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本好きにとって夢のようなイベント!赤の広場での本祭り
今年も、赤の広場で本祭りが行われました。
2024年は、赤の広場での本祭りが始まってから、ちょうど10年です。
第10回ということで、しかも、プーシキンの誕生日の6月6日から9日まで4日間の日程で本祭りが始まりました。2024年は、プーシキン生誕225周年の記念の年でもあります。
ミーミーさんがおもしろい企画を考えて記事にしていました。
ミーミーさんが考えたように、ジャンル別にはしなかったけれども、1万円もらって、自由に本を買ってみようと思いました。
そのイベントは、毎年6月に行われる赤の広場での本祭りがいいと思いました。
ロシア各地で出版された本が赤の広場に集結し、コンサートや講義や、マスタークラスなども行われます。
赤の広場は、長さ695m、幅130mで、面積が、7万3000㎡です。そこに、仮設のテントが会期中にでき、ロシア全土の本が売られます。
ロシアは広いので、実際にその地区へ行くのが難しい地域もあります。そういう地区の本も赤の広場に集結するので、買わなくても見ているだけでも面白いイベントです。しかも、本屋さんで買うより、少し安くなっていたりするので、ずっと欲しいと思っていた本をこのイベントで買うとお得です。
現在のレートは、1ルーブル=1.75円なので、10000円分は、5700ルーブルくらいです。
その5700ルーブルを握りしめて、会場へ向かうことにしました。握りしめていたら、手が汚れるので、財布に入れて、出かけました。
ところが、前日の夜は、ものすごい雷雨で、本祭りの初日も午後には雨の予報です。
いくら、テントの中で本を売っているといえども、バケツをひっくり返したような雨が降れば、買った本も濡れるかもしれないし、嫌だなあと思いつつ、ぎりぎりまで出かけるのをどうしようか迷いました。
しかし、オープニングセレモニーのあとのコンサートは、プーシキンの詩にスヴィリードフが作曲した合唱曲が演奏されるということで、それを生で聴いてみたいから、12時に間に合うようにギリギリ出発しました。
6月6日の初日
入り口
11時53分に赤の広場の入り口に到着しました。
荷物検査があるのは知っていたけれども、検査所にはこのような行列がありました。7分でここを通過したとしても、セレモニーが行われる会場に到着できそうにありません。
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ふと、レーニン廟の入り口の方を見ると、そこにも、荷物検査場があるのが見えました。
しかも、そっちの検査場は人が通過したりしなかったりしているので、行列がない気がしました。
それで、レーニン廟の入り口の方の荷物検査場へ移動すると、思った通り、行列はなく、すぐに入れました。
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11時54分に入れたので、間に合いそうです。
右の行列はレーニン廟に入るための行列です。平日だし、少ないと思いました。
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オープニングセレモニー
11時58分に会場に着きました。
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そして、織姫と彦星のように、1年に1回このイベントで会う、出版社の職員さんが会場にいたので、挨拶に行きました。
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去年も司会をして、チャイコフスキーコンクールでも司会をしている人が登場しました。
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隣に座っているおばちゃんが、「ゴリコワがいる。」と言いました。昨年もプーチンさんの挨拶文を代理が読み上げに来たので、政府関係者が来てもおかしくないと思いました。
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左がゴリコワ副首相、右がナルイシュキンさんです。
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タチアナ・アレクセ―エヴナ・ゴリコワさんは、テレビ会議などでコロナ禍の頃からよく見ていましたが、生で見るのは初めてです。
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生でゴリコワさんを見ることができ、手が震えて、写真を撮るのも大変でした。
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さらに、何を話しているかなんて、聞いていられないくらい興奮していました。
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次は、セルゲイ・エフゲーニエヴィチ・ナルィシュキンさんです。
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ナルィシュキンさんは、ロシア文化フェスティバルのオープニングセレモニーで挨拶されたこともあり、東京で1度見たことがあるので、ゴリコワさんほど興奮しませんでした。
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ウラジーミル・イリイチ・トルストイさんです。
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去年も挨拶に来た人です。
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ロシア語・ロシア文学協会の会長さんです。
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苗字がトルストイなので、もしや?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、レフ・トルストイの曾孫です。
