
★ドボクスキーの北海道冬ごもり紀行 ④:十勝・帯広とぬかびら源泉郷へ
北海道の旅行、普段あまり雪を見ない本州の太平洋側に住んでいる身からすると、雪が降っていること自体、すごいことだと驚きながら北海道での滞在を始めましたが、3日くらいすると、恐ろしいかな、身体が慣れてくるものです(笑)。4日目からは家族旅行から休暇を取っての一人旅に変わり、ちょっと滞在する箇所もマニアックな場所が増え始めそうで(笑)。という感じの4日目をお伝えします。(前日の様子はこちら)
■第4日(2/5)
①十勝大橋を眺める
帯広市内の朝の気温は、マイナス14度前後。札幌、小樽では経験しなかったような寒さですが、日が差しているので、日向ではそれを感じないような気候です。



西2条1丁目バス停。かつては、帯広の駅前通りと、「石狩通」という、今も国道36号が通る場所でバスを降ります。帯広の開発の拠点は恐らくこの付近で、駅が南側にできたために、市街地が駅とこの地点の間に広がったイメージかと思います。

昔から、「大通り」と同じく、「西二条」が駅前通りとして栄えていたのでしょうね。
十勝大橋は、この地点のすぐ北側で、十勝川を渡り、北にある音更の町を結ぶ橋でした。上の古い地図では、「河西橋」とあるのが十勝大橋の前身の橋でした。この橋も、洪水で流されるなど、損傷も激しかったので、昭和15年に「初代十勝大橋」が架橋されました。その後、平成に入り、十勝川の洪水対策を増強させる必要が生じ、初代十勝大橋を架け替え、河川改修して「2代目の十勝大橋」ができました。そんな場所を訪れました。






新旧十勝大橋のことなどが展示されている、インフォメーションセンターが、すぐ横にあります。冬季は月曜日だけ開館していて、この日はたまたま開館日。ラッキーでした。



鍛接継手といって、鍛冶屋さんが2本の鉄筋(丸鋼)を接合したそうです。

2023年10月に式典が開かれたそうです。


当時の先端技術だったので、保存されています。
②帯広市内へ
なかなか素晴らしい橋とその資料を見学した後は、再び市内中心部へ。

和歌山から移住して財をなしたそうです。

2023年閉鎖。後継施設をどうするかの議論がされているようです。





斜材部分もpC部材であることが特徴です。
③ばんえい競馬を観戦
この日は、帯広駅近くにある、帯広競馬場で、何と「ばんえい競馬」を開催していると聞き、それは行ってみなくちゃ、と訪れてみました。

「とかちむら」という店舗施設を併設しています。

実に多くの馬の種牡馬となった、フランスから輸入した馬です。




伝統的な競馬です。北海道遺産に指定されています。
さて、競馬場でばんえい競馬を見学しました。


実は周回コースもあったのですが、最近廃止されてしまいました。


舗装の水分量で、コンディションは全く違うらしいです。
第1レースが、お昼過ぎにあるので、これを見学してから次の目的地に向かうこととします。





2番、7番はどんなレースをしてくれるでしょうか?
レース結果は、こちら。このYoutubeの、1:37:00あたりからレースの模様が見られます。普通の競馬と違って、一呼吸置いて立ち止まったり、障害を登り切らなかったり、ゴール直前で止まってしまったり・・。残念ながら「2」「7」は、4・5着でフィニッシュ・・でした。
観客はそんなに多く無かったですが、若い女性やカメラ撮影を頑張る人などもいて、皆さん思い思いにばんえい競馬を楽しんでいました。地方競馬も赤字経営で苦しいようですが、是非地域の開拓の歴史・文化を残すレースは残ってほしいと思います。
④旧・国鉄士幌線跡をぬかびら源泉郷へ
では、次の目的地、「ぬかびら源泉郷」へ、十勝平野を北に進み、大雪山の麓まで行きます。


よく見ると、運転手が乗っていません。
自動運転バスの実証実験中だそうです。

こういうターミナルが、各市町村にありました。
ぬかびら源泉郷行きのバスは、旧・国鉄士幌線の1987年に廃線になった代替バスの役割を果たしています。上士幌町の中心部から、いよいよ山道になり、糠平を目指します。糠平は、音更川に作られた「糠平ダム」のダム湖近くにあります。



とても静かな温泉郷です。バスの小さな営業所もあります。
どうしてこの「ぬかびら源泉郷」に来たか・・。それは、旧・国鉄士幌線の廃線跡探訪で、訪ねたい場所があるからです・・。そのあたりについては、次回お伝えすることにしましょう。
■終わりに
帯広の町で半日過ごしました。十勝大橋と十勝川は、土木に携わる人にとっては、とても魅力的な場所でした。帯広の中心市街地は、百貨店の撤退などで、少し活気が失われている気がしましたが、観光資源なども多いので、是非もう少し活性化してほしいと思いました。ばんえい競馬、とても面白く、新鮮な目で観戦することができました。北海道の開拓の歴史が詰まったレース、これからも続いていくと良いと思いました。
さて、ぬかびら源泉郷についた後からは、次回にお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!