【詩】こみ上げた物は過ぎ去る
こみあげる
過ぎ去る
こみあげる、湧き出る。
過ぎ去る、無くなる。
地球以外の生物は全宇宙にもいないんだって。
この生命体がいる地球で人間がいるなんて奇跡以上のことらしい。
それを実感できないのは仕方がない、それ以外ないのだから。
人間その環境以外を想像したり、するのは、どうも苦手らしい。
私も苦手だし限りない考えのおかげで影も踏めない。
湧き出る。
ジャズ・ピアノを聴いている今、果てしないことは思うまい。
それを自由に聴いている今を満足に思うか、そのピアノとは違う名前のついている同じ楽器をひいている音に堪能している別世界の誰かがいるのかを調べることが有意義なのか。
誰も答えを持っていない。
でも、こみ上げるんだ。この私じゃない私が、私を憂いているような気がするんだ。
私の中には私ではない何かが存在していてそれが私に指令を出している。
オーボエが鳴り出した、iPad。
私の両手にパワーをもたらしてくれるのはなんだろう。
そう、今聴いてる、オーボエにその音はオーボエだよと指令を出している私の中の違う私は、それがあたかも、iPadから聞こえているような状態を醸し出しているだけなのかもしれない。
つまり、すべては作れそうで作れないように見せかけようとしている違う何かが為せる技なのである。
こみ上げる、湧き出る、過ぎ去る、無くなる。その繰り返し。
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