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セルゲイ・ヴァディモーヴィチ・ステパーシンさんです。
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この人も去年も挨拶に来た人です。
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ロシア図書組合の会長さんです。
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オープニングコンサート
セレモニーが終わり、スヴィリードフの合唱曲を歌う、合唱団が入場してきました。
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楽曲の説明や、ソリストの紹介などをしています。
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ソリストの紹介をしているときに、3人目の義母と同じ名前が読み上げられ、合唱団員ではないはずだけど、いるのか?と一瞬思いました。
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舞台に並んだ合唱団員の顔を見た所、いませんでした。同姓同名のようです。
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CDでは、何度も聴いたことがある合唱曲ですが、生で聴くのは初めてです。
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しかし、屋外なので、マイクの設置場所によって、各パートの響きが違いました。音響効果のいいホールで訊いた方がいいなと思いました。
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客席は結構人がいます。
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男性のソリストが出てきました。この曲は、東京文化会館の音楽資料室のレコードで聴いたときに、印象に残った曲で、それを初めて生で聴けて感動しました。
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この曲もソリストが3人いて、どういう風に歌っているのかが分かりました。録音でなく、演奏している姿を実際に見るのはいいです。
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セレモニーとコンサートの様子が、VKのビデオになっているので、ご興味のある方はご覧ください。
コンサートの途中で雷が鳴り始め、雨が降ってきたら、やだなと思いましたが、コンサート中は、何とか天気がもって良かったです。
いよいよ買いたい本を探します
その後、ゴロゴロ鳴っているので、各ブースの本をパパッと見ることにしました。
写真スポットでは、撮影するために行列ができていました。
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木曜日で平日ですが、午後になったら、人出が増えてきました。子供たちは夏休みだから、親子連れで本を買いに来ている姿もたくさん見られました。
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そして、今年もノルシュテインさんは、本祭りに参加しました。
大勢の人だかりの先に、ノルシュテインさんがいて、本やポスターを購入した人にサインをしています。
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ノルシュテインさんの本はすべて持っているし、値段が高くなっているので、私は買わず、写真も今回は撮りませんでした。
ノルシュテインさんを遠くから見た感じでは、お元気でした。82歳です。
雨が降ってきてしまいました。本祭りが目当てでない観光客は、聖ワシリー寺院の方にいました。
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撮影スポットには、プーシキンもありました。
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写真を撮ろうとしたら、3姉妹と母親が来ました。長女がプーシキンの詩について、末っ子の妹に説明をしていました。
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なんかほほえましい光景でした。
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マスタークラスが行われているテントもありました。
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また、無料で水を配布しているところもあり、雨が降る前は暑かったので、行列になっていました。
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雨が降っていても写真撮影をする人たちです。
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テントの中にいれば、濡れないので、本を見つつ、雨宿りをしている人がたくさんです。そのため、余計に大混雑していました。
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買った本など
そして、10000円分買うぞと張り切ったものの、買ったのは、これでした。
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まず、夜景がきれいな絵葉書です。
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中には、このような絵葉書が入っていました。
