人と一緒に過ごした。相手の浮気が原因で別れた時は、人生の真ん中の大きな軸を失ったような感覚だった。 それからの数年間は、喪失感を埋めるためだけに恋愛をした。年上、年下、スポーツ系、インテリ系、イカニモ系など、ありとあらゆるタイプの相手と1年周期くらいで付き合って別れてを繰り返した。 その時々で付き合っている相手のことを好きだと思っていたし大切にしたいという気持ちもあった。でも今思い返すと僕は少しも相手のことを好きじゃなかった

          好きじゃない恋人とのセックス

          ゲイと恥

          30代半ばの僕は、自分がゲイだということを、一部の友人にはカミングアウトしているものの、家族や職場などでは公表していないし、するつもりもあまりない。それは自分の中に『ゲイは恥ずかしいこと』という気持ちがあるからだと、最近強く思うようになった。 20代前半の子達が、自分の身分を公表した上で、セクシャリティーのことや、パートナーとのことを公表しているのをSNSで見かけると、心の底から羨ましく思う。二人の記念日をレストランでお祝いし、店のスタッフに撮ってもらったであろう写真をSN

          ゲイと恥

          好みの男性に下半身を触られた際の最適解

          数年前にアプリで知り合った年上の男性がいる。たしか10個くらい年上で、大きく分類して仕事が同業ということがきっかけで仲良くなった。 1ヶ月に何度か食事に行ってカフェで夜中までお茶をして車で家まで送ってもらうデートをした。出会って数ヶ月後には一緒に日帰り温泉にも行った。 たぶんお互いにイケることはイケるんだけど、積極的にアクションを起こすほど情熱的な感情にはなっていなくて、彼がそれくらいの気持ちだということがなんとなく分かるし、僕がそんな風に思っていることも彼に伝わっている

          好みの男性に下半身を触られた際の最適解

          それでもやりたいセックスを

          僕がネットエロ動画の見過ぎなのか、それとも実際にゲイの皆さんがそうなのかは分かりませんが、この世界には不特定多数のお相手と奔放にセックスを楽しんでいらっしゃる方が大勢いる。お盛んな彼らを見ていると、性病なんてものはもしかして都市伝説なのではないかとすら思えてくる。 僕は年に数回しかセックスをしない。それでも過去に2回性病の恐怖に怯えた経験がある。 最初の1回は性病と言っていいのかどうか微妙だが、毛ジラミだった。7〜8年前だろうか。ツイッターで知り合って数回セックスをした相

          それでもやりたいセックスを

          インスタDMはエロい

           最近、ムラムラした時、迷わずインスタグラムのアイコンをタップしている自分に気付いた。  ゲイの皆さん、インスタのDM機能を活用していますか?ゲイのコミュニケーションツールとしては、いまだにツイッターが一般的な支持を得ている気がします。確かに規制が緩いツイッターは、直接的なエロ画像やエロ動画の宝庫で、それはまあ十分エロいんだけど、インスタDMを活用することで、傍観者ではない血の通ったエロを体験することができます。ツイッターにもDM機能はあり、気になる人とエロDMを楽しんでい

          インスタDMはエロい

          セックスの最中、侮辱してほしいと彼は言った

          数年前、東アジアの某国の方とSNSを通じて知り合い、その後カクカクシカジカでセックスをすることになった。僕なんかが相手にしてもらえるなんて…と思ってしまうくらい、相手は顔もかっこよく、運動でバランス良く筋肉のついた体が本当にきれいで、これはラッキーな展開になった!と僕は心底喜んだ。 セックスが始まると、彼は最初は少し照れながら、そしてだんだん直接的に自身の性癖を僕に伝えてきた。彼の希望は『セックスの間中、差別的な言葉をかけ続けてほしい』ということだった。 日本がどれほど文

          セックスの最中、侮辱してほしいと彼は言った

          国際ロマンス詐欺れそう

          地球の裏側に住む大学生の男の子から、ちょっと尋常じゃない量の連絡をもらうようになってしまった。 インスタで結構前からコメントをくれていたのだが、ふとした時に本人のプロフィールを見にいくと、割とかわいらしい顔をしていたので、フォローを返し、たまにストーリーの反応からDMのやり取りなどをするようになった。 もちろん僕は彼と恋人になるつもりなど全くなく、かわいいしちょっといい感じの連絡をしながら友達になれればいいかなくらいの軽い気持ちだったのだが、彼はどんどん僕に胸焼けするほど

          国際ロマンス詐欺れそう

          地味なパンツをエロいパンツに履き替えて

          数年ぶりにパンツを買った。 ネットでちょっと好きなデザインのパンツを見つけたのだ。セクシーすぎず、デザインも奇抜すぎず、ボクサーよりもやや三角形で、色は白と薄いカーキの2枚。 派手なパンツを履くことを好むゲイは多い。僕の元彼にもパンツ収集癖のある男が多かった。そんな中で僕は、下着が地味なことにある種のアイデンティティを感じていた。 持っているパンツはほぼユニクロと無印で、無難なグレーや紺のボクサーパンツばかりだ。腰ゴムの締め付けが腰痛に悪いと聞いてからは、ちょっと大きめ

          地味なパンツをエロいパンツに履き替えて

          僕は裸を見られたい

          インスタで顔出しをしていると、大した顔をしてるわけでもない僕のような人間にも、ファンのように日々メッセージやリプを飛ばしてくれる方々が現れる。たまに若干肌を露出した写真なんかをストーリーに載せてみると、やっぱり物凄く反応が良い。 もっとください!もっとください!というファンからの熱い通知が鳴り響く携帯を置いてシャワーを浴びていると、自分があたかもものすごくセクシーで性的魅力に満ち溢れた男性であるかような錯覚に陥り、ボディーソープを体に滑らせる手にもしっとりと気分が出てくる。

          僕は裸を見られたい

          片想いの元同僚の部屋でやった秘密の事

          あなたには墓場まで持っていく秘密がありますか? 僕にも秘密はたくさんあるが、どこかの方面の誰かしらと共有していることが多い。家族、友達、恋人、あるいは見ず知らずの人間、行きずりの男。誰かに対しては秘密でも、誰かにはそっと打ち明けると気持ちが軽くなったりするものだ。 それでも、本当に誰にも言えない、墓場まで持っていこうと思っていた秘密がある。親友にも話せないし、行きずりの男にも知られたくはない。けどここでなら、この秘密を共有できる気がして、書いてみることにした。 次に生ま

          片想いの元同僚の部屋でやった秘密の事

          男同士サランラップ越しにキスをした

          大人になってから、ああ…そういえばあの人って…変質者だったのか…と思い当たった幼い頃の記憶がある。 小学1年生の頃、近所の公園で友達と二人で遊んでいた時、大学生くらいの年齢に見える男から声を掛けられた。「ねぇ君たちキスしたことある?」僕たちはケラケラと笑いながら「ないよ!」と答えた。すると「じゃあ今二人でキスしてみてよ」と言われ、僕たちは「えぇ〜!嫌だよ!僕たち二人とも男だよ!」と笑った。 それから彼は頻繁に公園にやってくるようになり、僕たちはすぐに彼に懐いた。お菓子をく

          男同士サランラップ越しにキスをした