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【登坂アナ】元NHKアナウンサーから就活アドバイスいただきました!

登坂さんのインタビューも今回が最終回。

学生時代、就活、NHK時代、フリーランス後、登坂さんのこれまでのキャリアについて語っていただきました。

ラストは、登坂さんのこの先のキャリア、そして大学生へのアドバイスを伺いました!

マスコミ、アナウンサーを目指す方は特に必見です!


ーーキャリアに悩む学生へ伝えたいことはありますか?

最近のキャリア観というものを考えた時、僕が社会に出た26~7年前から様変わりしていると思いますし、どんどん環境も整ってきて、学生の立場は良くなっていると思います。

例えば、キャリアプランです。昔は1つの会社で勤め上げることが主流でした。いわゆる年功序列と終身雇用ですね。

でも今は、自分のライフプランやキャリアプランに併せながら働く場所を変えていく。


そんな少し前では考えられなかったことを普通に考えて"いい"時代になってきました。

そんな考え方を、大企業も含めて、世の中全体が理解してきたんですね。自分のキャリアを自分でどう切り拓いていくか、そんな本来当たり前のことを、今はようやく誰もが普通のことだと思ってスタートすることができる。

それが、今の大学生の皆さんなんじゃないかなと思います。


ーー人生と仕事

最終的に肝心なことは、仕事や活動に、自分なりの価値観や信念、軸を持っているかどうかだと思います。

自分の人生は自分にしか背負えないものだと思います。

仕事に対して、自分の中での価値を見出して、大事にして、キャリアを作っていってほしい。

下手に固定観念を持たず、自分の人生の未来を作っていって欲しいなと思います。


ーー将来アナウンサーを目指している人にアドバイスをお願いします。

僕の意見はこれまでの経緯から全く参考にならなそうですが(笑)

今になって分かることを僭越ながらお話ししますと、アナウンサーを目指そうとしてる人たちは、テレビを見ることからまず始めてみてください。

アナウンサーも色々なスタイルがありますが、テレビ局のアナウンサーを目指すというなら、まずはテレビを見てください。それがそのテレビ局を知るのに一番速いですし、一番堅実です。

何せテレビさえあれば無料で観られますからね(笑)

この世界に身を置くと、それまでの人生でどれだけテレビを見てきたのか、どれだけテレビを好きでいたのかということが、その人の仕事の成果に直結します。

実体験に基づいた知識の差が、企画のアイデアひとつ取っても、番組への向き合い方ひとつ取っても、如実に顕われてくると感じます。

色んな番組を色んな角度からたくさん見てほしい。

今ならサブスクも充実していますよね。時間に捉われないサブスクを活用するのも非常に有益かと思います。

それから、自分自身の視野を広げてほしいなと思います。それは就職活動に忙殺されるのではなく、利用する気持ちで臨むということです。

僕の経験から言えるのは、色々な会社を業界ごとに分けて比べてみる。

大きい企業から中小企業まで。自分の興味が赴くままに、企業が出している企業情報の先にあるものを深く掘って探ってみるんです。

今は情報過多の時代です。

昔は与えられた情報誌や企業訪問など制限されたものからしか得られるものはありませんでしたが、インターネットで調べようと思えば膨大な量の企業情報が得られることでしょう。

多種多様な会社を深く掘ってみることで、その全貌を見つける作業をする。当然いくら情報に溢れているとはいえ、企業の全貌など把握出来たりはしないのですが。

最後は、やはり世の中の出来事に関心を持つことですかね。

情報はニュースやインターネット上に溢れている時代です。その膨大な情報の中から、玉石混交の中から、本当の情報をきちんと見極める力が求められています。

見極める一番簡単な方法は比較することです。もっとも比較することが即ち真実に辿り着くことには直結しませんが、情報の取捨選択という点においては非常に有効な手段です。

同じニュースでもメディアによって色々な伝え方をしています。その視点や違いを比べることで情報の輪郭というものがぼんやりと見えてくるはずです。

何も見えない情報は捨ててしまいましょう。何度か取捨選択を繰り返して、残った情報を組み合わせることで、事実が近付くと僕は考えています。

何よりメディア業界を目指すのであれば、そこから何が真実なのか、何が真実に近いことなのかという視点と好奇心を常に持ってアプローチをしてみてください。

やることもたくさん、考えることもたくさんですが、ひとつずつ向き合って、後悔が残らないように頑張ってください!

どこかでまたご一緒出来たらこんなに嬉しいことはありません。

*本記事は探究ゼミが実際にインタビューした内容に基づいています:)


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