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箱の裏です。
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バリモントです。
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ロシアで2番目に高い鐘楼です。
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バリモントの家博物館の裏側です。なぜか、正面でなく裏側です。
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パヴロフスキー宮殿です。
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バリモントの生家です。
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国鉄のシューヤ駅です。
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そして、13枚って、中途半端だなあ。数枚無くなったのかな?と思ったけれども、箱の裏に宛名を書く部分や切手の部分が印刷されていたので、箱の部分も切りはなして、15枚になるように作られているのだと思いました。
自分用と実家用と2セット欲しかったけれども、1つしかないようで、1セットしか買えませんでした。
初日の13時で在庫が1セットって、もっと持ってきてくれていれば、売れたのに、商売っ気がなかったです。
ただ、売り子のお姉さんが、3人目の義母にそっくりでした。この絵ハガキは2023年に作られたようなので、来年の本祭りでも出会えるかもしれません。
私の好きなイラストレーターのビリービンの絵葉書です。
いくつかビリービンの絵葉書セットを持っているけれども、この絵はなかったと思うので、買いました。買う前に中身を見ることはできなかったので、帰ってからのお楽しみになりました。
400ルーブル(約702円)です。
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12枚セットです。
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家に帰ってきたら、持っていないイラストだったので、買えてよかったです。しかも、2018年にこのシリーズで購入したときは300ルーブルでしたが、2022年にトレチャコフ美術館で購入しようとしたら、800ルーブルになっていたので、それを400ルーブルで購入でき、これは、ものすごくよかったです。
今回の本祭りで買いたいなあと思っていたのが、教会などのガイドブックです。
このシリーズは、メーリホヴォをもっていますが、作戦以降本の値段が上がり、前の値段を知っているととてもじゃないけれども、買う気になれないくらい高くなっています。
本祭りなら、他のお店よりも安く売られているので、この機会に買おうと思っていました。
それで、各ブースをグルグル歩いて、どこで売られているか探していました。
やっと見つけたら、思いがけず今年1000年になるスズダリの本を見つけました。今年に出版されたばかりのものです。スズダリは3回も行ったくらい、ロシアの中で一番好きな町です。その新しいガイドブックが売られているということで、これは、買わなくちゃと思い、値段を訊きました。
すると、200ルーブル(約350円)と言われました。モスクワ市内の本屋さんでは、350ルーブルを超えているので、かなりお得です。
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ここは、いろいろ思い出深い場所です。
初めて訪れたのは2011年8月。現地ガイドさんとの待ち合わせがうまくいかず、少し待った場所です。
教会の中に入った時に、教会の壁のあちこちに、弾丸の後なのか、内側から壁に穴が開いていました。
当時は初めてのロシア旅行でガイドさんに詳しく聞くこともできず、私の想像ですが、ソビエト時代に教会活動ができなくなり、収容所などになっていて、銃殺でも行われていた後ではないかな?と思いました。
使い捨てカメラで、教会の内部だから、きれいに撮れないと思ったけれども、これは、撮っておこうと思い、撮った1枚です。
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2018年に訪れた時は、きれいに修復が終わり、このような姿は跡形もなく消えていました。
また、この教会の鐘の音もタイミングよく聞くことができました。
ロシアで初めて聞いた鐘の音です。どうやって鐘を鳴らすのかも見ることができました。
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待ち合わせこそうまくいかなかったけれども、現地ガイドさんがいい人で、より一層思い出深い場所をなりました。
そして、2015年1月。-20度の中、訪れました。この時は夫の車で行きましたが、途中、街灯もない真っ暗な道を車で走り、ロシアで生活する覚悟を決めたときもこの教会を訪れていました。
さらに、スズダリがあまりにも好きになって、いい町だよと連発していたので、母が行きたいと言い出し、2018年6月に両親を連れて行きました。
この時、夫も一緒にいて、夫と父がベンチに座って、いい雰囲気で話をしていました。夫が日本語を話せるから、なんとも言えない本当にいい写真です。
こんな感じで思い出深いスズダリの新作のガイドブックが格安で手に入り、大満足でした。
それでも、私が行きたいと思っている本の出版社にたどり着きません。
全てのテントを見たはずなのに、見つかりませんでした。そのため、インフォメーションに行きました。
インフォメーションは、高校生くらいの若い女性が座っています。そこへ、訳の分からない質問をする人が大勢いて、インフォメーションは大混雑していました。
若い女性の顔を見ていると、(なんで、ややこしい質問をしてくるんだ。知らないよ。)と思っているような顔をしています。
