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一朝一夕にはいかない!だからアクセシビリティガイドラインの理解はERで磨く

こんにちは、UIデザイナーの大竹です🤗
今回は、アクセシビリティガイドラインとER(エキスパート・レビュー)のお話です。

弊社デザイナーは、プロダクトのERも担っています。
ERの概要や実施の経緯は、以前の記事に書いてます。


前提:私のアクセシビリティ感度

実は、3年前まで「アクセシビリティ」を知りませんでした。
運良く社内に知見のある方が居て、そこからWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)やWAIC(Webアクセシビリティ基盤委員会)の存在を知りました。
その後は、社内外の勉強会に参加し、認知度や啓蒙の難しさ、当事者のリアル情報をインプットし続けています。


「内容を知っている」と「ERができる」は違う

アクセシビリティのERに取り組んで痛感したことは「ガイドラインの内容を知っていても、ERができるとは言えない」です。

ERを始めた頃、以下の問題にぶち当たりました。

  • どのガイドラインが達成で未達成なのか、判断に時間がかかる

  • ガイドラインを何度も読むうちに、自分の解釈が合っているか分からなくなる

アクセシビリティガイドラインは、包括的な記述が多かったり、そもそも理解が難しかったりします。

例えば、
「VoiceOverなどで読み上げ内容が明らかに適切でない」問題に対し、どのガイドラインが未達成なのか…?🤔🤔🤔🤔

時間はかかりますが、内容は知っているため「読み上げ」に関するガイドラインを挙げることはできます。
しかし、問題に紐づくガイドラインかどうかを判断するため、それらを何度も読み返したり、比較したりします。
すると次第に、ガイドラインの解釈の難しさに飲み込まれ、判断に多くの時間を浪費する結果となりました。

アクセシビリティガイドラインの項目が記載記載された社内ドキュメントの画像
ガイドライン理解のための社内資料(一部)


一朝一夕にいかない。じゃあどうする?

まず、時間を費やしてしまう原因を改めて深堀りしました。
その結果、以下のスキル不足が原因だと考えました。

  1. 関連ガイドラインに目星を付けるスキル

  2. ガイドラインに対する達成・未達成の判断スキル


関連ガイドラインに目星を付ける、とは

アクセシビリティのERは次の流れでおこなっています。

  1. ERするタスクを決める
    例:"メッセージを送る"タスクをERする
      "プロフィールを編集する"タスクをERする

  2. 画面構成やインタラクションを確認しつつ、タスクを実行する

  3. ガイドラインを達成していない箇所を改修点として起案する

  4. 他メンバーの起案をレビューする

ステップ2で、関連ガイドラインに目星を付けるスキルが必要です。
それは、画面を見た時【どのガイドラインに関係しそうか】と想像できることを指します。


間違えた数ほど、強くなれる!

個人的に根性論はスキではないですが、正直ERは「経験則」だと思います。

自分の理解が浅い箇所を把握する。そして、知見のあるメンバーからガイドラインの解釈を聞き、自分の解釈とすり合わせ、精度を高める。

そして、他メンバーの起案をレビューして気付くのです。
自分の解釈が間違っていたことに…!🤮

これらを繰り返すことで、効率よくERが実行できるようになる…と私は考えています😎キラン


おまけ:弊社のアクセシビリティ啓蒙と道のり

知見のあるメンバーが、過去にアクセシビリティ記事を書いています。
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