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【若手必見】目的思考の万能さについて

こんにちは。くろさらです。

仕事を進める上で、様々な課題が日々出てきていると思います。

その課題にはそれぞれ個性や癖があり、ビジネスについて多くの経験やスキルを兼ね備えた人でも一朝一夕に解決できる課題だけではありません。

そんな中でもものすごいスピードで成果を上げていく人たちが実行していることを今日は書いていきたいと思います。


目的思考で仕事で出てくる課題の大半は無視できる

大半の人々が行う仕事はオフィスに出勤してある意味会社というコミュニティの中で小さなチームに別れて行います。

このコミュニティであるが故に人がクリティカルではない課題を生み出していることが多いのです。

例えば、あるチームの営業について収益改善の目的があるとします。

ここでもっとも重要なことはもちろん目的である収益改善です。

この目的にフォーカスできることが実はすでに沢山の課題を無視できることに繋がっています。

よく手段と目的を履き違えてはいけないと言われますが、手段と目的を区別できる人はものすごく少ないです。


収益改善を行う過程で様々な手段が出てきます。

例えば分析ツールを導入して既存データからマーケティングを行い、営業の実情を把握することなんかは収益改善ではよくファーストステップとして行いますよね。

その分析ツールを導入する時にツールのベンチマークを作成し、製品を選定します。

そしてこのフェーズで目的が分析ツールの導入になってしまうことが非常に多いのです。

人は従来考えたり悩むことが好きなんだと聞いたことがあります。目の前に比較的目的がはっきりして、さも仕事をしているような事象が発生してしまうとそこに意識が持っていかれがちです。

私は企画の仕事を通して多くのサラリーマンがこの手段を目的にしてしまう瞬間を目にしました。本人たちは目的の延長上で仕事を行なっているので全く気づくことなく目的がすり替わってしまうのがこの事象の怖いところです。

そのため、ベンチマークを作ることに時間を大きく割いて、分析ツールを導入する軸を今度は決めようとします。軸とは、基準だと思ってください。

より複雑に分析できたり、分析結果を沢山のグラフで表現できたり、ツールのサポートが良いメーカーだったたりと考えれば考えるほど軸が沢山出てきて複数の製品を調査する羽目になります。

こんな思考をする人がリーダーや発言力が大きいとコミュニティであるがゆえにその考え方に周りの人が引っ張られチームの課題が増えていくということです。



ここで目的思考ができている人が導入を先導しているとこうなります。

製品を選ぶ前に分析で導きたい収益改善に繋がる行為を仮定します。ここでは収益減の要因として、内部コストの増加売り上げの低下この2種類が出てくるでしょう。

そして内部コストの増加の場合、内部のオペレーションの無駄や人員のバランスなどを確認する必要があるので市販の分析ツールの必要はありません。

売り上げの低下の場合、どの製品やサービスが低下したのか、強力なコンペチターが出たのかなど多角的な視点で要因を分析する必要があり分析ツールに頼る場面も多いかもしれません。

このように目的をブレイクダウンすれば無闇にベンチマークを作る必要はありませんし、分析ツールを導入する上で必要な機能をある程度絞った上でことを進めることができます。

つまり通常目的思考ではない人が行うシナリオよりも数段課題が少ないシナリオで目的を達成できる可能性があるということです。


ここまで読んだ人は、そんなの当たり前じゃないか と思いませんでしたか?


そう思わせるほどこの問題はみんなを油断させる怖い問題なのです。

目的思考に気づき辛く、対策しにくいのは、失敗体験を実感しにくいことと、目的思考とそうでないシナリオを並行して自身が体験できないことにあります。

なので振り返りづらく、しかも理解しにくいのです。

常に念頭に初めのシンプルな目的を思い浮かべる訓練をすることでこのスキルは簡単に身に付けることができるのでぜひ体験してみて下さい。


今回は複雑で難しい話になりましたが、常に目的を思い浮かべることでシンプルに仕事をできるようになります。目的思考を完璧に使いこなすと他のビジネスフレームワークは飾りに過ぎなくなるくらいパフォーマンスが上がるので是非気になったら試してみてください。



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