そこへ、アジア人の私が行ったので、思わず、「質問をしてもいいですか?」と、こちらが下手に出たくらいです。(次はロシア語が分からなそうなアジア人が来たよ)と思っているような顔です。
あらかじめレシートの裏に書いたメモを見せながら質問しました。メモには、『出版社 ○○』と書いておきました。
すると、「OK.」と言って、ちゃっちゃっとパソコンで検索をしました。まあ、彼女は、長い爪で、そこには、漢字が書かれていました。それで、検索した結果、「2番のブースにあるよ。」と教えてくれました。念のために地図を見せてもらいました。一度見たブースだったけれども、もう一度見ることにしました。
ボランティアの若い女性は、私の質問が簡単だったので、(いい質問をしてくれたね。)という顔をして、指で👍のジェスチャーをしていました。
まあ、現代風の若い子です。専門性が必要な年寄りの質問は大変だけど、初歩的な質問なら、気分良くできたようです。なんか、いろいろかわいいなあと思いました。
そして、言われた通り、2番のブースに行くと、探していた出版社がありました。
本の値段を訊いたら、1年前から500ルーブル高くなっていました。それなら、買えないと思い、買うのを辞めたけれども、店員さんがいい人で、追いかけてきて、しおりをプレゼントしてくれました。
私が欲しかった本は、2冊しかなかったので、今年も最終日前には品切れると思います。実際、3日目にはありませんでした。
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家に帰って、この出版社のサイトを見たら、赤の広場で言われた値段より100ルーブル高くなっていました。
そして、この出版社の隣に、教会のガイドブックをたくさん売っているお店がありました。
昨年、「品出しの邪魔だからどけ」と言ったお店です。
去年は、ここで本を絶対に買わないと決めましたが、その後、モスクワ市内の本屋ではめちゃくちゃ値段が高くなっているので、ここで買うしかないと思いました。
私の前に、おじさんが、あれもこれもと10冊買っていました。1冊200ルーブルです。その時に、おじさんの奥さんなのか、「悪夢だ。」とつぶやいていました。そんなにもたくさん買わなくてもいいでしょと思ったようです。
おじさんと店員さんのやりとりが長く続いたので、私はぼーっと待っていました。
すると、そのおばさんが、私が持っている本を見て、「そこはいいところだよ。」と話しかけてきました。だから、「私は8年前に行ったよ。天気が悪かったから、もう一度行きたいんだ。」と言いました。
すると、おばさんが、「あんた、どこからきたの?」と、定番の質問がきたので、「日本から。」と答えました。「へえ、日本から。日本人なのに、ロシア語を上手に話すねえ。」と言われました。決して、私のロシア語は、上手ではないけれども、簡単な文なら話せます。「旅行者なの?」というから、「モスクワに住んでいるよ。夫がロシア人で、ロシアが大好きなの。」といつもの決まり文句を言ったら、おばちゃんが喜んで、「私はねえ、ガイドの仕事をしていたんだよ。今は、辞めて年金生活だけどね。」と話していました。
そんなこんなしているうちに、おじさんは10冊の本を買っていきました。2000ルーブル(約3500円)です。
私は、ヴァラーム島のガイドブックが欲しかったので、値段は、200ルーブルだと思ったけれども、店員さんに訊きました。それで、200ルーブル渡したら、50ルーブル足らないと言われました。
え?200ルーブルって、言わなかったっけ?と思ったけれども、200ルーブルだと思いつつ質問したから、50ルーブルを聞き逃したかな?と思いました。先ほど話をしていたおばさんも、200か250ルーブルだと思うよと話していたので、場所によって値段が違うのかもと思ったけれども、なんか、アジア人だから騙された?と、ちょっと嫌な気分になりました。
去年から相性が合わないと思ったお店だから、やはり、今年もすんなりいかないのかと思いつつ、50ルーブル追加で渡しました。
他のお店はたとえ1つでも丁寧に袋に入れてくれるのに、このお店は入れてくれなくて、やっぱり嫌なお店と思いました。
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ヴァラーム島のガイドブックは素晴らしかったです。
その後、1周グルグル見て回っているときに、気になった本をもう一度見に行きました。
そこのお店は、値段の紙が本にはさまっているので、安心して買い物ができます。
4冊あるうちのきれいなのがいいと思って、きれいなのを見比べてから、店員さんに「これをください」と言ったら、店員さんが奥から、「これはどう?」ときれいなのを出してくれました。誰も開いていない本で、きれいなものに交換してくれました。ものすごくラッキーでした。
ビリービンの年譜も載っていて、すごくいい本です。これは、1000ルーブル(約1750円)でした。しかも、この出版社のチラシを本に挟んでくれたので、モスクワ市内に出版社があることが分かりました。
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家に帰って、ネットで検索したら、1700ルーブル以上していたり、2000ルーブルを超えていたりしていたので、1000ルーブルで買えて、かなりお得だと思いました。
この本も3日目には品切れていました。
もう1通り見たし、欲しいものは買ったし、これで、帰ってもいいかなと思いましたが、さっきは、大混雑だったブースにもう一度行きました。
さっきは、大混雑で値段を訊けなくて、買わなくてもいいかと思ったけれども、もう一度見たら、やはり、素敵な絵葉書なので、買いたいと思いました。
去年絵本を買って、そこに描かれていた絵の絵葉書です。
1枚20ルーブルだというので、3枚買いました。すると、店員さんは、「50ルーブル」と言います。あれ?聞き間違ったかな?と思い、もう一度確認しても、50ルーブルと言います。まあ、10ルーブル安くなっているので、そのまま、50ルーブルを渡しました。
その後、棚にもう1枚絵葉書があるのを見つけたので、それも買うことにして、20ルーブル渡しました。
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さて、本当に1枚20ルーブルだったのか?
もしかしたら、15ルーブルだけど、外国人だし、少しぼったくったかな?
でも、1枚だけでなく3枚もかったから、良心がとがめて、50ルーブルと言ったかな?なんて、勘ぐってしまいました。
それとも、20×3の計算ができなかったか?
謎ですが、絵葉書は70ルーブル(約123円)でした。
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10000円分買うぞと張り切って行った本祭りでしたが、使ったのは2070ルーブル(約3630円)でした。
6月8日の3日目
初日に行っただけで、あとは行く予定はなかったけれども、撮り忘れた写真を撮ろうと思ったのと、友達が土曜日の夕方から行くということで、17時半に赤の広場に着くように出かけました。
初日に、3630円分だけ買ったので、予算はまだ余裕があります。
夕方なので、ロシアの道の基準点もコインを投げる人で賑わっていました。
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そして、プーチンさんのコスプレをした人がいます。
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初日は、途中から雷雨になりましたが、3日目は、晴れています。テントの外は、さわやかな風が吹いていて、テントの中は、むんむんしていました。
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撮り忘れた写真はこちらです。ウスペンスキーさんの『フョードルおじさんと犬と猫』の本が出版されてから50年のようです。
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天気がいいと、聖ワシリー寺院の写真も撮りたくなります。
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今では、入場料が外国人の場合は2000ルーブル(約3513円)になっているので、もう入れないなあと思います。何しろ、私が初めて入った2012年は、250ルーブル(当時のレートで約610円)でした。
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4回入ったので、外から眺めるだけにします。
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初日は、人が多くてノルシュテインさんの姿が見えませんでしたが、今回は、友達が初めてノルシュテインさんに会うということで、サインの列に並びました。
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ここには載せられないけれども、とってもレアな写真も撮ることができました。
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私もどさくさに紛れてポスターにサインをしてもらいました。
名前を言うと、「日本人だね」と言われました。そのため、名前だけでなく、『さん』も書いて下さいました。
ノルシュテインさんのことを知らない人のために書きますが、ノルシュテインさんはアニメーションの神様と言われていて、宮崎駿さんのような感じです。
ロシア人からも人気があり、2人目の義母も義理の妹も好きです。
結婚式なのか、このような服装の人たちもいました。
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そして、北オセチアの売り場では、ピザが届いて、乾杯している人がいました。
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アルタイ共和国の民族衣装を着た人たちもいました。
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本を買うだけでなく、コンサートや講義もあるので、毎日行っても楽しめます。
友達の興味のある本があるかを各ブース見ながら探しました。友達はロシア語ができるので、並んでいる本の題名も瞬時に読め、私が気づかないものなども見ることができました。
3日目に買った本など
3日目に買った本などはこちらです。一部、無料でもらえたものもあります。
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まず、『霧の中のはりねずみ』のポスターで、ノルシュテインさんのサイン入りです。570ルーブルが2割引きで、456ルーブル(約797円)でした。レジに持って行ったら、2割引きになったので、びっくりしました。
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その後、初日に買ったロシアらしい絵柄の絵葉書を買いに行きました。
20ルーブル(約35円)です。
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いろんなお店を友達と見ていたら、ロシアの最新の地図の絵葉書がありました。欲しいと思って、値段を訊いたら、『どうぞ」と言われて、無料でした。
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裏にはそのお店の情報などが書かれているので、広告にもなっていたため、無料で渡されたと思いました。
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また、他のお店を見ていたら、売り子のお兄さんが、『どうぞ』とまた、絵葉書を渡してくれました。
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いろいろ見た後、初日にスズダリの教会の素晴らしい本を買ったお店にもう一度行ってみました。
すると、おばちゃん二人が、本を広げて、わあわあ見ています。
そこへ、私も割り込んで、イコンの本を見始めました。
すると、中が素晴らしすぎて、欲しくなりました。
教会のイコンの並び方がよく分かるし、そのイコンはいつ描かれたものかという説明も詳しかったです。
しかも、実際の教会内は薄暗くて、イコンの写真をきれいに撮るのは大変だし、場合によっては、撮影できない場合もあるので、写真もすべてカラーできれいに載っているこの本は素晴らしかったです。
わあわあ見ていたおばちゃんたちも「いい本だよ」と話していました。
値段を訊いたら、450ルーブル(約788円)なので、買うことにしました。
私がロシアの中で一番好きな町のスズダリが2024年に1000周年を迎えますが、それに向けて2024年に出版されたばかりの本です。2011年8月に行ったときは、修復中で中に入ることはできませんでした。2018年6月に行ったときは、修復が終わったばかりで、色がどぎつかったです。
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それから、キジ島の夏の教会のイコンの本も買いました。同じく450ルーブルです。
2021年に修復が終わったばかりなので、この本も2024年に出版されたものです。
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さらに、セルギエフ・パサードです。この本はスズダリとキジ島と比べると分厚いけれども、同じ450ルーブルでした。
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他にも私が行きたいと思っている、ヤロスラヴリ、コストロマ、ノヴゴロドなどもありましたが、とりあえず、行ったことがあるところのものだけ買いました。
家に帰ってきてじっくり見たら、素晴らしくて大満足の本です。
今度、日本人がモスクワに旅行に来てくれたら、イコンについて、以前よりは詳しく説明できるようになると思います。
3冊のイコンの本を買って、聖人の並び順などは、同じということに気づきました。
これから、いろんな教会に行くときに、それぞれの聖人のイコンなどをしっかり見てきたいと思います。すぐ、日本人がモスクワに来ないと思うので、いろんな教会を歩いて、もう少し勉強したいと思います。
3日目に買ったのは、1826ルーブル(約3192円)でした。初日の2070ルーブル(約3630円)と3日目の買い物をあわせても、3876ルーブル(約6822円)です。
夕方5時半から行って、夜の9時くらいまで本を見ていました。グム百貨店の中でも古本などが売られていました。
6月9日の4日目
最終日は、品切れのものも多くなるのを去年知ったから、あまり行く気はしなかったけれども、3日目に見た本で、やっぱりこの機会に買うと安くて得だなあと思ったものがあり、それで、出かけることにしました。
たぶん、私が買いたいと思っている本は、最終日でも在庫があると思いました。
日曜日の1時20分なので、入り口は混んでいます。
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初日と同じように、レーニン廟の入り口の方の入り口に行きました。同じ時間でもこちらは空いています。
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すぐに通過でき、赤の広場に入りました。
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サユーズムリトフィルムのアニメのシーンの展示もありました。
写真を撮った時は気づきませんでしたが、オレンブルク州で大洪水が発生したので、その地域の子ども図書館へ寄付する本のボックスがあります。
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日本のガイドブックも売られています。
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国内外のガイドブックが売られています。
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しかも、25%引きです。
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日曜日は気温も22度くらいで、さわやかで、天気も良く親子連れもたくさんいました。
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最終日に買った本など
最終日に買った本などはこちらです。
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ロシアらしい絵柄の絵葉書を売っているところに行ったら、売り子のお姉さんが顔を覚えてくれていて、「毎日来てくれたから、プレゼント」と絵葉書を2枚渡してくれました。
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そして、モスクワ書店のブースに行き、『チェブラーシカ』の絵本を買いました。夜、他のお店の値段を調べたら、高かったので、この機会に買うと得だと思って行きました。しかし、値段を見たら、私が記憶していたのと違って、高かったので、1冊だけ買いました。
900ルーブルが2割引きで720ルーブル(約1260円)でした。
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それから、ドーム・クニーギのブースへ行き、ロシア国内のガイドブックを買うことにしました。
行きたいところは、あちこちあるけれども、お金の問題があり、なかなか出かける気になりません。しかし、旅行に行くのなら、行きたいところを見落とさずに全て見たいので、それを調べるためにも買うことにしました。
黄金の輪345ルーブル(約604円)です。
黄金の輪はロシアの古都で、私が好きなロシアの原風景が広がる町です。
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都市が多くて、各都市の紹介は少しだったので、ここに紹介されているところは、必ず見るとして、他の場所は、ヤンデックスの地図でえっちらおっちら調べようと思いました。
それから、カレリア共和国、345ルーブル(約604円)です。
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カレリア共和国には2回行きましたが、修復が終わったところもあるので、もう一度行きたいと思います。
クリミア323ルーブル(約565円)です。
今すぐは、危険なので、行けませんが、チェーホフの別荘とヤルタ会談とつばめの巣に行きたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1718014919959-s9BOpAiV7M.jpg?width=800)
夫は、クリミアのガイドブックだけは見て、子どもの時に行ったことがあるから、「海で泳ぎたい」とか「山に登りたい」とか言い始めました。しかも、せっかく行くから、1週間くらいのんびりしたいようです。ホテル代が高くて、金銭的に無理だねとなりました。
私は、海で泳ぎたくないし、山に登りたくないので、どうやって過ごすかは、具体的になった時に、また考えます。
ニジニ・ノヴゴロド323ルーブル(約565円)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718014921268-ReiXyfR5MP.jpg?width=800)
ソビエト時代はゴーリキー市と言い、外国人の立ち入りは許されていませんでした。歴史のある町で、歴史的な建造物を見たいと思っています。この1冊でニジニ・ノヴゴロドのことが書かれているので、詳しくて、じっくり見て計画を立てます。
バイカル323ルーブル(約565円)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718014921358-eInM7hNKZX.jpg?width=800)
バイカル湖は、夏と冬と両方の季節に行きたいと思っていますが、航空券が高いので、いつ行けるかは、まったく分かりません。
まだ、他にも行きたいところはあるけれども、とりあえず売られていたガイドブックの中で行きたいところのものを買いました。
そして、このガイドブックを見て、もしかしたら、各ブースでガイドブックがあるかどうかを訊いて、その地域ならではのものを買い求めても良かったかなと思いました。
まあ、来年の本祭りまでにどこかへ旅行へ行くことはないので、来年の本祭りのときには、各ブースを見るときに、ガイドブックも気をつけて見たいと思いました。
ガイドブックを5冊買ったら、1659ルーブル(約2903円)になりました。
最終日の買い物は、2379ルーブル(約4163円)になりました。
まとめ
1日目、3日目、4日目の買い物をあわせると、
1日目 2070ルーブル(約3630円)
3日目 1826ルーブル(約3192円)
4日目 2379ルーブル(約4163円)となり、
合計すると、6275ルーブル(約10985円)になりました。
少し予算をオーバーしました。
それにしても、10000円分買うぞと思って、本祭りに行くのは楽しいです。
もし、お近くでそういうイベントや機会があれば、たまにはやってみると面白いです。
もし、10000円分買うぞイベントを個人でした方がいらっしゃったら教えてください。その方のnoteを見に行きます。
また、こんな企画はどう?とミーミーさんが考えてくださったので、もしミーミーさんが本祭り開催中にモスクワに来ることがあれば、一緒に歩きたいです。
モスクワの本祭りに興味をもった方がいらっしゃたら教えてください。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
【去年の本祭りの様子】
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